「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

夏の夜のドタバタ狂想曲

2017年07月11日 | オーディオ談義

日頃から独善的だし、悪く言えば自慢っぽい話が多いのがこのブログの欠点だと多少なりとも自覚している(笑)。

そこで、たまには失敗談というか、うまくいかなかった話を述べてみよう。

ほら、「失敗学のすすめ」(畑村 洋太郎氏)という本があるでしょう~。人は他人の成功体験にはあまり興味を示さないが、失敗談の方には熱心に耳をそばだてて聴き入るという内容である。

たしかに自分もその類だから人間の心理とは基本的にそういうものだと思っている。

さて、1週間ほど前にオークションで凄い真空管が出品されていることに気が付いた。名にし負う「STC」(ロンドンウェスタン)の名管「STC4300A」である。

「これは滅多に出ない真空管だ。欲しいなあ!」

       

オークションの解説文にはこうあった。

STC-4300A 300B 互換球 2本の中古です。動作状態は良好です。1本内部に小さなガラス破片がありカラカラ音がしますが、性能には問題ありません。CV1452 / Fのロゴは軍用仕様で希少価値の高い代物です。」

こういうときは、ひと呼吸おいて我が家の真空管の「主治医」にあたる「北国の真空管博士」に相談するに限る。

すると、こういうご返事をいただいた。

「STC4300A拝見しました。写真で見る限りゲッタの状態が良好ですので使用頻度は低いと思います。STC4300Aはレギュレーターとしての使用頻度が多くなると過負荷に対応してプレートにジルコニウムを塗布するようになったと思われます。 

この4300Aはジルコニウムタイプと思います。個人的には黒色プレートの初期の物が好きですが耐久性はこちらの方が上です。  

STCには4300Bもありますが、これは日本からの要望で一時的に日本向けに再生産した物に付けられた番号であり、
STCとして正式に4300Bは製造していないようです。 
 
有名な205Dや104D等は米WEより英STCの方が丁寧に作られていて好感が持てますので4300Aも大いに期待が持てると思います。 
 
〇〇様の仰るとおり、あとは値段次第でしょう。」
 
 ますます欲しくなった!(笑)

落札日は8日(土)の夜9:03分だ。当日は決戦に備えて朝から気を引き締めつつ、いよいよ夕食後の7時頃から満を持して臨んだ。そのときのお値段は8万円だったが、ドカンと「198千円」の値をつけて一気にオークションに乱入した。

もちろん、その時点で「あなたが最高価格です。」だった。

この値付けには理由がある。現在大切に保管している「PP5/400ペア」(英国マツダ)の最初期版・極上品をオークションに出品したらおそらく20万円くらいはするだろうからそれを財源にしようという魂胆である。年金暮らしには財源の確保が一番たいへんなのだ(笑)。

そして肝心の価格の推移だが落札時刻の直前まで10万円前後で推移していたので「これは楽勝だ」と思いきや、そこはやはり「生き馬の目を抜く世界」だった。

いきなり10分前ぐらいになってまるで狂ったように入札価格が高騰した。そして「19万9千円」と「高値更新」の無情な通告にもうアタマにきた!

強力なライバル出現に対して、エ~イ負けてなるものか、21万円だあと思い切って奮発したがそれでも追い付けなかった。

もうアキマヘン(笑)~。

実はもっと粘ってもよかったが「人生の残された時間=楽しめる時間」を勘案すると、この辺が引き際かもしれないと自然にブレーキがかかった。未練を残さないようにすぐにパソコンを閉じてバタンキュー。

翌朝になって検証してみると最終落札価格は「21万6千円」となっていた。あとチョットだったが自分がもっと粘っていたらさらに価格が引き上げられたことだろう。

「STCの球は総じて音の切れ味はいいが、やや重心が上がる傾向にあるので、我が家のシステムには合わないかもしれない。本家本元のWE300Bの「1951年」と「1988年」ものを持っているので、ま、いっか・・・。」と、いつものように都合のいい理屈をつけて自分を納得させた。

しかし、今となってみると、これははたして冒頭に述べたような失敗談だったのだろうか?結果的には深追いしなくて良かったような気もするし、とてもいい体験をさせてもらって今後にも生かせそうだ。

それにしても、まさしく夏の夜のドタバタ狂想曲だったなあ(笑)~。


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