「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

認知症予防になる「音楽&オーディオ」

2016年06月12日 | 読書コーナー

段々年齢がいくにつれて用心しなければならないのが「認知症」と「ガン」の二大疾病だ。以下の話はちょっと年寄りじみた話になるので興味のない人は読み進まないようにしてくださいね~。

さて、これらに関して2冊の本を読んだので、後日のために記録に遺しておこう。

         

☆ 生涯健康脳を保つために

東北大学の教授が書いた「生涯健康脳」(2015年7月刊)は、「生涯にわたって脳を健康に保つ」ためのノウハウを分かりやすく説いた本だった。この種の書籍は巷に氾濫しているので、ワン オブ ゼムのつもりで読んでみたが、さして目新しいことはなかったものの、それでも気になる事柄があったので列挙しておこう。

〇 脳の最高の栄養素は知的好奇心

脳の健康維持のために欠かせないのが毎日の30分の有酸素運動とともに、知的好奇心が挙げられている。たとえば探究心、冒険心、追求心などワクワク、ドキドキが脳の中の神経伝達物質であるドーパミンを活性化させて脳全体をとても元気にする。したがって知的好奇心を大いに刺激する趣味を持つことは脳にとって素晴らしい効果をもたらす。

〇 音楽は脳の報酬系を刺激する

以下抜き書き。「音楽を聴くととても良い気持ちになります。ここでもまた脳の中では凄いことが起きているのです。脳はご褒美をもらったような状態になっているのです。音楽を聴くと脳の<報酬系>と呼ばれる領域が活発になることがカナダの大学の研究で分かっています。

報酬系というのは詳しくお話しすると、欲求が満たされたときに心地よいという感覚を与える神経伝達物質を放出する神経系のことです。会社で給料が上がるなどの良いニュースを聞くととても良い気持ちになってヤル気が出たりしますが、欲求が満たされると予測することでも脳は活性化するのです。

報酬系の領域が活性化されると、灰白質の体積が増えるという報告もあります。よく褒めて伸ばすという事例がありますが、まさにそれに当たります。つまり、音楽を聴くと欲求が満たされたり、褒められたりしたときと同じような心地よい気持ちに自然となるのです。また音楽を聴くと一部の領域だけでなく多くの領域の働きが活発になることが分かっています。音楽を聴くだけでも脳にとっても良いのです。したがって、脳にとって音楽は<百利あって一害なし>なのです。」

とまあ、そういうわけで日頃から音楽を聴くこと、そして、しょっちゅうオーディオ機器を入れ替えてハラハラドキドキすることは認知症予防のためにとってもいいことが分かった。したがって、これからも続けていこうと固く心に誓った(笑)。

次に「文芸春秋6月号」について

文芸春秋という雑誌はいつも新聞の広告欄を見て面白そうな項目があったら、つい興味を惹かれて購入するのだが、読んでしまうと「ナ~ンダ、大したことが無い記事ばかりだった」とガッカリすることが非常に多い。まあ、それに懲りずに購読する読者にも責任があるのかもしれないが(笑)。

まず、「晋三は宿命の子です」(ロングインタビュー4時間半~安倍洋子~)。安倍洋子さんといえば、現総理のご母堂であり、元総理 岸信介氏のご息女である。どんなことが書かれているのか野次馬根性で読んでみたが、当たり障りのないことばかりでナ~ンダ。しかし、こればかりは期待する方がおかしい。母が息子の悪口を言うはずがない(笑)。

特集記事の「強欲資本主義と決別せよ」にしても、日本は他国と比べて貧富の差がそれほど激しくないと思うのであまりピンとはこなかった。

それでは最後に、

☆ 百寿を達成する12の条件

1 長生きする食事とは 2 酒、たばこは続けていいのか 3 運動は長寿に影響するのか 4 長生きする性格はあるのか 5 医者とはどう関わるか 6 大病経験はどう影響するのか 7 百歳を支える良い家族とは 
8 介護は在宅か施設か 9 老いの仕組みは分かったか 10 百歳の人は幸せか 11 百歳の趣味は?恋は? 12 長寿遺伝子はあるのか

以上だが、特に目新しいことも無くすべて常識の範囲内で答えが出ることばかりだった。

☆ 長寿県と短命県は何が違うのか

産まれた子供が親を選べないのと同じように、私たちは生まれ育ち、そして居住している県をそう簡単に選び分けるわけにはいかないが、その住んでいる県によって寿命が違うとなると放っておくわけにはいかない気がする。理不尽だ!

長寿日本一の県ともっとも短命な県との平均寿命の差は3.6歳と書いてあったが、この差をどう考えるか。

そして、その差が生じる原因としては「お酒を含めた食生活」「普段の生活における健康への関心度・教育」「運動習慣」といった事柄だった。

これらは現在実践しているのでなんてことはないが、百歳とはいかないまでも、耳が遠くなって音楽もオーディオも愉しめないようになったら、そのときはアッサリこの世におさらばしたいと考えている。

その年齢は、はたして“いつごろ”になるのか興味は尽きない(笑)。


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