エウアンゲリオン

新約聖書の福音書研究です。マルコ・ヨハネ・マタイに続いていよいよルカの福音書。聖書は新共同訳聖書を標準としています。

このたとえはどんな意味か

2012-02-15 | ルカによる福音書1〜10章
 後にいわばプライベートに、弟子たちはイエスにその意味を尋ねたことがマルコの福音書で描かれていますが、ルカはその辺りは気を配りません。群衆に向けて語ったことは、悟る期待が薄である中でなされており、弟子たちへ向けてこそ、真の説き明かしがあるのだというふうに窺え、群衆は無視されるような扱いになっています。「弟子たちは、このたとえはどんな意味かと尋ねた」(ルカ8:9)といきなり質問が始まっています。しかも、よく見ると、弟子たちは種まきのたとえについて質問をしています。そもそも譬え一般について質問したマルコとは異なっています。イエスはこれに対して回答します。これは種まきだけではなく、譬え一般のことを答えていますから、ルカの修正は、ここだけを見るとやや合わなくなっていると言えます。ルカはルカなりに、イエスがまず一般的な答えをしてから、弟子たちの要求に応じて種まきのことを話した、と考えているのかもしれませんけれども。
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