社会性と娯楽性が見事に融合『ブラッドダイヤモンド』(2007年11本目)

キレイなダイヤの輝きの中に潜む闇の部分を描いた力作!


この映画の舞台になったアフリカのシエラレオネ共和国共和国は実在の国であり、
実際にあったその国の内戦をモチーフに、この映画は作られている。

アフリカ大陸で内戦が勃発している国が多いのは、なんとなく知っていた。
でも、それがどんな原因でなのか・・そこまでは知らなかった。
ダイヤモンドなどの鉱物資源の利権がその原因の一つであることが
この映画でわかった。

ダイヤの非合法の輸出で得られる莫大な資金で富を得ようとする密売人や
傭兵舞台の指揮官。
その資金で軍事力を整え国の権力を握ろうとする反政府勢力。
その反政府勢力によって拉致され奴隷のような扱いで
そのダイヤの発掘作業をさせられる人々。
さらに反政府勢力による麻薬と洗脳で少年兵士にさせられる少年たち。
キレイなダイヤモンドの輝きの裏に隠された
アフリカの陰の部分が、とてもリアルに描かれている映画であった。


一般人の村が反政府勢力のRUFに襲われる映像シーンは残虐だ。
しかもその戦力の大きな割合が少年兵だというが
なんともいたたまれない。

この映画は社会性の高い問題をテーマにし
それを娯楽作品としても楽しめる映画にすることにより
より問題を観る側に印象深くしている。

それには主演のレオナルド・デカプリオや
ジャイモン・フンスーの名演技、力演による功績が大きい。
デカプリオは【レオ様】と呼ばれたタイタニックの頃に比べ
スコセッシ作品での起用が続いてから、
実にこの手の映画にピッタリの役者になってきたように感じる。
ラストシーンにちょっと甘さが漂うけどオレはそれを否定しない。
より映画が印象的になったし、
あの雰囲気を出せるのがデカプリオのいいところだと思うのだ。
彼は骨太と繊細さが同居した役をうまくこなせる役者である。

ソロモン役のジャイモン・フンスーの演技もすごい。
彼の熱演がこの映画に骨太感とリアリティを与えることに
貢献しているのは間違いない。
父親の存在、男の友情・・・デカプリオ演じるアーチャーと絡む後半の演技は
見応え十分。
特に隠れていなければならないのに、
息子の名前を思わず叫んでしまうシーンには
観ていて本当にハラハラした。

2時間20分を越える長時間の映画ながら、
まったくその長さを感じさせない展開で
ラストまで映画の世界に浸りきれた。
映画の持つ力を感じさせる作品で印象に残る映画だ。

『ブラッド・ダイヤモンド』公式サイト

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コメント ( 2 ) | Trackback ( 10 )
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コメント
 
 
 
いつもTBありがとうございます (サラ)
2007-04-26 00:24:46
見応えのある作品でしたね。
今のところ、ワタシにとってはナンバーワンです。
 
 
 
良作でした (傷だらけの天使)
2007-04-28 22:45:37
サラさん>
映画鑑賞の醍醐味が味わえる映画でした。
自分も現在のところ2007年に観た映画では、
ドリームガールズと同率首位って評価です。
 
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