色は匂へど 散りぬるを

浅き夢見じ 酔ひもせず

☆ 2017年 読書週間

2017-11-05 | 書籍

2017年の読書週間 標語は
『本に恋する季節です!』
だそうです。

期間は
10月27日 ~ 11月9日
となっています。




毎週土曜日
朝 7時30分から30分間
TV「サワコの朝」
見ています

軽快な阿川さんのおしゃべりと
ゲストが選曲する
1.「思い出の中で今でも輝いている曲」
2.「今、心に響く曲」
に耳を傾け、その頃の思い出に浸っています。


阿川佐和子さんの本を読んでいなかったので
古本屋で興味のありそうな表題で
『あんな作家 こんな作家 どんな作家』
を選び購入してきました。



「文庫あとがき」によると
1986年初頭から1991年秋まで
講談社『IN★POCKET』に連載したのを
単行本として作家インダビュー記の文庫化した本だそうです。


その作家の中で
吉村昭 「作家と豚の脂身」
吉行淳之介 「ふんふんダンナ」
三浦哲郎 「南部式片思い」
嵐山光三郎 「ちょっとまずいもんばなし」
椎名誠 「夢見る冒険家」

とかが印象に残りました。


阿川さんの
聞き上手・引き出し上手に驚きでした。
(お父さんは、作家の阿川弘之さんです)


話は前に戻りますが
TV「サワコの朝」のゲストに
檀ふみさんが2週連続で出演されていましたので
檀さんのお父さん(檀一雄)の事を書いた、
嵐山光三郎さんの文章がありますので
ここに紹介します。




『文人悪食』  「檀一雄 百味真髄」  嵐山光三郎著

嵐山さんが檀一雄さんの担当編集者となり
昭和51年まで、7年間の日本各地を取材旅行し、
檀氏の料理を食べまわった時の紀行文(?)です。

檀一雄さんと云えば、
私小説作家(無頼派作家)のイメージが強いですが
料理愛好家の側面があったようです。



檀さんが10歳の頃、お母さんが突然家出をし
3人の妹達の食事の用意が必要となり・・・。

嵐山さんが、次のように書いている。
”母の不在を克服する力があった、と見るほうが正しいかもしれない。
母の不在は料理に関しては檀氏を自立させたけれども、そのいっぽうで、
月並みな市民生活への嫌悪をも強めさせた。「天然の旅情」に誘われて
浪漫的放浪をくりかえし、平穏な家庭生活は崩れた。”

ただ檀氏の料理好きは有名で
『檀流クッキング』、『わが百味真髄』、『美味放浪記』
がありますが、読んでいません。

嵐山さんが檀氏に同行し「円空仏」の取材で津軽と北海道を旅行した時
”北海道のホテルに泊ったときは、フロントで著名するときに、職業の欄に
「檀ふみの父」と書きこんだ。ホテルのフロントは「嘘でしょう」と
信用しなかった。” と書いてある。


読書週間を機に他の作家も読んでみようか・・・?

学生の頃、買っていた短編集があったはず・・・。












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