「四日間の奇蹟」を観る

丸の内TOEI 1で「四日間の奇蹟」を観る。予備知識もあまりないので、たいして期待もせずに劇場に入ったところ、場内は7割ほどの入り。ガラガラの場内を予想していただけに、意外にも(失礼!)客が入っていることにちょっとビックリ。

高校時代のモノクロームの風景から、カラーに変わって神に祈る石田ゆり子の姿、そして角島の海をバックに舞台となる教会風の建物が映り、その風景の中に浮かび上がってくるタイトル「四日間の奇蹟」……。正味3分くらいのオープニングシーンなんですけど、本当にそれだけで、あっという間にこの切なくも哀しいメロドラマの世界にのめり込むことが出来るのです。「チルソクの夏」を観た時も感心したんですけど、奇をてらったところのない正攻法の演出が本当に心地よく映画の世界に没頭させてくれるんですよね。オイラもちょっぴりウルウルきちまいました。

そして特筆したいのが、知的障害を持ちながらも天才的なピアノの腕前を持つ少女、千織役の尾高杏奈さん。後半は一転して、石田ゆり子の心が乗り移るという設定なので、彼女のしゃべり方、動き方などにそっくりなりきった彼女の天才子役ぶりは一見の価値あり。7月9日公開の「HINOKIO」に出演する多部未華子さんと同様、ポスト宮崎あおい世代として今後映画界を支える名女優さんになって欲しいな、と切なる希望をするオイラであります。

監督は佐々部清。かつて日本一優秀な助監督と呼ばれた彼も、もはや名監督だと言っても過言ではないでしょう。ジャッピー!にもご登場いただけないだろうかなぁ、と編集長に何の断りもなく、オイラは勝手に思うわけでして。映画愛に溢れたすっげぇ面白い話がいっぱい聞けそうなんだけどなぁ、とさりげなくアピール。

次回作は「カーテンコール」。「チルソクの夏」「四日間の奇蹟」とならぶ下関三部作だそう。昭和40年代の映画館を舞台に、かつて映画と映画の幕間に形態模写を行っていた芸人の姿を描いたハートウォーミングストーリー。貧しいながらも幸せに生きていた彼ら家族も、映画の斜陽とともに困窮していく……。

なんだかストーリーを聞いただけで、映画好きにはグッときてしまいそうな内容。今秋、シネスイッチ銀座、シネマミラノで公開。しかも「家族」の物語。ううぅ、観てぇのだ!(壬生)


「四日間の奇蹟」公式サイト
「カーテンコール」公式サイト
佐々部清監督の公式サイト
コメント ( 7 ) | Trackback ( 7 )
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コメント
 
 
 
Unknown (めるぱ)
2005-06-26 08:35:24
初めまして。

TBありがとうございます。



ワタシも千織役の尾高杏奈さんの後半は驚きました。

話し方や目の動きとか。

期待の女優さんですね。



チルソクの夏はまだ見たことがないので、

カーテンコールを見る前に

チェックしておこうと思います。

 
 
 
佐々部監督・・・ (ペンシルスカート)
2005-06-26 08:36:38
はじめまして。

佐々部監督の映画を敬愛する者です。

ぜひ、監督のインタビュー掲載、実現させて下さい!楽しみにしています。

TBさせていただきました。
 
 
 
初めまして! (とっこ)
2005-06-26 09:43:57
TBありがとうございました。

佐々部監督の作品は全部大好きです。

最後は必ず温かい気持ちになります。

「四日間の奇蹟」も温かい涙が流れました。

いつもいろんな事を考えるきっかけを作ってくれる・・・そんな作品達です。



私も監督のインタビュー掲載を楽しみにしております。頑張ってくださいね。

(TBさせていただきます)
 
 
 
初めまして! (hibiki)
2005-06-26 17:16:12
こんにちは!

佐々部映画を愛する者です。

『カーテンコール』『出口のない海』、楽しみに

しています。

私もペンシルスカートさんと同じく監督のインタビュー記事を待っています。

これからも時々お邪魔させて頂きます。
 
 
 
お邪魔いたします (さっちゃんはね♪)
2005-06-26 22:37:00
初めまして。

TBありがとうございました。



佐々部監督の作品は「半落ち」しか見たことなかったのですが、今回流れた涙は、そういえば「半落ち」のときの涙と同質のものだったな、という気がします。これを期に佐々部作品をチェックしていきたいと思います。
 
 
 
コメントどうもありがとうございます (みぶ)
2005-07-01 00:12:04
たくさんの方にコメントしていただき、どうもありがとうございました。



映画に感動した勢いで思わず監督インタビューを!と書いてしまい、また、それに対するリアクションまでいただいてしまって感激しております。ただ、こればっかりはタイミングやら誌面構成やら何やらと、色々とある事なので、僕一人で決める事も出来ないため、現時点では詳細は未定なのであります。あくまで希望なので。



それでも9月下旬ごろに発売予定となる次号のジャッピー!のテーマは「家族」なので、何らかの形で「カーテンコール」を応援出来ないかと可能性を探るべく、現在は情報を集めている段階です。



というわけで、また、新しい情報が入りましたら、こちらのブログで発表しますね。よろしくお願いします。
 
 
 
知らなかったなあ (もっきぃ)
2005-07-09 00:48:50
もっきぃです。東京ではお世話になりました。年間200本の映画鑑賞生活も、ここ京都北部の福知山では、スターウォーズの上映もなく、明日は、京都北部で唯一SW上映の舞鶴まで友人の車で1時間かけていこうかとしているところです。どうにかいきております。

 ここのブログにTBをしたときにはまさかみぶさんのブログとも知らず、逆にコメントをもらってびっくり仰天いたしました。

 「四日間の奇蹟」と「たまもの」のTBがきっかけというのもなんだか奇遇ですね。

『おれ算数できねえんだよ!!』でしたっけ、そんなセリフを思い出しました。今後ともよろしく。

 
 
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