あけでとうございます☆
2006年になりました。
今年もよろしくお願いします。
今年が皆様にとって良い一年になることを、心から祈っております。
さて、今回はちょっと趣向を変えて。
なぜこんな文章を書くのか、わかる人にはわかるだろうけど。
フィクションを書きます。
☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★
『失恋というよりも。』
昨夜、何のあてもないのに、大晦日の夜に街を彷徨った。
家を出るのにも理由が必要な家庭だから、定期を今日中に更新しないといけない、ついでに買い物したいから一人で行く、と適当に理由をつけて。
定期を購入したら、係員のお兄さんが彼と同じ苗字だった。
それからしばらくの間、普段なら絶対に座らないベンチに、一人で腰かけていた。
暮れゆく日を、年を、ぼんやりと見つめて過ごした。
心に言いようのない感情が逆巻いているのに、不思議と空虚な気持ちだった。
返事の来ないメールも繋がらない電話も、一方通行の気持ちをこんなにも雄弁にを証明しているというのに。
私の心だけが、あの日の出来事に縛られたまま、それに縋るように、そこから動けないでいた。
あの出来事さえなかったら、彼のしていることは私にも経験のあること。
とても分かりやすい、拒絶の意思表示。
だから、あの出来事はお酒のせいだったのだと、今まで信じたくなくて目をそむけていた可能性を、事実として受け止めようと思った。
どこかでそうではないことを期待していた自分に、とっくに気付いていた。
だけど暗に答えを示された今、期待は捨てなければならないと思った。
そしてあてどなく彷徨った。
けれどお店に入る気にも、自分のために何かを買う気にもなれなかった。
ひたすら悲しくて、どうやって自分を癒したらいいのかわからなかった。
街の外れまで歩いて、本屋さんに入った。
最近忙しくてあまり読書の時間をとれなかったから、無意識に活字を求めていたのかもしれない。
結局そこでは本を買う気にはなれなかったけれど、もう一件の本屋さんに行ってみようという気にはなった。
また歩き始めた。
私は、一体何をしているんだろう。
家では家族が待っている。
だけど一人になりたかった。
こんな気持ちを持て余している自分に、気付かれたくなかった。
もう一件の本屋さんに入って、何気なく小説コーナーを見た。
ポップのあおり文句に惹かれて、一冊の小説を手に取った。
パラパラ読んでみて、買った。
登場人物の境遇が、自分に似ていたから。
さして面白くはない恋愛小説。
でもなんとなく、これを買うことで、けじめをつけられるような気がした。
読み終わる頃にはきっと想いを断ち切る勇気が出る、と根拠のないことを感じて。
カバーだけしてもらった小説はバッグに入らなかったから、胸に抱いて帰った。
帰り道を歩きながら、いつものように星を見上げた。
私は今まで色んな想いをこめて、星を見てきた。
今日は自分に言い聞かせるようにして、星たちに誓った。
大丈夫、きっと断ち切れる。
家について、夕食はワインでの乾杯から始まった。
いつも通りでいようとしても、心の真ん中に穴が開いたように寂しかった。
ワインなんて全く飲む気になれず、一口でやめた。
夕食後は年末の特番そっちのけで、本を読み耽った。
最後まで読んで、やはりあまり面白くはなかったけれど、そしてもやもやした気持ちに明確な答えももたらさなかったけれど、けじめをつけよう、という気にはなれた。
沸騰して煮詰まって、溢れ出しそうな想いに、フタをして、じっと温度が下がるのを待てばいい。
それだけのことだ。
あとは時間が、思い出にしてくれる。
一度は吹っ切ったつもりだった想いだから、今度はもっと早く思い出にできるはずだ。
友人からメールが来た。
彼のことで悩むのはもうやめるつもりで、返信した。
もう大丈夫。
あの出来事だけは、お酒のせいだったらとても腹立たしいけれど。
何ヶ月もかけてやっと想いを褪せさせたのに、それを一瞬で引き戻したあの出来事だけは、深酒と生来の酒癖の悪さのせいだとしたら許せなかった。
同じ人間に、二度も失恋の痛手を負わされた。
でも失恋の痛みよりも、不毛な一方通行に悩み傷付いた時間の方が、きっと苦しいはずだから。
これが最後の痛み。
彼が私に与える、二度目の、そして最後のもの。
その直後、当人からメールが来た。
当り障りのない内容。
それが却って傷口を抉る。
相変わらず、はっきりとした拒絶は示さない。
そのせいで余計に私が苦しむことも、計算されているのだろうか。
きっぱりとした拒絶の言葉をもらえたならば、もっと簡単に恋の炎を消せるのに。
抉られた傷から新たな血が流れ出るのを感じながら、返信した。
当然ながら、それについての返信はない。
もうこういう気持ちを味わいたくなくて、想いにフタをしたのに。
悔しくて、悲しかった。
これでは失恋というよりも、私が痛みに耐えかねて恋心を棄てるようなもの。
一度目の時も、決定的な言葉や行動は何も無かった。
だからこそ、引きずってしまったのだけれど。
『蒼い夜 いつかの思い出
心に穴が開くようなkissを交わしたのさ』
☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★
年初からちょっと暗くてすみません
最後の一文はJ.T.Mcregarの『デッドラバーソール』の歌詞です。
ちょっとロマンチックですよね
2006年になりました。
今年もよろしくお願いします。
今年が皆様にとって良い一年になることを、心から祈っております。
さて、今回はちょっと趣向を変えて。
なぜこんな文章を書くのか、わかる人にはわかるだろうけど。
フィクションを書きます。
☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★
『失恋というよりも。』
昨夜、何のあてもないのに、大晦日の夜に街を彷徨った。
家を出るのにも理由が必要な家庭だから、定期を今日中に更新しないといけない、ついでに買い物したいから一人で行く、と適当に理由をつけて。
定期を購入したら、係員のお兄さんが彼と同じ苗字だった。
それからしばらくの間、普段なら絶対に座らないベンチに、一人で腰かけていた。
暮れゆく日を、年を、ぼんやりと見つめて過ごした。
心に言いようのない感情が逆巻いているのに、不思議と空虚な気持ちだった。
返事の来ないメールも繋がらない電話も、一方通行の気持ちをこんなにも雄弁にを証明しているというのに。
私の心だけが、あの日の出来事に縛られたまま、それに縋るように、そこから動けないでいた。
あの出来事さえなかったら、彼のしていることは私にも経験のあること。
とても分かりやすい、拒絶の意思表示。
だから、あの出来事はお酒のせいだったのだと、今まで信じたくなくて目をそむけていた可能性を、事実として受け止めようと思った。
どこかでそうではないことを期待していた自分に、とっくに気付いていた。
だけど暗に答えを示された今、期待は捨てなければならないと思った。
そしてあてどなく彷徨った。
けれどお店に入る気にも、自分のために何かを買う気にもなれなかった。
ひたすら悲しくて、どうやって自分を癒したらいいのかわからなかった。
街の外れまで歩いて、本屋さんに入った。
最近忙しくてあまり読書の時間をとれなかったから、無意識に活字を求めていたのかもしれない。
結局そこでは本を買う気にはなれなかったけれど、もう一件の本屋さんに行ってみようという気にはなった。
また歩き始めた。
私は、一体何をしているんだろう。
家では家族が待っている。
だけど一人になりたかった。
こんな気持ちを持て余している自分に、気付かれたくなかった。
もう一件の本屋さんに入って、何気なく小説コーナーを見た。
ポップのあおり文句に惹かれて、一冊の小説を手に取った。
パラパラ読んでみて、買った。
登場人物の境遇が、自分に似ていたから。
さして面白くはない恋愛小説。
でもなんとなく、これを買うことで、けじめをつけられるような気がした。
読み終わる頃にはきっと想いを断ち切る勇気が出る、と根拠のないことを感じて。
カバーだけしてもらった小説はバッグに入らなかったから、胸に抱いて帰った。
帰り道を歩きながら、いつものように星を見上げた。
私は今まで色んな想いをこめて、星を見てきた。
今日は自分に言い聞かせるようにして、星たちに誓った。
大丈夫、きっと断ち切れる。
家について、夕食はワインでの乾杯から始まった。
いつも通りでいようとしても、心の真ん中に穴が開いたように寂しかった。
ワインなんて全く飲む気になれず、一口でやめた。
夕食後は年末の特番そっちのけで、本を読み耽った。
最後まで読んで、やはりあまり面白くはなかったけれど、そしてもやもやした気持ちに明確な答えももたらさなかったけれど、けじめをつけよう、という気にはなれた。
沸騰して煮詰まって、溢れ出しそうな想いに、フタをして、じっと温度が下がるのを待てばいい。
それだけのことだ。
あとは時間が、思い出にしてくれる。
一度は吹っ切ったつもりだった想いだから、今度はもっと早く思い出にできるはずだ。
友人からメールが来た。
彼のことで悩むのはもうやめるつもりで、返信した。
もう大丈夫。
あの出来事だけは、お酒のせいだったらとても腹立たしいけれど。
何ヶ月もかけてやっと想いを褪せさせたのに、それを一瞬で引き戻したあの出来事だけは、深酒と生来の酒癖の悪さのせいだとしたら許せなかった。
同じ人間に、二度も失恋の痛手を負わされた。
でも失恋の痛みよりも、不毛な一方通行に悩み傷付いた時間の方が、きっと苦しいはずだから。
これが最後の痛み。
彼が私に与える、二度目の、そして最後のもの。
その直後、当人からメールが来た。
当り障りのない内容。
それが却って傷口を抉る。
相変わらず、はっきりとした拒絶は示さない。
そのせいで余計に私が苦しむことも、計算されているのだろうか。
きっぱりとした拒絶の言葉をもらえたならば、もっと簡単に恋の炎を消せるのに。
抉られた傷から新たな血が流れ出るのを感じながら、返信した。
当然ながら、それについての返信はない。
もうこういう気持ちを味わいたくなくて、想いにフタをしたのに。
悔しくて、悲しかった。
これでは失恋というよりも、私が痛みに耐えかねて恋心を棄てるようなもの。
一度目の時も、決定的な言葉や行動は何も無かった。
だからこそ、引きずってしまったのだけれど。
『蒼い夜 いつかの思い出
心に穴が開くようなkissを交わしたのさ』
☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★
年初からちょっと暗くてすみません

最後の一文はJ.T.Mcregarの『デッドラバーソール』の歌詞です。
ちょっとロマンチックですよね












Blogged Beautiesでお世話になっております、Kochanです。
お時間ありましたら、私のページの記事にもコメントいただけるとありがたいです。
本年もよろしくお願いします。
失恋の胸が切なくなる思い...。
忘れてました。ありがとう。
いつもお世話になっております。
こちらこそ、今年もよろしくお願い申し上げます
拙文を晒してしまい、お恥ずかしいです
年初のおめでたい雰囲気に全くそぐわなくて恐縮ですが
今年もよろしくです。
読ませてもらいました。ふ〜ん♪って思いました。
あ、僕もフィクションで、。。
僕は2年付き合ってた彼女にバッチリ振られました。
メールもRe:が付いた僕のタイトルの返信だけになって、
他に好きな人が出来たってことで。。ってかその後すぐ結婚してました。
John Lennonの曲に、I\'m Losing Youってのがあるんですが。それまでは、なんだかちょっと不気味で気持ちの悪い曲だなぁ。。って思っていたんですが、今ではその変な感じがとっても良くわかるようになってしまいました。
うんうん♪確かにこんな感じだ!ってね。
途中にあった”傷を抉る”ってのは強烈な言葉でした。
では、また。
こちらこそ、今年もよろしくお願いします
更新が不定期で大変申し訳ありませんが、これからも見守っていただけると幸いです
wbk様のお話、メールの返信でタイトルがそのまま、というところ。
わかります。これは切ないですよね…
昔は理解できなかったことが、経験を積んで実感としてわかるようになること、ありますよね。
辛いことも悲しいことも、その時はただ打ちのめされてしまっていても、後々絶対に役に立つと信じましょう!!(ポジティブ・笑)