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記者会見




錦織健プロデュース・オペラ第3弾の「ドン・ジョヴァンニ」も9月17日(日)座間市ハーモニーホールでの初日に向けてラスト・スパートの時期となりました。
9月5日に記者会見を行い、錦織健の軽妙洒脱な挨拶よって会見場は始終笑いに包まれながらも、オペラ制作に打ち込む真摯な心意気が伝わる会見となりました。
また日本を代表するオペラ歌手が勢ぞろいした様子は壮観ながら、和気藹々とした雰囲気は、アンサンブル・オペラ「ドン・ジョヴァンニ」に相応しいチームワークの良さも感じさせました。全国11都市で12公演を予定しています。
http://www.japanarts.co.jp/html/2006/opera/nishikiori/index.html


錦織健(プロデューサー/ドン・オッターヴィオ):
以前から、自分なりのドリーム・キャストを心に思い描いており、このような出演者が集まってくれて感無量です。
普段、コンサート歌手として全国を回っているうちに、各地の劇場に通って下さる方々にオペラ・ファンとしての可能性というものを感じており、このプロダクションは、地方中心というコンセプトをもって始まりました。
また一方で、東京はいながらにして世界の有名なオペラを見ることができますし、いろいろな意味で満たされていると思いますが、マーケットを広げていかないと今後の日本オペラ界は難しいと思っています。今のマーケットは質は良いけれども狭い・・・。やはり最初からビギナーをターゲットとした企画を考えなくてはいけないのではないかと思い、気軽に行けるオペラ公演というものを作らなくてはと思いました。


現田茂夫(音楽監督):
今回は信じられないようなメンバーが集まっていると思います。錦織さんは1回目から「旅のオペラ一座」と言っております。このメンバー、オーケストラ、そしてアンダーの歌手達と一緒に動けることをうれしく思います。そして演出面も含めて、すべての底力を結集してこれから10数回の上演に臨んでいこうと思います。




伊藤隆浩(演出家):
一言でいうと、オーソドックスな演出です。言葉を大切にして音楽を損なわずに、お客様が楽しめるオペラにしようと思っていました。音を視覚化することをポリシーにしています。
オペラをもう一度見てみようと思わせるようなスペクタクル性を人間が見えるようなドラマ性の2点を今回の演出の中心に据えています。




佐藤しのぶ(ドンナ・アンナ):
健ちゃんとは同級生だったのですけれども、今回この公演に出演させて頂けて、しっかり責任を果たせるようがんばっていきたいと思います。みなさん素晴らしい方なので、お稽古は和気藹々と楽しくやらせていただいております。






大倉由紀枝(ドンナ・アンナ):
今回ようやく、しのぶちゃんとダブルキャストで出させていただいて、とても誇りに思っています。私はこのオペラはこれからますます発展していくと思いますし、私もその中に入れていだだけるように精進していきたいと思います





澤畑恵美(ドンナ・エルヴィーラ):
今回は初役と言うことで、自分のなかで色々不確かな要素もあるのですが、このプロデュースは舞台が何回も踏めるということで、自分のなかでこの役がどのように成長していくか、とても楽しみです。今回も健康に気をつけて全公演歌い切りたいと思います。





池田直樹(レポレッロ):
3回目にしてやっと声をかけていただいて、とてもうれしく思っております。レポレッロは自分のレパートリーのなかで最も重要な役なので、この役でたくさんの公演をすることができるのは本当にうれしいです。
質の良いものを届けよう、全国の初めてオペラを見るような方にも見ていただきたい、良いものを始めに見ることでオペラへの関心をつないでほしい、と心の底から思っている錦織健という人物にとても感動しておりますし、尊敬の念を持ち始めております。このプロダクションに参加できる喜びが日々大きくなっているところです。お芝居の稽古はもちろん、アンダーの歌手の方に対しても実に丁寧な稽古をしています。
初日から絶好調全開の舞台が展開されると思いますので、ぜひご期待ください。


志村文彦(騎士長):
この役はデビューの役なので初心に帰れる役です。このプロダクションの大好きなところは、みんな和気藹々としていて、個性をとても大事にしてくれるところ。騎士長役は一番年上の役ですけれども、実は僕は一応最年少なので、少しでも先輩方に追いつき追い越せの精神でいきたいと思います。




足立さつき(ツェルリーナ):
第1回の“コシ・ファン・トゥッテ”でも出演しましたが、なんといっても同じメンバーで10回以上の公演をやらせていただくということが、オペラ歌手にとってどれだけ宝となるものか、本当に身にしみて感じました。
オペラを見たことがない方にも、夢を与えられるプロダクションの一員として最後までがんばりたいと思います。




三浦克次(マゼット):
錦織さんはデビューが一緒ですが、彼は本当に考え方とか行動力とかが男らしい人です。健ちゃんが声をかけてくれるなら、なんでもやりましょうというような感じで、怪しい意味ではなく惚れております。(笑)
このオペラはオペラ・ジョコーゾと言われていますが、悲劇的などろどろしたところと、僕と足立さんの(マゼットとツェルリーナ)場面は対照的な清涼剤という感じです。「ドン・ジョヴァンニ」の初演は、フランス革命の2年前ですので、貴族に対する我々2人の平民という構図、貴族に対する反骨精神を見せられたらいいなと。そんなことも考えながら充実した練習をやっておりますので、お楽しみに!


大島幾雄氏(ドン・ジョヴァンニ):
(注:記者会見にはあいにく欠席だったので、メッセージを代読しました。)

錦織さんのオペラは、一言で言うと、「誰にもわかりやすくオペラの魅力を広く伝えたい」という思いが徹底しています。 芸術的にも凝っているのですが、初めてオペラをご覧になる方でも十分に楽しめると思います。
ドン・ジョヴァンニ役は一般的にみれば悪行三昧ですが、本人にはちっとも悪気がないですし、 またモーツァルトの音楽が格調高いので、麗しく歌ってしまうと礼儀正しく律儀に見えてしまい、悪い男に見えなくってしまうので演じていて難しさを感じます



Photo:K.Miura

イタリアから

衣装デザイナーのスティーブが来日し、イタリアから素敵な衣装が届きました!

こちらはドン・オッターヴィオ(錦織)。
その他、どれを見ても豪華で美しい衣装ばかりで、思わず目を奪われます。。
(あとは当日のお楽しみ!)
ぜひご期待下さい!

舞台セットと衣装デザイン画


舞台セットの模型が出来てきました!



模型を前に演出家の伊藤氏と打ち合わせをするドンナ・アンナ(大倉)と
ドン・オッターヴィオ(錦織)



稽古場に貼ってある衣装デザイン画

錦織健プロデュース・オペラ第3弾「ドン・ジョヴァンニ」いよいよ旗揚げ!

今年の9月から10月にかけて錦織健プロデュース・オペラ「ドン・ジョヴァンニ」が上演に向けていよいよ活動開始しました。

今回も歌手としての技量はもちろん、ビジュアル的にもばっちりの最高のキャストを 携え、舞台美術や衣装もこだわった舞台をご披露いたします。
まずは7月初旬に、音楽稽古が開始

都内のスタジオで「やぁやぁ」と挨拶も和やかに始まったものの、 いざ音楽稽古となると皆の表情も一変!
森島英子さんの音楽に合わせた発音指導から 現田茂夫マエストロの細かい音楽のフレーズの指示に至るまで、 初日とは思えないほど密度の濃い内容で、充実した稽古となりました。



これからも舞台完成に向けてブログで色々な情報をお知らせいたしますので お楽しみに!