いまジャーナリストとして

 いま私たちの目の前に、次々と現れるニュースをどうとらえ、どう判断するか・・・ジャーナリストの日誌。

蓮舫氏の二重国籍の話・・・蓮舫氏はキャスターという経歴にふさわしい対応をしているでしょうか?

2016年10月14日 00時21分56秒 | 日記

 民進党は、蓮舫氏を代表に選出しました。
 蓮舫氏といえば、その二重国籍の問題を避けて通るわ
けにはいきません。
 この話はいろんな要素があるので、下手には書けない
のですが、当ブログとしても、パスできません。
 整理を兼ねて、少し、書いておきます。

 いま、いろんな要素があると書きましたが、蓮舫氏の
二重国籍の問題は、その要素を整理して議論しないと、
混乱してしまいます。
 どういう要素かというと、
 第一は、日本は二重国籍を認めるのかどうか、という
話です。
 第二は、認めるとしても、では、議員、政治家にも、
二重国籍を認めるのかどうかという話です。
 第三は、二重国籍の問題と差別の問題は、どう関係す
るのか、という話です。
 そして第四は、この問題に対する蓮舫氏の態度です。

 当ブログでは、なによりもまず、第四の蓮舫氏の態度
を取り上げたいと思います。
蓮舫氏は、クラリオンガールでデビューし、その弁舌
を買われ、テレビ朝日のニュース番組でキャスターにな
りました。テレビのキャスターとしての知名度を武器に、
2004年、民主党(現民進党)から参議院選挙に出馬
し当選、参議院議員になりました。

 蓮舫氏が有名になったのは、なんといっても、テレビ
のキャスターとしての活躍です。
 テレビのキャスターといえば、間違いなく、ジャーナ
リストです。
 今回、二重国籍をめぐる一連の混乱で、蓮舫氏は、ジ
ャーナリストとして疑問符のつく対応をしています。
 私は、それが、一番大きな問題だと思うのです。
  
 蓮舫氏の国籍をめぐる話は、記者会見の席で、記者か
ら、「蓮舫さんの国籍は現在どうなっていますか」と質
問されたところから始まります。記者会見の前に、元通
産官僚の八幡和夫氏が、新聞で、蓮舫氏は二重国籍では
ないのかということを指摘しました。それを受け、記者
会見の場で、質問が出たのです。

 このときの蓮舫氏の対応が最悪でした。

 蓮舫氏は、「は?質問の意味が分かりませんが」とい
って、質疑を打ち切ったのです。

 蓮舫氏は、キャスター時代、政治家の記者会見に、記
者として出たことがあるでしょう。そのとき、蓮舫氏が
政治家の痛い所を突く質問をし、政治家が「え?質問の
意味が分かりませんが」といって質疑を打ち切ったら、
蓮舫記者は、どうしたでしょうか。たぶん、自らのテレ
ビ番組で、その政治家を、「質問をはぐらかした」とし
て、厳しく批判、攻撃したのではないでしょうか。

 それなのに、自分が質問を受ける側になると、平気で
「質問の意味が分かりませんが」と言って、質問をはぐ
らかす。
 キャスターから国会議員に変われば、態度も変える。 
では、キャスター時代、いろんなことを批判、追及し
てきたことも、しょせん、立場でポーズを取ってやって
いただけなのかと、思えてしまうのです。
 キャスターとしてやっていたのは、覚悟も何もなかっ
たのか、と思ってしまいます。

 「質問の意味が分かりません」という答えは、記者会
見における最悪の答えです。

 それは、質問を完全に無視し、もっといえば、相手を
小馬鹿にした答えです。

 たとえば、「ノーコメントです」とか、「それはここ
でお答えする話ではありません」とか、そういう答え
であれば、少なくとも、質問に向き合っています。

 ところが、「質問の意味が分かりません」という答え
は、とりつくしまがありません。そもそも、記者の質問
を門前払いで無視しているのです。
 その場は、新聞、テレビで報じられる記者会見という
公の場ですから、そうやって、質問を無視すると、記者
会見を開く意味がなくなってしまいます。
 そんなこと、キャスターだったわけですから、よく分かっ
ていなければなりません。

 それどころか、二重国籍のことを聞いた質問に、間髪
いれず、「質問の意味が分かりません」とはねつけるよ
うに答えたということは、自分が二重国籍であることを
知っていることを思わずもらしてしまったようなものな
のです。
 というのも、もし、自分の国籍など意識したこともなく、
まして二重国籍のことなど何も知らなかったとしたら、
「国籍はどこですか?」と聞かれて、どう答えま
すか?
 この記事を読んでいただいている読者のみなさんな
ら、どう答えるか、ちょっと考えてみてください。

 自分の国籍のことなど意識したこともない。
 二重国籍かどうかなど考えたこともない。
 そういう状態で、いきなり
 「国籍はどこですか?」
 と質問されました。

 さて、どう答えるでしょう。
 普通なら、
 「えっ?何?なんですって?」
 とか、
 「えっ?国籍? 国籍って、何?」
 とか、あるいはまた、
 「何?国籍って、私のこと?」
 という感じになるでしょう。
 
 そう。第一感は、どこかに戸惑った感じになるのです。
 予想もしなかった質問を受けると、だれしも、まず、
戸惑います。
 質問の意味が分からず、もう一度、質問してよ、という
感じになるかもしれません。

 ところが、蓮舫氏は、きっぱりと「質問の意味が分か
りません」とはねつけました。
 そこには、「国籍は?」と聞かれて、変なことを聞く
なあと戸惑う感じは、まったくありませんでした。
 むしろ、国籍に関する質問は受け付けません、という
強い感じが出てしまいました。

 記者会見で、自分の気にいらない質問は、無視する。
あるいは、はねつける。
 それは、記者会見で、もっともやってはいけないことです。
 蓮舫氏は、キャスターとして有名になったというのに、
記者会見を取材する側から、記者会見をする側に回った
瞬間に、態度を豹変させたのです。
 それは、キャスター時代の仕事、あるいは、キャスタ
ー時代の姿勢に、疑問を抱かせることになりました。
 
 蓮舫氏は、この会見の後、イギリスの通信社であるロ
イター通信の単独インタビューを受け、その後、インタ
ビューについての感想を書いていました。
 その感想は、
 ロイターの記者にはストレートに質問されました。
気持ちいいぐらいストレートな質問でした
 ーーとなっていました。

 これもまた、疑問符のつく感想です。
 「国籍はどこですか」という質問は、それ以上にスト
レートな質問はありません。
 それに対しては「質問の意味が分からない」と逃げ、
外国の通信社の質問(どんな質問だったかは分かりませ
んが)には、気持ちいいほどストレートな質問だったと
感想を言う。
おかしいでしょう。
 日本の報道機関と、外国の報道機関に対し、対応が
違うのです。

 二重国籍の問題で、冒頭、4つのポイントを指摘しま
した。その4番目、蓮舫氏は、自らがキャスタ-、ジャ
ーナリストだった経歴にふさわしい対応をしてきたかど
うか。私は、それが一番気になりました。そこに、疑問
を持ちます。
 今回は、その点を指摘しておきます。



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