長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

さらに、、、、村上ファンド事件から学ぶもの

2006-06-21 09:42:44 | 行財政・金融
第4回長尾たかしのマラソン演説会、7/20開催
第14回タウンミーティング、7/23開催・・・ゲスト民主党元代表岡田克也氏

福井日銀総裁。ゼロ金利政策を取る割りに随分儲けていらっしゃった。そもそも、中央銀行総裁は「金融取引は慎んだほうが良い」ということくらいわからなかっただろうか。今になって、寄付してみたり、給与のカットをしてみたり、反省しているのはわかるものの、稚拙な感じがするのは私だけではないと思う。

日銀総裁や、国会議員の一言はマーケットに影響する。株やファンドを持つなとは言わないが、在任期間は「凍結」という法律を作ったほうが良い。どこかの国はそんな法律があったっけ。証券マンは日本でも株取引を禁じられている。だが、名義を借りて儲けている証券マンも多いと聞く。

それにしても、凄いなぁと思うのは、村上ファンドの運用益である。本人曰くプロ中のプロというのも頷ける。彼が業界から去っていくのはある意味国家の大損害。利益のすべてがインサイダーならば話は別だが、その情報収集力と決断力には脱帽である。

果たして、日本の金融機関にこれほどのファンドマネージャーがいるだろうか。世間では村上ファンドはマネーゲームで儲けているけしからん奴らだとレッテルを貼っているが、インサイダーで儲けていればけしからんというのも当然だが、基本的に彼等は脳みそにダラダラ汗をかいて努力してきたはずである。

そんな村上氏がインサイダーで捕まったのはなんとも意外な感じがするのだが、そもそもインサイダーすれすれの情報を取ることなど業界では日常茶飯事である。良い情報が繋がれば場合によってはインサイダーだが、情報がこちらを裏切って、繋がらなければこちらが大損することもある。インサイダー紛いの取引は実は危険な取引なのである。だからといって、村上氏を擁護するつもりもない。彼は法を犯した。

この辺りが、マーケットの醍醐味というものだろう。

これを醍醐味と表現することが良いかどうかは別にして、日本の金融機関はまったくこの枠外で金融機関らしきことをしているだけ。すこしは、村上ファンドを見習って、運用をやってみては如何か?各種手数料収入と債権回収、貸し剥がし貸し渋り、融資先のサラリー金融業に利益を出してもらって、史上最高の利益を上げた。

それで本当に金融機関として胸を張れますか?

証券業界も同じ。加藤氏も指摘しているとおり、証券会社は、顧客の売り買いの注文の手数料を得る「委託」の他に、自らが市場で売買して利益を得る「自己」で利益を出すのだが、立花証券は村上ファンドに投資していたのだ。あぁ、情けない。

多くの優秀なファンドマネージャはいずこに?「外資、外資」といっても、全員が外国人ではない。日本の旧態依然とした金融業界に愛想をつかした日本人が働いているのだ。

村上ファンド事件からまだまだ学ぶことは多いと思う。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  | トップ | この雨抜ければ、、、 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿