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ただ人数を増やせばいいのか?国費留学生

2016-11-02 11:18:53 | 政策

日本政府から生活費や学費をもらい、日本の大学に学びにやってくる留学生は増えている。これに対して、国の税金を使って、外国人ばかりを優遇しているという国内の批判が上がっている。それと同時に、実は受け入れ現場では、せっかくやってきた優秀な留学生が、大学だけでなく日本にがっかりして帰っていくケースが見受けられる…。悲しい事態だ。

日本政府は、外国人留学生を2020年までに30万人に増やすという政策を打ち出していて、全体的に留学生が増えてきている。
日本のメリットとして、2点考えられる。

1:日本の大学の国際競争力を上げ、グローバルで生き残るため。
2:国際協力として。アフリカなどの開発途上国の将来を担う優秀な留学生を多く受け入れて、日本ファンになってもらい、将来の外交政策に有利に働かせたいため。

また、受け入れ側の大学のメリットは、
1:その大学に属する留学生の多さ=国際性をアピールできる。
2:グローバル化を進めるための大学への資金が政府からもらえる。

受け入れ先の研究室のメリットとしては、研究室の運営交付金をもらえることだろう。だから、教授はとりあえず自分の研究室に、留学生を受け入れる。もちろん、研究室の中には、喜んで温かく留学生を受け入れて面倒を見ているところもあるだろう。ただし、そうでない場合…。実際に何が起きているのか?

アフリカの一国から来た理系・博士課程の留学生。彼は、修士をオーストラリアで取得し、日本には博士をとるためにやってきた。しかし、彼は非常にがっかりしているという。なぜなら、実験を行うために必要な器具を、指導教授が購入してくれないということだ。仕方なく彼は、実験で必要になる温度計を、100円ショップで自腹で10個を購入した。またあるときは、サンプルを細かくするのに使う機械が研究室にあるにもかかわらず、手作業するように教授に指示されたという。
「人種差別か?それとも嫌われているのか?これじゃあ、完全にアウトサイダー扱いじゃないか。」彼は、そう思わざるを得なかった。
「研究に対するアイディアもたくさんあるけど、これからは教授に言われたことだけおとなしくコストがかからないように、最小限のことをやるよ」


ちなみに、その研究室では、日本人学生がその手のことで困ったことはないという。明らかに、留学生に対する冷遇といえるだろう。
指導教員と留学生が上手くいかないケースは他にも聞く。肩身が狭く感じら、修士課程から博士課程に進学する際に、学内で別の研究室に変えたアフリカ人留学生もいる。

アフリカでは、修士や博士をとるような人物は国を代表するエリートといっても過言ではないだろう。彼らには、国の将来を背負っていている自負があるのだ。どれだけ日本に期待し、結審して留学しに来たことか。対して、特に日本の理系修士学生は、学部生からの流れで修士過程に進学することが多く、専門性を身に着けたいという意識は希薄な人もいるのが現状だ。

そんな中で、同じ学生なのに、同等の権利が与えられないのは、問題ではないか?日本の政策としても、留学生に日本好きになってもらえなければ、失敗ではないか?ただ留学生の数だけ増やせばいいわけではない。ただ優秀な留学生がたくさん来ればいいわけでもない。

問題は、受け入れ現場にその準備はあるのかということ。日本人学生と同等に学ばせる権利と機会を与え、研究者としての考え方を身に着けさせることが出来るのかということ。受け入れ側研究室の指導教員の英語力以前の問題ではないか?日本政府も、受け入れ側の大学に資金だけ提供して、あとは投げやりだ。大事なのは現場で何が起こっているのかということ。研究者が向かっている先は、皆一緒ではないか。「サイエンスを発展させて世界に貢献する」ことではないか。
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