escape to paradise

どこか遠くにいきたいなぁ。。

入院日記●11月22日

2005年11月29日 | 入院日記
入院8日目:術後6日目

今朝、洗面所で隣の病室のHさんと初めて立ち話をした。
彼女は隣の病室なのだけれど、卵巣血腫か卵巣のう腫かわからない状態で、
とにかくお腹に激痛が走るのだという。
そういえば、昨日の内診のとき、車椅子にうずくまって運ばれていたな…。
あのときは痛みがピークだったのだとか。

そんな痛みを抱えた人がいたとは…

うちの病室は手術してしまえばスッキリ!
あとは元気になるのみ!
という人たちが集まるオペ待ち部屋みたいな感じだったから、
ずっと痛みを抱えている大変さとかはあまり意識していなかった。
ちょっと考えさせられてしまった…。

そのあと、「リラックス」の精油を持ってHさんの病室へ。
香りはとても気に入ってもらえたようでよかった。
Hさんのベッドの斜め前のおばあちゃんも「それ、すごくいい香りね」と
言ってくれてちょっと安心した。
香りがあることで、少しでもHさんの痛みが和らげぐといいな

それではここいらで、
今回同じ病室で頑張った仲間の紹介をば。

昨日退院したTちゃんは私より1つ年上だけれど、
どこか甘えんぼで、少女っぽいところが残っている人。
クレジットカード会社の事務というカタイお仕事ながら、
Tちゃん自身はすごく明るくて、ムードメーカー的存在。
それでも彼女は13:30からの手術予定が、救急の患者さんが相次いで、
なんと17:00からのスタートに。
3時間半も、緊張した状態で待たされていたから、
いざ手術室に向かう段階で緊張の糸がプツッと切れて、
思わず泣き出してしまったという
そりゃ、そうだよね。
それだけ緊張して待たされていたんだから…。
彼女とは同じ日に入院&手術という妙に親近感ある間柄だったので、
ああだ、こうだとお互いの状況を報告しあって、
ほんと一緒に病気を治してきたという感じがする

Tちゃんと同じく、昨日退院したKさん。
彼女は婦人科系の病気ではなく、救急で運ばれてきた方だったのだけれど、
病室内では最年長というだけあって、みんなのお世話をいろいろしてくださった。
年配の方だったけれど、すごく透明感のある、チャーミングな人。
娘さん2人がいつもお見舞いに来てくれていて、
さらにそのお孫さんがすごく可愛らしかった。
退院しても、いくつか治療を続けたり、検査を受けたりしないといけないことがあるとのことだったけれど、
早くよくなりますように

Mさんは初期の子宮ガンだったけれど、無事に手術を終えた。
大学生のお兄ちゃんを筆頭に3人のお子さんがいるお母さん。
それでも50歳にはとてもとても見えない、若々しくて、可愛らしい方。
銀行で働きながら、福祉の資格を取るために大学に通って資格を取得したというバイタリティの持ち主でもある。
とにかくこの方、明るい、明るい。そして前向き。
彼女と話していると、なんでもできそうな気持ちになる。
そして、お子さん全員に
「みんなのこと大好きだよ。いつも見守っているよ。
でも、あなたの人生はあなたが決めることだからね。
それでも、もしなにかあったら一緒に考えようね」
と言って育ててきたという話には感銘を受けた。
この言葉は私がずっと親にかけてほしいと思ってきた言葉だったし、
もし子供ができたら、そういう気持ちで接したいと思っているから

Jちゃんは私と同じ子宮筋腫で、同じく無事に手術を終えた。
私の4つ下で、ディズニーが好き♪という乙女な部分を持った人。
将来は雑貨屋さんを開きたいという夢も。
いつか雑貨屋さんを開いたら、
その片隅で先述のMさんがおいしいコーヒーを出すお店を開いて、
さらに私がアロマセラピーコーナーを持って…なんて、
話しているうちにそんな素敵な夢(妄想?)がどんどん湧いてきた。
いつかこの話、実現したら面白いよね。
そして、彼がお見舞いに来る日は朝から洗髪して、
ダーリンが来るのをずーっと楽しみに待っている…。
そんな乙女なJちゃんが、ちょっとうらやましかったりもして。
12月には彼とディズニーシーで楽しいクリスマスデートができるといいね

そして、Iさん。彼女は子宮の異形成というガンの初期の初期という段階での手術を受けた方。
ご主人と自営業を営み、高校生のお兄ちゃんを筆頭に2人の男の子のお母さんでもある。
やはりこの方も40歳にしては若く見える。
サバサバしていて、それでいて、あったかい心があって。
なんとなく、親戚のお姉ちゃん、という感じ。
ちょうど反抗期に入りかけのお兄ちゃんがお見舞いに来ると、
その様子がなんとも可愛くて。
Iさんに話しかけられると、反抗期の子にありがちな「知らない」とか言うくせに、
態度にはしっかりお母さんの関心をひきたいというのがにじみ出ている。
なんだかんだ言いつつ、お母さんのこと心配で来てくれているんだよね。
高校生のお兄ちゃんが、なんだか可愛く見えてしまった。
ということは、私もかなりおばさん度が進んでいるということか…

みなさんのおかげで、すごく楽しかった入院生活。
それももう、あと少しでおしまいです。

入院日記●11月21日

2005年11月29日 | 入院日記
入院7日目:術後5日目

流動食→三分粥→五分粥→全粥とたどって、今日からようやく基準食。
さぞや白米うまかろう、と思って口にしたけれど、おかしい。
食欲があまり湧かない。
でも、今日からは、ま、いっか。
お菓子だって普通に食べられるんだしね

今朝、同じ日に入院して、同じ日に手術をしたTちゃんが退院した。
彼女はうちの病室のムードメーカー的なところがあったのでちょっと寂しい。
でも、退院していく人を見るのはいいものだ。

今回、Tちゃんは卵巣のう腫で、腹腔鏡手術(お腹に小さな穴を開けて、そこからメスとか入れて遠隔操作みたいに手術する)だった。
腹腔鏡の場合は、カメラを使ってその画像を見ながら手術するため、その映像を後で見ることができるらしい。
なので、Tちゃんはご家族揃って昨晩、手術の様子をビデオで見たのである。
私の場合は、お腹を開いてしまう開腹手術だったのでそうしたオマケがなかったのがちょっと残念。

しかもTちゃん、左右の卵巣からすごいものを出している。
ごっそり髪の毛と歯が出てきたのだとか。
卵巣から貞子…
けっこう、こわっ
この髪の毛と歯は、すんごい勝手な想像だけれど、もしかするとTちゃんの双子の片割れちゃんのものだったのかも…。
たしかブラックジャックでも、そういう話あったよね。

午後、おばあちゃんとお母さんがお見舞いに来てくれる。
うちのおばあちゃん、80をすぎているのに、いつもお洒落なハリキリばーさんだ。
年を重ねるごとに、若くなっていく気がする…

まったく関係ないけれど、私はおばあちゃんが作るご飯、大好き。
たいした材料使うわけでもないのに、いつでもチャッチャッとおいしいご飯を作ってくれる。
味が絶妙で、いくらでも食べられる。
そろそろ私も見習わなくては。

夕方、院内散歩のついでに新生児室を覗きに行く。
いたいた、5人くらいがガラスケースの中に並んでいる。
しかもみんな、今日の深夜とか明け方とか、朝に生まれている。
生まれたての、ホヤホヤだ。
どんな思いで生まれてきたんだろうか。
無事に生まれてこられて、よかったね
この世界は、けっこう楽しいよ。

入院日記●11月19-20日

2005年11月28日 | 入院日記
19日
入院5日目:術後3日目

今日でちょうど入院期間が半分終了。
尿検査と採血があったけれど、とくに異常なし。

私の身体はなんていい身体なんだろう。
先生も驚くくらいグングンよくなっていってくれる。

リバランシングを受けたり、サーフィンやヨガをかじってみたり。
少しずつでも身体を使うって、やっぱりいいことなのかもしれない。

一番いろんなことを知っているのは、やっぱり身体なのかもなあ。

入院中は同じ病室に、いろんなタイプの人が集まる。
そこでまた自分の未熟さに気付いたり、いろんな考え方を学んだり。

自分をみつめるいい機会にも、なっている。

**********************************

20日
入院6日目:術後4日目

今日は日曜日のせいか、朝の起床は7時。

体調は上々。

午後、いつものとおり昼寝をしていたら、義姉さんのSさんと姪っ子のMちゃんが来てくれた。
いい香りのする花束も一緒に持ってきてくれた。
そのあとすぐに、中学からの友達でもあり、いまでは親族でもあるYちゃんとそのお母さんが来てくれた。
パープルのカーネーションをあしらったカゴ入りの花はとてもきれい。

みんな、忙しい中来てくれて、ありがとう。

そういえば、今日入院してはじめて花をいただいた。
病院にある花瓶を借りて、花を生ける。

病室にいい香りが漂う。
花があるだけで、なんとなく気持ちがなごむ。
花の力って、すごいんだな。
改めてそう思う。

入院日記●11月18日

2005年11月28日 | 入院日記
入院4日目:術後2日目

術後初めての洗顔&歯磨き。
はあ~、すっきりさっぱり!
朝食はおもゆ、卵スープ、コーンスープ。
これまたあっさり完食。

背中に刺さっていた痛み止めの管とお腹にぶっささっていた管が外された。
おなかに刺さっていた管というのがけっこう激しくて。
キズを消毒してもらっているとき、ちょっと見たのだけど、
本当にお腹に【ぶっささってる】という感じ。
斜めにこう、ブスッと。
お腹からは3cmくらいでている感じだったかな。
でも、痛みは全然なし。

なぜこんなものがあるかというと、
術後に傷口の癒着を防ぐために体液と同じくらいの濃度の塩水が子宮の中に入れられていて、
この管がその排出口になっていたというわけです。
なもんで、その管の上にはガーゼが20枚くらいかけられて、その上から腹帯をするという状態でありました。
その管が抜けたので、おなかもすこし平らになり、なんともスッキリ。

あ、あと手術前から履いていた白いハイソックスみたいなの脱いだ。
これはスリムウォーク(女子なら知っている人多いと思うけどむくみ予防のハイソックスね)の医療版とでもいうんだろうか。
手術するとしばらくは寝たきりで動かない。
それって飛行機の中で動かないで座ったままの状態と同じこと。
要はエコノミー症候群の予防に、ということで履くらしい。
でも、これがかなり履き心地よくて。
本当は昨日くらいに脱いでもよかったんですが、ずるずると今日まで着用

同室のKさんに『スピリチュアル・エッセンス』(江原啓之/光文社)を借りる。
まだ読んだことのない江原さんの本だったので、読んでいて楽しい。
この本は、両面から読める新しいスタイルになっている。
表から読めば、スピリチュアリズムを表した言霊集。
裏表紙から読めば、1ページ完結で真理について書かれたレクチャー集となっている。
さらに、日めくりのように卓上に立てておける仕組みにもなっている。
いろんな工夫がされている、かなり素敵な本

午後、お旦が見舞いに来てくれる。
はりきって病院内を案内、というか、散歩する。
あまりにも笑ったので疲れた。
でも笑うと腹筋が動くので傷にはよさそうだ。

夕方、担当医の1人T先生と雑談。
T先生はもともと、医者になるつもりはさらさらなかったそうな。
彼のお父さんも医者だったけれど、時間が不規則な割りに、意外に給料はそんなよくない…。
そんな父親を見ていて、自分は絶対医者にならないと思ったそう。
けれど、高校2年のときにお母さんのガンが再発。
そのときの担当医の説明が、医学用語の羅列で全然わからなくて、それが悔しくて
医者を目指し始めたのだとか。
まあ、それまでにも、いろんなことがあったのだろうな。
その結果、医者を目指すようになったのだと思うけれど。
でも、それまでは文系だったのに、そこから医大目指すとはすごいよなあ。

人生にはいろんな分岐点があるものですね。

入院日記●11月17日

2005年11月28日 | 入院日記
入院3日目:術後1日目

6時起床。
「おはようございまーす」
病室に響く看護師さんの声で目が覚めた。
まだ頭がボーッとしている。
でも、やっと夜が明けたんだ、と思うと嬉しかった。

背中が痛いので左右に交互に寝返りを打つ。
ベッドの両脇にある柵につかまりながら、えっちらおっちら、と。
でも、気分が悪い。
同じ部屋の人の話し声が耳に障る。
とても人と話せる状態じゃないなあ…とため息。
入院診療日程表(写真:何日目には何をするかが記載された予定表。入院時に渡される)には、今日から歩くとあったけど、ほんとに歩けるのかしらん。
止血効果のあるレモンの精油をティッシュに垂らしてかぎながら、なんとか気持ちを落ち着ける。

午前中に検温、血圧測定、傷口の消毒のあと、尿の管が外された。
この尿管は手術中からずっとしていたらしい。
そりゃそうだよね、あの状態ではまずトイレなんていけないし。
尿の管なんて、あまり格好のいいものではないけれど、これがあったから排泄を気にせずベッドでウンウンうなっていられたんですな。
この管を外すとき、気持ち悪いというか、うーん、とにかくへんな感じ。
でも、外れてすごくスッキリ!!
赤ちゃんのおむつが取れた感じかも(…ってよくわからないけど)

お昼から、水分はとってよし、ということになった。
むうー、水がうまいんだな、これがまた。
口の中、カラカラでしたからね。
ただ、ここで一気飲みすると気持ち悪くなるので、少しずつ少しずつ。
ちびちびと水を飲むだけでも、みるみる元気になってきた。
昨夜は痛がっていたTちゃんもベッドの上に起きていた。
よかった、今日は2人とも、なんとか元気だ

ちょっと不安だけれど、歩いてみっか、という気持ちになる。
とりあえずトイレに行こうと思い、ナースコールで看護師さんに来てもらう。
が、支えられて歩こうとしたら、右足がカクンとなってしまい、うまく歩けない。
まだ点滴は打っている状態なので、カラカラと動く点滴の棒(?)につかまりながら、看護師さんに手伝ってもらってトイレに行く。
右足はまだ麻酔がきれていないような、へんな感じ。
足首までの感覚はあるけれど、そこからももにかけての感覚がほとんどない。
これだとまだちょっと、1人で歩くのは心もとないなあ

午後になって義母さんと義父さんがお見舞いに来てくれた。
しかも大量のジュースを持って。
ちょうど水分を取り始めたところなので、なんともありがたい。
ただ、とにかくたくさんたくさん持ってきてくれたので、病室のみんなにもおすそ分け。
そのあと、実家からお母さんが来てくれた。

今まではよくわからなかったけれど、お見舞いに来てもらうってかなり嬉しいものなんだな。
「え、悪いから来なくていいよ~」なんて言っていたけど。
やっぱり誰かが来てくれるって、いいな。嬉しいな

今日は2人の人が、新しく病室に入ってきた。
Jちゃんは私と同じ子宮筋腫、Mさんは初期の子宮ガン。
この2人は明日手術とのこと。
でも、昨日手術したばかりの私やTちゃんが案外ピンピンして、ヨロヨロとだけれど歩き回っているのを見て、ちょっと驚かれた様子。
術後1日目にして歩かされるというのには、私も驚いたけれど、最近は傷の癒着予防のためにも、手術後はなるべく早く動きなさい、といわれるみたい。

やはり動くとお腹がすくようで。
夕食からごはんを食べられる予定だったのだが、出てきたのは流動食。
おもゆ、グレープゼリー、コーヒー牛乳風味のなんだか濃厚な飲み物。
流動食はまずいという声もあったけれど、私はあっさり完食。
食後、腸の働きをよくするというゼリーを食べたせいか、ものすごい勢いで腸が動き出した。
グルグル、ゴーゴー、まるで嵐のようだ。
ガスも出る(失礼!)。
でも、これでひと安心。
手術で一度止まってしまった腸の動きが、元に戻ったよというサインなのでね。

食後は病室でおしゃべり大会が始まった。
まるで女子寮か、女子部の合宿か、はたまたドミトリーかってなくらいの盛り上がり。
『ナースのお仕事』ってドラマの患者さんたちを想像してもらえると、イメージ的に近いかも

それでもやはり身体はとってもとっても、疲れていたらしい。
21時に消灯後、イヤホンしながら、眠い目をこすりこすり、どうしても見たかったドラマ『大奥』をなんとか見終える。
そのまま、あっという間に寝てしまった




入院日記●11月16日 その2

2005年11月26日 | 入院日記
12時40分。手術終了。

術後、「寒い、寒い」と言っていたらしく電気毛布をかけられていた。
午後、何時かはわからないけれど、パチッと目が開いた。
ベッドの脇にお母さん。
「終わったよ、よく頑張ったね」
「そうなんだ~、とりあえずよかったわ~」
頭がモウロウとしている。
自分の声がへんに遠い。
口の周りに付いている何かがウザかった。
どうやらこれは酸素マスクだったみたい。
これ外してくれないかな~と思いながら意識がなくなる。

どのくらい経ったかわからないけれど、また目が覚める。
今度はお旦がいた。
「大丈夫か、頑張ったな」
「あー、終わったみたいだね」
「ここにちゃんと名前書いといてやったぞ」
と、テレビカード(ベッド脇のテレビを見るとき使うカード。いわずともわかるか)
の裏面を見せられる。マジックで【みつえもん】と書かれていた。
「あはは、はは、は…」
あまりのくだらなさに笑えた。
笑いながらまた意識が遠のく。

お旦にうちの両親に、義理の両親。
ベッドの側にみんないてくれたような気がする。
みんなとちょっとずつ、なにか会話したような気がする。
でも、頭がボーッとしていて、あまりよく覚えていない。

今回の入院で一番つらかったのはその後かな。
面会時間終了の20時過ぎて、みんな帰ってしまってから。

何度も看護師さんが来てくれて、検温、血圧測定、お腹のキズのチェック。
いつの間にか電気毛布と酸素マスクがなくなっていた。
口の中が乾いて仕方ない。
ずっと仰向けのままだから背中と腰が痛い。
切った下腹部がシクシク痛む。
横向きになりたいけど、動くのが怖い。
両足とも、麻酔の影響でまだ麻痺している。

夜中になっても足に感覚が戻らない。怖い。なんで?

痛いし、怖いし。
でも、我慢できないほどではない。
同じ手術日だった同室のTちゃんが「痛い、痛い」とうわごとを言っているのが聞こえる。
大丈夫かな。
けど、今は自分のことで精一杯だ。

(あとで聞いたのだけれど、この日の夜中、Tちゃんが「鈴木さん(結婚後の苗字ね)、痛む? キズ痛む?」と、ベッドから私に声をかけてくれてたらしいんだけど、その声には全然気付かなかった…ごめんなさい)

寝たり、起きたり。
それでも頭はボーッとしている。
だんだん、意識が内側に入っていく。

あ、その前に。
いきなり不思議話ですみませんが…。
最近、目を閉じると眉間のあたりに出てきてくれる不思議な光がある。
青紫だったり赤紫っぽい色で、フワ~フワ~って点滅する感じ。
これが現れると、何が起こっても私は大丈夫って思える。
あ、でも、だからといって、私、なんか怪しい人とかではないので。
このまま読み進んでくださいまし

このときも呼吸を深くして、なるべく筋肉をゆるめて。
目を閉じてその光が現れるのを待つ。
あ、出てきた。
なんだかとてもゆったりした気持ちになれる。
私の身体、大丈夫ですよね。
そう語りかけたら、すぐ「大丈夫」といわれた気がした。

あ、だから、私、怪しくないので。
安心して読み進んで

そのあたりから、怖いとか不安が薄らいだ気がする。
お医者さんや薬はもちろん必要だけれど、身体の声を一番に聞こうと思った。
先生や看護師さんに盲目的に頼るのはやめようって。
あ、もちろん、担当してくれた先生、看護師さんとも、とても腕がよくてすごく感謝しています。これはほんと。

あとはひたすら寝ては醒めて、寝ては醒めて…。
今まで生きていて、一番弱っていた時間かも。
そしてすごく、長い夜だった。

入院日記●11月16日 その1

2005年11月26日 | 入院日記
入院2日目:手術当日

6時起床。
今日は手術だ。7時頃までベッドでゴロゴロ。
そのあと洗面&歯磨き。
もちろん、昨夜からの続きで飲み食い禁止。
あー、お腹すいてきた。のどか湧いてきた。
8時過ぎに手術着(健康ランドで着るやつみたいの)に着替える。
8時20分ごろ、点滴を打たれてそのままベッドで横になる。

「いやあ、たいした病気じゃないからさ。すぐ戻るよ」

なんていっていたことを後悔。
たしかに子宮筋腫というのは子宮にコブができたというものだから、命に関わるとかそういった心配はない。
でもさ、でも…
へそ下10cm程度をメスで切るって、けっこう、いやかなりたいしたことじゃん!?
いまごろになって不安になってきた。

なんだかスカイダイビングやったときと似てる。ヘリであっという間に高度4000mまで連れて行かれ、間髪いれずに「はい、いきましょう!」で空中にポンッ! 

もうここまで来たら仕方ない。
けど気持ちがザワザワするので、点滴打ちながら聞いてたのはJimmy Cliff『Reggae Greats』。
やっぱりレゲエが一番落ち着くってことで♪
とくに「Many rivers to cross」「You can get it if you really want」、いつも以上によかったっす。
聞いているだけで気持ちが温かくなってくる。
音楽ってすごいよなあ、こんな状況でも気持ちを和ませてくれるんだから。

10時40分。ベッドごと病室を出て手術室へ。
手術室の中をしばらく行ってから、手術台のある部屋に入る。
ここでベッドから手術台に移る。
と、耳に聞こえるのはまたもやレゲエ♪
手術室で好きな音楽かけられるってことで、いそいそとCD持参。

ここはもう王道セレクトのBob Marley『Legend』で。
ヘッドフォンとかではないので、もちろんお医者さんや看護師さんの耳にも聞こえています。
なんか場違い? まあ、いいでしょう。気楽に、気楽に。
1曲目「One Love」が終わって「No Woman No Cry」が始まったあたりから脊椎&硬膜外麻酔の注射。
胎児のように身体を丸めて、背中に麻酔を打つ。
「あれ、痛いんでしょ~」といろんな人に脅されていたけど、そんな痛みはなかったな。

注射したあと、仰向けに。
徐々に下半身の感覚がなくなる。ボブの声だけ聞こえる。

「ここ冷たいですか」
コットンに水か何か含んだものを身体につけられる。
「冷たいです」
「ここは?」
「感じません」
「ここは?」
「感じません」
「そろそろ寝ましょう」

で、軽い全身麻酔をかけてもらった。
これからあとは何も覚えていない。




癒しフェア2006

2005年11月26日 | 日々のアレコレ
さっき雑誌でこんなの見つけました。
興味ある方には、なんだか面白そうですよ。

癒しフェア2006
12月10日(土)、11日(日)@東京ビッグサイト
http://www.a-advice.com/index.html

事前に登録して行くと入場料無料みたいです。
面白いものが見つかるとよいですネ

入院日記●11月15日

2005年11月25日 | 入院日記
入院1日目:手術前日

今日から子宮筋腫の核出手術のため入院。
10時に病院に到着。
病室に案内される。
6人部屋。
偶然同じ日に入院&手術というTちゃんが同室になった。
彼女は卵巣のう腫の手術だけれど、年が近いこともあり心強い。

テレビでは黒田さんと紀宮様の結婚式。
サーヤは今の髪型が一番似合っているな。
結婚決まってメキメキおきれいになったな。

今日は朝から身体がだるくてボーッとしている。
明日の手術に向けて身体がすでてになにか準備を始めている感じ。

12時に昼食。
基準食(普通のごはんということです)はダイニングルームというところでいただくことになっているらしく、テレビのあるその部屋でTちゃんと一緒に食べる。
その後、麻酔科の先生から明日行う脊椎麻酔、硬膜外麻酔についての説明を受ける。

18時に夕食。
なんだか緊張してきた。
子宮筋腫はたいした病気ではないけれど、手術(しかも、へそ下10cmも切る)はかなりたいしたことあるかも…なんてことにいまさら気付く。

21時就寝(はやっ!)。
明日の手術に向けて21時からは飲み食いすべて禁止。
夜中間違って飲んだりしないよう、ベッド周りのペットボトルをしまう。
ニールズヤードレメディーズのブレンド精油「リラックス」をティッシュに落として枕もとに置く。
いつのまにか寝ていた。

退院しました!

2005年11月24日 | 日々のアレコレ
みなさま、おひさしぶりです。
今日無事に退院しました。
温かいコメント&メッセージ、いろいろとありがとうございました!
ほんと、入院中はいろ~んなこと考えさせてもらいました。
身体、アロマ、医療、家族や友人の温かさ、自分の未熟さetc。
今回の入院、やはりなるべくしてなったように思います。

入院中は6人部屋でかなり楽しかったですよう。
まるで女子寮か女子部合宿かドミトリーかというくらい。
なので、実は昨夜、帰りたい気持ち半分、帰りたくない気持ち半分でなかなか眠れなかったのです。
病室仲間はもちろん、お医者さんや看護師さんなど、いろいろな方々と不思議なご縁で出会えて、そこからいろんなことを学ばせてもらった気がします。

そのあたりはまたのちほど。

とりいそぎ、退院のご報告まで。