恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

和同開珎の里へ

2008年02月24日 | 二輪/四輪車とか
日本で最初に鋳造された貨幣は「和同開珎」というのは有名な話。
最近では「富本銭」が一番古かったって話になってたりもしますが、
実際に貨幣として使われて記録があるのは和同開珎で、
富本銭は呪いに使われるためのものだったらしいので、
ここではあえて和同開珎が日本最古の古銭、として話を進めます。

そもそも日本で貨幣が鋳造されるきっかけとなったのは、
西暦708年に武蔵国秩父からはじめて国産の銅が朝廷に献上されたことに始まります。
これを機に元号を「和銅」と改元し、銅銭の鋳造も始まったわけです。
だいたい歴史の教科書を読めば必ずこの記述はあるわけで、
ほう、意外とそんなところからそんな大事な出来事があったんだなぁ、
と始めて学習したときには思ったものでした。

さて、そんな今日は特にこれといって当てもなく一人で車を走らせて、
秩父の山道を走りながら休日を満喫していたのですが、
途中休憩に入った道の駅で「和銅献上1300年」とかいうポスターを見て、
前述のようなことをはっと思い出したのでした。
そういや2008年だから708年からは1300年にあたるわけで。

ただなんとなく車を走らせているのでは平凡すぎるので、国道140号を道なりに進み、
途中で気をつけなければ見過ごしてしまいそうな看板を見つけて、
すっと一本路地に入るとささやかながら和同開珎にまつわる神社から、
古の時代に銅を露天掘りしていた跡までが見学できる遺跡になっていました。
この手のところはメジャーな観光地になっているわけでもないので、
この日に訪れたときには私以外にこの近くにいる人はいませんでしたが、
やはり少しでも私のように歴史に携わっている人間にしてみると、
テンションがあがってしまうのです。
今回の画像もちょうど和銅が露天掘りされていたであろう場所にあるモニュメント。
こんなにでかい銭というのも不気味な感じがしますが、
この地域ではこの和銅に誇りを持ってるんだなと改めて感じました。

いやー、この手の「知る人ぞ知る」的な史跡めぐりは本当に面白い。
どこかおすすめなポイントがありましたらぜひご教示くださいませ。

恐懼謹言。
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