Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

夜明けのない朝

2017年06月24日 | 60's,70's Rock
1,Ssssh.....Ten Years After (London) 1LP 1,190円
冒頭いきなりでナンですが、このジャケットちょっと変じゃないですか? ジャケ上部にSTEREOの帯がはいっていたりして。 実はこれメキシコ盤なのです。今更の中の今更の中身なのですが、メキシコ盤なんてこれを逃すと.....と思ったら抱えていました(苦笑)

テン・イヤーズ・アフターの一世一代のライヴ録音と云ったらウッドストックでの"I'm Going Home"、スタジオ録音は"I Woke Up This Morning~夜明けのない朝"でしょう。演奏の素晴らしさもさることながら"夜明けのない朝"なんてこの邦題が付かなかったらあそこまでヒットしたかなぁとも思ってしまう秀逸な邦題ですね。

ということで、鶏(?)の鳴き声で始まる"Bad Scene"でスタートして熱演"Good Morning Little Schoolgirl"から途中ピアノ・アコギの小品の箸休めもあって最後に"I Woke Up This Morning~夜明けのない朝"で締めるというこの通算4枚目1969年リリースのアルバムがやっぱりTYAの代表作なのでしょう。

Side A
1. Bad Scene
2. Two Time Mama
3. Stoned Woman
4. Good Morning Little Schoolgirl
Side B
1. If You Should Love Me
2. I Don't Know That You Don't Know My Name
3. The Stomp
4. I Woke Up This Morning


tya



Ten Years After - Bad Scene



Ten Years After - I Woke Up This Morning



Ten Years After - Goodmorning Little School Girl (1969)








2,Stonedhenge/Ten Years After (Deram) 1LP 840円
で こちらは上掲盤を買った数日後に出会ってしまった通算3枚目の「Stonedhenge」、英盤とはデフジャケの米盤。因みに当時の日本のキング盤も日本独自のデフジャケでした。
上掲メキシコ盤を買ってしまった勢いでついこれも手が出てしまった次第です。

演奏家としては天下一品なれど作曲家としてはそこまでは...というアルヴィン・リー、妙な曲展開にSE好きという悪癖(?)がちょろちょろ顔を出して全体としては散漫なアルバムだなぁというのが昔からの印象。とは云え、得意の4ビート、ジャージーな"Woman Trouble"、TYAらしいスロウの"Sad Song"に展開のクセが凄い(笑)"No Title"、トレインR&Rの"Speed Kills"とか演奏自体は熱い曲が多くて引き込まれてしまったりします。

Side A
A1 Going To Try
A2 I Can't Live Without Lydia
A3 Woman Trouble
A4 Skoobly-Oobly-Doobob
A5 Hear Me Calling
Side B
B1 A Sad Song
B2 Three Blind Mice
B3 No Title
B4 Faro
B5 Speed Kills


tya


tya


Ten Years After - Woman Trouble (Deram)



Ten Years After - Hear Me Calling (LP Stonedhenge)



TEN YEARS AFTER - A SAD SONG / NO TITLE - U.K UNDERGROUND -1969

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7 コメント

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Unknown (uni)
2017-06-24 13:03:00
アルビン・リーいいですよね。
手癖と言えばそうなんですがあの335を
鳴らしまくる!
ピースマークがおしゃれです。
Unknown (しみへん)
2017-06-24 19:09:32
Stonedhenge

ウッドストックで初めてTYAを知り、UNDEAD(今更ながらですが、「死んでいない」=LIVE「生きている」 ですよね?)1stの次に買ったのがこれだったので、コケました。一番好きなSpeed Killsですら、SEが邪魔というか、ブルースロックにSEなんてありえねえ~、という感じでした。せめてバターバンドのライヴみたいに汽笛から何まで楽器でやってくれたら良かったですが。
まあ、今はそれなりに聴けるようにはなりましたが・・・
Re:TYA (Jahking@管理人)
2017-06-25 07:26:31
>uniさん
>しみへんさん
アルヴィン・リーの335、STPのステッカーなんか貼ってなんであんなもったいないことするのだろうって子供心に思ったのを記憶します。でも思えば335ってギターを知ったのはこの人が弾いていたからですね。

アルヴィン・リーは演奏者としては本当に素晴らしい人なんですけど、どうもスタジオに入ると妙な小技をやりたがって困った人だなぁというという印象を持っているのは私だけではないのですね。ほとんど思い付きにしか思えないSEにやたら音を左右に振りたがる....70年代に入ってシンセが出てきてからもやっていましたよね、とことん好きなんですね。
まぁ、今となってはそれも微笑ましく思えてすべてOKですけど。
Ten Years After (Gravenites)
2017-06-25 23:52:47
Stone hedgeについては「夜明けの朝」に至るまでのブルーズ・バンドからの脱却の一過程ということで試行錯誤がよくわかる作品と捉えています。

ただ何をやるにしてもアルビン・リーの独特のノリが貫かれているので、それを好むか、嫌いかでこのバンド(というかアルビン・リーの)評価が変わってくるでしょう。
Re:Ten Years After (Jahking@管理人)
2017-06-26 08:27:45
>Graさん
手持ちの晩年の作品を何枚か聴き直してみたのですが、2013年のライヴ盤「Last Show」では"夜明けのない朝" "ラヴ・ライク・ア・マン" "Blues in C"から"Going Home"までまるでそのまま。2012年nスタジオ作「Still on the Road to Freedom」は全曲新曲ですが曲調は60年代から親しんだ如何にものアルヴィン・リーの曲、ちょっとくぐもったディストーション・ギターで弾くあの手癖とも云っていい早弾きフレーズが聴こえてきて「この人ブレないなぁ」とあらためて。亡くなるまで一貫して「クセが凄い人」だったのですね。
TYA (Granvenites)
2017-07-04 13:11:29
実は私はアルビン・リーのファンで、リフを中心にした曲や、ブルーズ、ジャズ、カントリーとなんでも自分の個性を入れながらこなすところに惹かれます。それと独特のドライブ感がいいですね。
彼がソロになって、ちょっときついところもありますが、都になくやり続ける~という姿勢にも感心します。
似たような(長い)キャリアをもつ英国のブルーズ・ギター系としてはサボイ・ブラウンのキム・シモンズがいますが、そのノリや歌ではアルビン・リーがはるかに上を行くと言っていいでしょう。
現在ソロアルバムを中心に聞いています。デトロイトに住んでいながら「デトロイト・ディーゼル」が中々入手できないですが。
Re:TYA (Jahking@管理人)
2017-07-04 20:09:07
云われてみれば、確かにアルヴィン・リーはキム・シモンズやチキンシャックのスタン・ウェブ、グランドホッグスのT.S.マクフィーと同じ長らく活動しているブルースをベースにした英国のギタリストの一人だったのですね。でもイメージ的に彼等とは重ならないのはその無二の個性のためなのでしょう。

「デトロイト・ディーゼル」はジョージ・ハリソンやジョン・ロードが入ったアルバムでしたね。今はもう手元にありませんがモロにアメリカンロックだったって印象でした。

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