Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

トレイシーお姉さまとマイケルお兄さま

2018年02月12日 | 60's,70's Rock
1,Come See About Me/Tracy Nelson (Flying Fish) 1LP 880円
トレイシー・ネルソンの1980年盤、リリースしたのがFlying Fish、彼女にぴったりのレーベルですね。が、70年代も後半になると売れ線に身をゆだねることもないルーツに根ざした泥臭い彼女の音楽は徐々に時流から外れていったのでしょう。
そんなこともあって本盤とこの前の78年作「Doin It My Way」は売れなかったのでしょうね、ホント見かけなくて、やっとの入手です。「Doin It My Way」に至っては見たこともないです。

ということで、R&B、ブルース、ゴスペル、カントリー、フォークとアメリカン・ルーツに根差した彼女の時に繊細に時に豪放に歌う様はやはり堪えられません。本盤を出した後、音盤のリリースは10年以上のブランクがあって再び世のブルース見直しブームが後押しになったのかよりブルースに近い音楽性となって積極的に歌いだします、その時にはすでにCDの時代になっていました。
それがかつてこちらで取り上げた1993年の「In the Here and Now」ですね。

Side A
A1 Come See About Me
A2 Done Got Over
A3 Holiday 3:27
A4 It's Growing
A5 Walk Away
Side B
B1 Tears
B2 Hold On, I'm Coming
B3 See Saw 3:46
B4 Rivers Invitation
B5 You're My World


Tracy



Tracy Nelson - You're My World (1980)




Tracey Nelson: Walk Away











2,If You Love These Blues,Play'em As Please/MichaelBloomfield (Guitar Plaer) 1LP 650円
1976年に雑誌ギター・プレイヤー・マガジンのレーベルから出されたもの。よって1曲ごとに解説が入ったりして教則レコードの趣のものですが、これが侮れないものでした。エレキにアコースティックにリラックスした中にも結構スリリングなプレイが聴けます。
ブルームフィールドの名があれば見境なく買ってしまうわたしなので、これはどうせ教則レコードだからとさして期待もせずに手を出したのですが、嬉しい誤算でした。今では2in1でCD化もされているようです。



bloomfield



MICHAEL BLOOMFIELD - IF YOU LOVE THESE BLUES - FULL ALBUM 1976 BLUES

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13 コメント

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Tracey and Michael (Gravenites)
2018-02-12 11:21:11
80年になると彼女もだんだん貫禄が出て来てますが、次第にルーツにより深く入り込んだ歌い方をしていることです。DVDの"Chicago Blues Reunion"ではもっと貫禄が出て、ブルーズ歌手らしくなっていますが、ブルームフィールドやバタフィールドがまだ黒人ブルーズ・クラブに入り美っていた頃に、ウィンスコンシンの田舎からシカゴ・サウスサイドにやってきた彼女は18歳以下でクラブに入れなくて外で聞いていたと発言していました。ジャケットの左手の位置がちょっと...........。

ブルームフィールドのこのアルバムは聞くだけでも楽しめます。しかしインサート入りだと、1286"Try it before you buy it"同様、結構入手が難しいのでは?
教則レコード (t-izu)
2018-02-12 16:02:31
ブルームフィールドは76年(ご紹介盤)から77年(Analine)にかけて2枚教則盤的(後者は特にその旨謳っていませんが)アルバムを出していますね。私が入手したのは、80年代初頭でしたが、この2枚を聴きながらギターの練習に励んだ、などということは更々なく2,3度聴いて棚に放り込んで居りました。
今回聴き返してみれば、肩の力が思いっきり抜けた、という印象は当時そのままなれど、何よりブルームフィールド自身が一番楽し気にギターを弾いているのに好感を持ちました。
Gravenitesさんの触れてらっしゃるインサートって、ジャケ裏に記載されているMichael's Blues Tipsのことでしょうか?残念ながら私の所有盤には無いですね。

教則レコードといえば、リチャード・トンプソンがカセット・オンリー(?)で出したアルバムがあるとのこと。この内から1曲だけボックス・アルバムに収録されているのですが、これがため息が出るほど見事な演奏で、以来このカセットを探していますが、未だ現物さえ見たことが有りません。何かご存知でしたらご教授ください。
Re:Tracey and Michael (Jahking@管理人)
2018-02-12 18:47:59
>Graさん
90年代以降のブルースレディー然としたトレーシー嬢より、それ以前のマザーアース時代からのR&B、カントリーまで取り込んだ云ってみればスワンピー(便利な言葉ですね)なアメリカンルーツ音楽を演っていた頃の方が好みなのですが、シカゴ・サウスサイドのクラブに入れなかった若き日のエピソード、ブルースレディーもやはり付け焼刃ではなかったのですね、とあらためて。

インサート(Michael's Blues Tips)はt-izuさんと同じく入っていませんでした。このインサートってギターのタブ譜か何かなのでしょうか? 気になります。

>t-izuさん
ブルームフィールドもお好きだったのですね! 75年以降くらいからそれまでの変なプレッシャーから解放された(それがクスリの影響なのかもしれませんが)のかリラックスした盤ばかり出していますね。仰る通りギターを弾く/歌を歌うのが実に楽しそうです。聴き応えという意味ではどうしても全盛期と比べてしまうので正直やや拍子抜けでは有りますが、まぁそれはそれこれはこれで楽しんでおります。

リチャード・トンプソンは私にとってはフェアポートのオリジナルギタリストとう位置付けで止まっておりまして、ソロ作までは殆ど手が出ておりません、よって何のお役にも立たないテイタラクです。
Unknown (しみへん)
2018-02-12 20:05:51
二人とも自分のスタイルを貫き、時流に取り残された感がありますが、全盛期には及ばないものの、その音楽に対する姿勢に好感が持てます。

ここで取り上げられている教則レコードとはちょっと趣が違いますが、AMOS GARRETTの教則DVDを持っています。Sleepwalkを懇切丁寧に解説してくれてるのですが、とてもじゃないですけどコピ完出来ません。ちなみに中学生の時、近田春夫&ハルヲフォンの小林克巳氏が出していたrock guitarlist教則レコード持っていました。勿論、Jimmy pageです!あとリッチ―ブラックモア、サンタナとか出ていたと思います。
t-izuさん
richard thompsonの教則カセットなんかあるのですね。その一曲は何に収録されているのでしょうか?彼のギターはセンスの塊だと思っています。
Re:教則レコード (Jahking@管理人)
2018-02-12 21:14:56
小林克巳氏が出していたrock guitarlist教則レコードって東宝レコードから出ていたんじゃなかったでしたっけ、懐かしいですね。結構売れたらしく、中古でもよく見かけましたね。
Unknown (へなちょこ)
2018-02-13 06:19:57
トレイシーは、最近ではBlues Broadsで貫禄のお姿を拝見できました。私もマザー・アースや70年代のソロの方が好みなのですが、ファースト・アルバムでのブルース愛をぶれずに体現し続けているのですね。Come See About Meはトリオからの国内盤で買いました。
マイクのアルバム、ジャケの中には小さな広告とはがきが入っています。このはがきを送り返したら、送ってもらえたのでしょうね。期待もせずなかば義務的に買ったアルバムでしたが、予想を裏切って楽しめたのがうれしかったですね。
Re:Tracey and Michael (Jahking@管理人)
2018-02-13 07:35:35
>へなちょこさん
そうか、トリオからFlying Fishレーベルも出ていましたね、トレーシーもカタログにのっていたのですね、知らなかったです。思えばトリオ・レコードってDelmarkから始まってArhoolie、Folkways、Runderと出していてルーツ音楽の宝庫でしたね。

マイクのアルバムの封入シートってそういうものだったのですね、そんなもの(失礼!)でも入っていないとやっぱり落胆します。

しかし、へなちょこさん、こんな渋いアルバムを2枚ともお持ちだなんて下世話な表現をお許しいただいて「相当な好き者」ですね。この際HNを「へなちょこa.k.a.マイク・トレイシー」に変えませんか? 半ばマジで申し上げております。
Mike Bloomfield (Gravenites)
2018-02-13 11:51:07
"If You Love These Blues, Play'em As Please"は、確か自分の持っていたのはリングのついてしまったアメリカ盤で、1年以内に見て、そのインサートの記憶があり、今回見直したら、イギリス盤(ソネットレーベル)で中身はなしでした。いまだにそのアメリカ盤を見た時のことが思い出せません。まあ、こんなことが今後増えてくるんでしょうけどね。
ギターの教則LPで思い出すのは元ジェスロ・タル~ブロッドウィン・ピッグのミック・アブラハムのがありました。ベース・ギターだとハーベー・ブルックス(ディランやエレクトリック・フラッグ)のがあります。
Re:Mike Bloomfield (jahking)
2018-02-13 14:06:50
ハーベィブルックスというとまず思い出すのがスーパーセッション、教則レコードがあるのは知りませんでした。聴いてみたいものです。
Unknown (t-izu)
2018-02-13 17:43:46
>リチャード・トンプソンは、ソロ作までは殆ど手が出ておりません
あらら、そうなんですか?ちょっと意外ですが、歌詞を含め特有の英国臭さが取っつきにくいんでしょうか?

>へなちょこさん
お尋ねの件ですが、『RT:the Life and Music of... 』というCD5枚組のBOXセットに収録されています。当人はすっかり忘れていたのですが、本作のアマゾンのレビュー、何と私が書いていました。お恥ずかしい限りですが、ご参考になれば幸いです。

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