三宅島紹介の最終回は、アカコッコ館です。アカコッコ館は、日本野鳥の会のスタッフが常駐する村営の自然観察施設で、島の自然観察情報が集まっており、また様々な観察イベントを開催しています。
特にこのアカコッコ館でのお勧めは、小鳥たちの集まる水場。この水場観察で何時間も過ごせますよ(私の場合は)。まずは、この施設の名前ともなっている三宅島のシンボル、アカコッコ(Izu Islands Thrush)の登場です。
そして、私のお気に入りのコマドリ(Japanese Robin)、ここではタネコマドリと呼ばれている亜種です。どっぶり水に浸かっています。
これはシチトウメジロ(Japanese White-eye)のグループ。家族、と思った方が可愛いかな。
さて、水場のウォッチングを満喫し、アカコッコ館の周囲を散策しますと、何人かのバードウォッチャーがアカコッコ館の軒下に何かを観察しています。モスケミソサザイの巣です!可愛いヒナたちが顔を覗かせています。
楽しかった三宅島のウォッチングの大トリは、何と言っても復路の船上からのウォッチングです。天気が良ければビールを買って甲板に陣取り、時々、オオミズナギドリ(Streaked Shearwater)を海上に探しましょう。
遠ざかる三宅島を後ろに見ると、間もなく左手に新島や神津島が見えます。何とも飽きることのない船旅ではありませんか。
そして、嬉しいような寂しいような感じで、東京湾、そして東京港へと帰途に着くのです。
こうして、金曜日夜発の三宅島自然観察旅行は、日曜日の夜、竹芝桟橋で終わりとなります。忙しい東京のサラリーマン達が休暇を取らずに行けるバードアイランド・三宅島。船が繋ぐ東京都心と三宅島の環境のギャップが何とも言えない魅力の旅ですね。