教育と臨床心理のおもちゃ箱

歳を重ねるとは経験知が増える。知が統合し、また新たな知恵となる。教育と臨床心理を軸に思いを伝えたい。

自分らしく生きるために必要なこと

2016年03月02日 | 今日のひと言
 新・心のサプリ    2016/2/28 海原純子 毎日新聞より一部引用
 診療をしていて気がつくのは、自分らしく生きるための最低限必要なことについて、あまり考えていない方が多いことだ。収入について考えすぎるくらい考えるのは当然だが、自分の心を保つために必要なことについて思いめぐらしたことがあるだろうか。収入については数値で表せるし、他人との比較や情報があるから参考にしやすい。わかりやすく考えやすいといえる。しかし、自分の心を生き生きとさせるために必要なことや時間は、人それぞれ異なっているし目にみえない。人の話は参考にはなっても同じ人間はいないから、自分とは違うはずだ。人生の時にあわせ、自分の心に必要なものに気づき、それを大切に守ることは生き抜くための知恵かもしれない。(日本医大特任教授)
 
 私は、毎週この随筆を楽しみにしている。時には授業資料として、大学生と一緒に考えたこともある。確かに、「生きる」ことについてはよく話題にもされる。「生きる意味」や「どう生きていけばいいのか」など。しかし、”自分らしく”が考えに入っていない場合が多いようだ。一人ひとり皆違う自分がいて、自分らしさは自分がつくり出すものなのに、自分に自分の意識がないのだ。人の命には限りがある。せっかく生きているのだから、自分らしく生きるために最低限何が必要なのか、考えてみることにしよう。「我思う故に我あり」だ。

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