酔いどれ山ガラス

リタイア後のエンジョイライフ
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御神楽岳(1386.5m) 蝉ヶ平コース

2008-06-09 19:07:59 | 登山の記録

 馬の背をバランスを取りながら渡る。最近の私では無理・・・(-_-;)


山 名    御神楽岳(1386.5m) (蝉ヶ平コース)
所 在       新潟県東蒲原郡阿賀町蝉ヶ平
日 時    平成20年6月8日(日) 晴
人 員     3名(男)「山野草山の会」 改め「老頭児山友倶楽部」の山行
          ほか室谷コース班 3名(男1女2)

 
コースタイム
登山口発6:50~(0:18)鉱山跡~(0:37)湯沢出合~(0:23)ヘツリ道から尾根筋へ出る~(0:25)馬の背~(0:39)落雷跡~(0:48)湯沢の頭~(0:15)バアラソネ(尾根)最低鞍部~(0:23)殺生窪~(0:15)雨乞峰(室谷コース分岐点)~(0:10)御神楽岳山頂着11:55
御神楽岳山頂発12:40~(0:10)雨乞峰~(0:12)殺生窪~(0:17)バアラソネ最低鞍部~(0:11)湯沢の頭~(0:34)落雷跡~(0:26)馬の背~(0:29)尾根筋からヘツリ道へ下る~(0:16)湯沢出合~(0:37)鉱山跡~(0:17)登山口着16:35

【注】
1  カッコ内は所要時間で休憩時間は含まない。山の所在は入山口の集落又は最奥の施設の字名をとった。

2  「落雷跡」は栄太郎新道から楢山ソネ(尾根)へ出たところ。落雷の形跡は今はない。

3  地名の案内標識は、鉱山跡(倒れた杭状の鉄板)、湯沢出合(写真参照)、湯沢の頭(写真参照)、雨乞峰(室谷、蝉コース分岐点の表示)、頂上(写真参照)しかない。本ブログの地名は、過去2回の登山記録と地元ハイキングクラブの過去の山開き資料他を参考にした。

  登山道概念図(クリックで拡大します。)

  御神楽岳登山マップ(上川村の資料)クリックで拡大します。

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 御神楽岳の魅力は何と言っても栄太郎新道の岩登りだ、と常々高言を吐いていたら、倶楽部で蝉ヶ平コースと室谷コースの2班編成の登山計画を立ててくれた。(どうもわがまま言ってすみません。m(_ _)m ) 過去に2回登っているが、この歳になって大丈夫かな?と不安もよぎる。

 6時50分登山口発、他県ナンバーの車が1台停まっていたが夜露に濡れており前日から入っているようだ。登山口から広谷川左岸を少し行くと大きな土砂崩れ箇所があったが、乾いた砂礫土砂だったので難なく通過する。その先はぬかるみもあるが、比較的広い道が続く。途中、錆びた鉄柱のある小高い開けたところに出たが鉱山跡の表示はなかった。

 もう少し行くと開けた台地があり遭難碑が3つ並んでおり、その遭難碑の傍らに「鉱山跡」の杭状の鉄板が横たわっていた。鉱山跡からは本格的な登山道になり、すぐ沢をまたぐ細いヘツリがあり慎重に横断する。

 湯沢の出合までは広谷川沿いの長々とした平坦な道が続く。樹林の中のゆったりとした道もあるが、足元から目を離せない危ない崖道もある。途中アオゴケの生えた滑床の沢渡りが2ヶ所ほどある。一応ロープはあるがツルツル滑る。「湯沢出合まで35分」、「25分」、「10分」、「5分」の標識を頼りに黙々と歩く。

 湯沢の出合までは下草を刈ってあり藪はなかったが、整備したのはここまでのようだ。以前来たときは出合河原の幕営地が見えたが、今は草木に覆われていて見えない。ここからしばらく尾根の左側をヘツリながら登る。この斜面は樹林で日陰なため岩肌が濡れていて滑りやすい。所々にロープが張られてある。

 栄太郎新道の尾根に出ると、明るく乾いた岩稜が湯沢の頭(かしら)に繋がる楢山ソネ(尾根)まで続いている。要所要所に真新しい鎖が設置してある。湯沢の方から人声が聞こえる。登山者が岩壁に取り付いているようだが人影は確認できなかった。

 栄太郎新道から楢山ソネに這い上がるあたりに馬の背がある。前に来た時はトントントンと渡ったが、ちょうど中央付近にヒトコブラクダのような盛り上がりがあるため、歩いてバランスを取って渡るのに躊躇し岩稜を手がかりにして渡った。(俺も歳をとったなぁ・・・)

 栄太郎新道から楢山ソネへの取付点が落雷跡のようだが今は落雷の形跡はない。高頭(こうつむり)に出ると湯沢の頭越しに御神楽岳頂稜が見えたがかなり遠い。このあたりから藪が気になり始める。所々足元が見えないような場所もあり刈り払いはしていないようだ。湯沢の頭直下付近は杉の落ち葉が深々と降り積もっていて、このコースの登山者が少ないことをうかがわせられる。暑い!。足がツリ気味で疲れてきた。

 登山口から約4時間、ようやく湯沢の頭に出る。ここから御神楽岳が手にとるように見えるが、バアラソネ(尾根)を少し下り雨乞峰へ登り返さなければいけない。落雷跡から湯沢の頭までは藪や杉林などがあり危険箇所は少なかったが、バアラソネは低木が多い岩稜のようで危なそう、陽にも照らされそうだ。

 殺生窪はバアラソネを最低鞍部まで下り少し登り返したあたりだ。以前は標識があったようだが今はない。頂稜を行くことができず尾根右側の崖をヘツる。ロープはあるが張り位置が悪いうえ足がかりも悪く、崖の途中でロープをかわさなければならなかった。殺生窪上部から雨乞峰までは刈り払いされていた。

 頂上から室谷コース班が声を上げ、手を振ってくれたのを励みに黙々と登り続ける。ようやく室谷コースとの分岐点の雨乞峰到着、御神楽岳頂上はすぐそこだ。一旦鞍部に下り泥んこ道を渡り頂上への登りとなる。14人の団体さんが下りてきた。福島から乗っこして来たとのこと。

 御神楽岳頂上着11時55分、登り所要時間5時間05分。わが倶楽部の室谷班ほか数人の登山者がいた。みんな室谷コースの登山者らしい。ブヨが多くうるさく気になる。

 昼食後、T・Kさんは室谷コースを下山することになり、T・Nさんと二人で同じコースを下山した。下山所要時間3時間55分。

 因みに、私の26歳の時の記録は、登り4時間、下り3時間10分。「歳月は過ぎても山は逃げないが体力は逃げる。」と誰かが言っていたが・・・けだし名言!(実感!)

 登山口で登山届を見たら、このコースの入山者は我々のほか1名しかいないようだった。それも我々より遅く出て早く戻っているので中途で戻ったものと思われた。

 安易なコースには登山者が多く入るため、登山道の整備も図られますます登山者が増える。そうでないコースは手入れが行き届かず登山者も減り廃道化しているケースが多いが、このコースもそうならないことを祈りたい。

 1_2  
  鉱山跡の遭難碑
   ここから本格的な登山道になる。登山道の入口に山開きの時のものか紙のしめ縄が張ってあった。

2  
 湯沢出合までの時間表示板。35分、25分、10分、5分の表示板があった。

3  
 湯沢の出合
 右下側が広谷川、左下手側が湯沢。ここから右に曲がり栄太郎新道の登りになる。藪の刈り払いはここまでのようだ。

4  
 ロープを頼りに急な崖を登るT・Kさん。
 ロープは全般的に古いものが多ような気がした。

5 
 ヘツリ道から栄太郎新道の尾根に出る。
 周囲が開け湯沢の岩壁が圧倒的だ。

6  
 ルート尾根の岩稜を見上げる。
 乾いた岩稜で滑るおそれは少ないが石車(砂礫)に注意が必要な場所がある。

7
 湯沢の岩壁

8  
 鎖場を登るT・Nさん
 ロープは古いものが多かったが鎖は全般的に新しく取り替えたようだ。

9_2  
 岩を手がかりに岩壁の周りをヘツる。

 10  
 湯沢の頭。三角点の脇に朽ちてしまいそうな標識板があった。

11  
 湯沢の頭から御神楽岳
 右の尾根がバアラソネとその上が雨乞峰。少し下って登り返さなければならない。

12  
 御神楽岳山頂
 蝉ヶ平コースは登山者に出会わなかったが、頂上には10人位の登山者がいた。

Photo
 わが倶楽部の室谷コース班の人達と合流し記念撮影

13_2  
 山頂から湯沢の頭。左側の尾根がバアラソネ

14  
 山頂から南望

15_2 
 雨乞峰からバアラソネ、湯沢の頭

16_2  
 高頭から湯沢の頭

16_4  
 高頭から湯沢の岩壁

17  
 高頭から栄太郎新道尾根を見下ろす。

18  
 栄太郎新道尾根の岩稜を下る。

19  
 バランスを取って馬の背を渡るT・Nさん。若いっ!(下り)

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