それはまた別のお話

観劇とか映画とかの感想文を少しずつ

「シネマ歌舞伎 スーパー歌舞伎II ワンピース」

2016-10-31 | 映画


世界中にファンを持つコミック「ONE PIECE」と歌舞伎がコラボレーションした、2015年11月新橋演舞場公演を映像化。「頂上戦争編」を基に、お宝のワンピースを探す航海で散り散りになったモンキー・D・ルフィたちの戦いを活写する。4代目市川猿之助がルフィなどを演じるほか市川右近や福士誠治らが共演。異色のコラボが生み出す世界観と、滝のように流れる水の中での大立ち回りや宙乗り、ダンス、プロジェクションマッピングなど仕掛けや演出に目がくぎ付けになる。


公演は未見、原作マンガのこともよく知りません。
…そして、この作品のポスターを見たときのなんとも言えない違和感。
「ホントにやるのかよ」的な気持ちで物見高く見に行きました。

まず誰もが指摘しているように「あれ?上映時間短くない?」問題。
カットされている場面が多々ありというか、全体的にダイジェストのような運びでした。
まあ私のように原作「ONE PIECE」に思い入れも何もなければ気にならないけれど、推定3時間半ぐらいのものを2時間にするのはさすがにどうなんだろ。

結果、映像作品としてはド派手な演出を楽しむものになりました。宙乗り、フライング、紙吹雪、大量の水が流れる舞台の滝などテンコ盛りに繰り出す技に、「いやー金かかってんだろな」と思いましたが、映像ならではのスローモーションや映像効果がプラスされていて面白かったです。
要所要所に歌舞伎の名台詞や見栄が見られて、掛け声かけたくなっちゃう。

猿之助さんの貫禄ももちろんなんですが、
エースが!って「ONE PIECE」のエースがどんな男なのかも全然知らないけどエースが!
あれこれ福士誠治くんだったよね?と気が付いたのはエンドクレジットが流れたとき。
福士くんが持つイメージの誠実な好青年とは一味違って、すごくオトコ臭くて実に魅力的でした。あと浅野和之さんの変幻自在さも。

映画終了後に、今年の再演のお知らせもありました。
やっぱりナマで観劇するべきだよね、と思わせてくれたのが一番の収穫かな。

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