Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

「イントゥ・ザ・ワイルド」ショーン・ペン

2008-12-06 00:26:57 | cinema
イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]

Happinet(SB)(D)

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2007アメリカ
監督・脚本:ショーン・ペン
原作:ジョン・クラカワー
出演:エミール・ハーシュ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ウィリアム・ハート、ジェナ・マローン、キャサリン・キーナー、ヴィンス・ヴォーン、クリステン・スチュワート他

とらねこさんのおすすめで鑑賞。
すっかり世間的には遅い鑑賞ですが、
まだ劇場でやっていましたよ。

この映画、題材はすごくいいよ、好みというか、
自分もすべてなげうって北へ旅立ちたい。
この「北」というのはちゃんと調べるといろいろと面白いと思うんだけど、
北へ行けば何かがある、もしくは、北を運命の地と思う
そういう発想の伝統ってたぶんあると思う。

グレン・グールドが北への憧憬ということをよく発言していたようだし、
彼はニューヨークとかにいながら夏もコートを着込んだ北指向な人物だった。
先日観た『ランド・オブ・ザ・デッド』のライリーも、生活にうんざりして「北へ行く」と言っていた。
北方信仰のようなものがきっとあるとみた。

主人公のクリスが道中出会うさまざまな人との交流と別れも
実にいい話だし深い。
16歳の女の子シンガーとのほのかな恋とか、
妻子をなくした老人との親子のような友情とかは
ほんとによい話だ。

*******

という題材の良さは十分に認められるのだが、
映画としてどうでしょうかねえ

まず情報量が多すぎて気分が悪くなってしまったのですよ

たとえばカット。
どうしてあんなにカットをひっきりなしに細かく割るんだろう。
せっかく雄大な景色がひろがっても20秒も見せてくれない。
カットが切り替わる度に、そこにあったであろう静止や運動の持続を
もっと見てみたいという欲求不満にかられつつ、次のカットの中身も見なければいけないし~でいそがしい

それから言葉が多すぎるかも
画面で十分語れるはずなのに、やたらとナレーションが入る。
字幕もしかり。
画面で語ればいいってもんじゃないにしても、あまりに「左脳的」である。

カメラの移動も非常に多い。
すぐ360度ぐるぐるまわったりする。
すこしじっとしていてもらいたい。
緩急あってはじめて移動は生きるのだと思うが。

あとは、まったく理解できないのは、
ひっきりなしにかかる音楽。ロック。
どうして荒野をさまようときにBGMがロックなのか?
土やがれきを踏みしだく音を、草木をなぎ払う音を、遠くを抜ける風の音を、たったひとりさまようクリスの息づかいを、もっとちゃんと聴かせるべきではないのか?


というわけで、映画的にほとんど共感できず、
非常に息苦しい140分だった。
これはリュック・ベッソンの初期の作品でも感じた息苦しさで、
アレ以来どうしてもベッソンの映画を見る気にならないのだが、
ショーン・ペンさん、今後も監督業を続けるだろうか?
ペンの名をみると食わず嫌いしてしまいそうなワタシでありました。

う~む、残念!


この女の子の歌はすごいよかったけどね(クリステン)





原作本は読むつもり。(もう買ってあるもんね)
荒野へ (集英社文庫)
ジョン クラカワー
集英社

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