Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

「まつろわぬ民」風煉ダンス公演観てきました。

2014-10-19 01:41:02 | art
風煉ダンス「まつろわぬ民」

ダンスの公演ではありません。
劇団です。

とりいそぎ今日!19日が最終公演。
でもチケット完売と言ってたか・・・

面白かったので皆にオススメしたかったですが
おすすめするまでもなくチケットは売れるんですね~


この劇団、脚本の林氏と演出の笠原氏は
ワタシの古い友人でありまして
その縁でこうして出来るかぎり公演には出かけるのであります。

が、今回はとくに
ひいき目無しでよかったと思います。

しょうもないくだらない笑い(褒め言葉)と
シビアな現実の問題とが
層をなして押し寄せるような作りが彼らの持ち味でありますが、
今回はその作風は生きつつも、
特に現実の諸問題にがっつり切り込んでいこう
切り込んで負けたっていい
負けても負けても突入せずしてどおする的な気概をひしひしと感じて、
観ているほうもこれは自分の物語なんだと
考えずにはおられない
そんな芝居でした。


現実の半分だけを見て
なかったことにされること・もの・ひと
それでいいのかという思いを
日本の少数民族とか辺境の文化とかそういうものの歴史的なことを色濃く踏まえたモチーフで構成して、
それをなお現在の問題へ地続きのものとして繋げていくところが
彼ららしい発想でありまして、
まさに回帰すべきはこういう側面へであって
決して美しい国とか強い国とかそういうところではないはずなんですよ。

ちゃんと考えてそういうことを伝えてくる
しかも理屈や理路整然としたかたちではなくて
どこかで割り切れない複雑な思いをちゃんとはらんだ形で
えーと要するに演劇というスタイルならではの伝え方を作っていく
そういうことにちゃんと成功している。

成功した結果、ワタシは涙腺決壊を必然としながらも
どこかでそれを必死に耐える。耐えて見届けなければならないんだ
という理屈では説明できない鑑賞?態度で観ることになりました。
鑑賞って感じとはほど遠いけどね。


もうべた褒め。


主役?なのかな?の白崎映美さんは上々颱風の方なんですね。

白崎さん演じるスエの相手役サンベは
おそらくは初出演?の安部田さん
かれは素の演技が恐ろしく自然で面白かったんだけど、
なにより肉体がw
よく鍛えた筋肉に割れた腹筋
いやー演劇は肉体だね!とw

あとワタシはひそかにみぞぐちあすみさんのファンなんである。
今回はテレビリポーターの役割を見事にそれらしくやってのけて感動である。

佐々木潤子さんも今回ファンになりました
あの歌はすばらしい。演劇の歌ですよ。
演劇やる人の歌はいいよね。

つうことで
感想がとっちらかっているんだけど、
魂よ荒ぶれ!
血よたぎれ!
俺たちはまつろわぬ民よ!(涙腺決壊寸前)



20141017@調布市せんがわ劇場
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ニンフォマニアック」ラー... | トップ | 「アデルの恋の物語」フラン... »

コメントを投稿