Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

つれつれづれづれwalkabout

2005-07-12 15:51:14 | diary

ほっとけない 世界のまずしさ
きのうホワイトバンドを入手。

**


で暑かったけど渋谷-新宿を歩いた。
街中でホワイトバンドをしている人をひとり発見した。

明治神宮は涼しい森の香りでいっぱいだった。
なぜか神宮内は日本人でない方が多かった。

森の割れ目~・・・

**


夕方チェンバロだった。
バッハのインベンション7番をやっている。
シンプルな構成なのに、留意点がものすごく多い曲だ。
やはりレッスンを受けると、自分で漫然と弾いていたときより
はるかに勉強になる。

インベンションと平行してフランス組曲4番も進行中。
舞曲のリズム感をだすのはほんとうに難しい。
指よもっとちゃんと動けぇ!・・・

**

son*imaHPCD発売予告バージョンに衣替えした。
(見てね)

そういえば、今度出るCDのマスタリングを担当しますっていう人から
mixiでメッセージをもらった。
(mixiでもmanimani生息中)

今回、間接的なマスタリング依頼なので、直接担当の方とコンタクトはとらないのだが、
mixiのプロフィールでson*imaに触れてあるので、
それを見つけてくださったらしい。
いやビックリ。

どうしてもブログメインなのでmixiはほんとにひっそり生息状態。
なんとか活性化したいもんだなあと思いつつ放置プレイ。

そういえばmixiのバッハコミュでカンタータは12番が好きって書き込みをした。
こっちでも書こう。
(そのうち・・・・)

コメント (6)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブルーノ・シュルツ「肉桂色の店」

2005-07-12 10:14:07 | book

 

 

長年懸案だったポーランドの「非リアリズム作家」の代表作を読んだ。
何度目かのトライでようやく通読。

短編連作的な形式を持つ100ページほどの作品。
奇想天外な奇書を想像していたが、むしろ、繊細なファンタジー小説。
「自伝的小説」と作者自身語っているようで、リアルと地続きの幻想が感受性ゆたかに展開する。

誰もが持っているであろう幼いころの、現実のなかにほの見える幻想風景。
暖かくもあり醜悪で悪意に満ちてもいる、
それを徹底的に描ききろうとする。

「八月」の映画を観るような夏の描写
「訪問」で描く父の奇行と悲哀
唐突に挿入される「人形論」のリアリズムへのいかにも東欧的な問いかけ
表題作「肉桂色の店」の夢幻的大冒険
「大鰐通り」の消費文明についての醜悪な寓意
「ネムロド」「牧羊神」の若いファンタジー
「あぶら虫」の父の最期へのまなざし
ラスト「大いなる季節の一夜」の最後の鳥のスペクタクル
どれも幻視の迷路をさまよい、心に澱となって積もる。

シュルツはしばしばカフカと並び評されるようだが、
カフカとはやや手触りが違う気がする。
カフカはやはり文字通りの不条理を書き記すが、シュルツはもっと
心の柔らかい襞にしみこんでいこうとする。

シュルツ覚え書き
1892年、当時オーストリア・ハンガリー帝国領のドロホビチに生まれる。
(後ポーランド領、後ソビエト・ウクライナ領)
家業は本作中と同じ織物商。
画家を志すも美術学校を中退。
1925年、ポーランド非リアリズム文学先駆者ヴィトキエヴィッチと知り合う。
33年に処女作である本作を出版。
37年「クレプシドラ・サナトリウム」出版
38年頃、後進作家ゴンブロヴィッチと親交
42年「黒い日曜日」と呼ばれる11月19日ドロホビチ路上で死亡。
(ゲシュタポにより射殺)

シュルツHP(読めません;;)
シュルツの画業が見れるらしい。
どうやらシュルツの自画像は切手になっているらしい!

(追記2020:シュルツHP(www.brunoschulz.org)は存在するがHTTPS未対応のためリンク削除)

新潮社版全集の表紙の顔は、シュルツ自身による自画像。

本編中の「大鰐通り」は
ブラザーズ・クエイの「ストリート・オブ・クロコダイル」(未見)の原作となる。
テアトル・ド・コンプリシテも舞台の題材としている。(未見)

近年では、日本のダンス集団、パパ・タラフマラが「ストリート・オブ・クロコダイル計画1・2」(未見)を上演している。
原作はシュルツの本作と、同じくポーランドの作家ゴンブロビッチの「コスモス」も下敷きにしている。
公演には岩下徹氏(山海塾、京都造形芸術大学教授!)が参加しているのも、個人的には感慨深い。

「ブルーノ・シュルツ二度目の幼年時代」というビデオがあるらしい。(未見)

しかし未見ばっか。^^;

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする