マンガ家赤星たみこさんの『赤星流エコロジストな暮らし』がおもしろい。日々の暮らしで避けて通れないこまごまとしたあれこれをエコロジーの視点から見直して工夫するその楽しさを教えてくれる。ひらめきをかたちにする行動力と自分でデータを確かめる実証精神が横溢していて、暮らしの科学を日々実践されていることがわかる。その結果光熱費の減少というご褒美がついてくるわけで、我慢する節約ではないところがいい。寒さに耐えるのではなく寒さを和らげるための工夫と努力をいとわないフットワークのよさが魅力だ。
石けん洗いから遠ざかっているわたしもちょっとやってみようかしらんと思わせる赤星マジック!なかでも「人間v食洗機のエコ対決」は続編も含めて目からウロコ。エコを語るにはまずデータを確認という赤星流は痛快、食器洗いというエンドレスな家事も科学の目を意識すれば工夫の余地はまだまだありそう。