
甲;ヘンリー・ルーカスと言えば、世界に最も影響を与えた殺人鬼か知れませんね。
乙;そうですね。“最後の一葉”とか、大変有名ですよね?
甲;それは、オー・ヘンリーだよ!
ヘンリー・ルーカスは、ハンニバル・レクター博士のモデルでもあります。
乙;「母親は完全な狂人だった。」と、本人自身も述べているように、母親は激ヤバかったらしいですね。
甲;ウィキペディアによると、幼少期に女装をさせたり、死ぬまで私の奴隷だと宣言したり、娼婦だった母親は自身の客を家に呼んでヘンリーの前で性交し、それを見るように強要するなど、おぞましき虐待を繰り返していたようです。
乙;そんな親子でも、お互いに対する絆は何故か存在していて、母親は自慢のブロンドを売り払って懐中時計の鎖を買い、息子のヘンリーは大切にしていた懐中時計を売り払って母親が欲しがってた櫛を買ったっつう逸話がありますね。
甲;だから、それはオー・ヘンリーだよ!
乙;でも、三千人以上の殺人を自供していて、「あんたはこの世に地獄を齎す為に生まれて来た。」そう言い放った母親の想像を遥かに超える、とんでもないモンスターをこの世に産み落としたもんです。
甲;その母親の影響で、女性に対する憎悪もハンパなかったらしく、「女は存在する必要がない。だから、殺す。そしてだから、オレは善行をしているのだ。」とまで吐いています。
乙;家庭環境、及び教育と云うものがどれくらい人間の成長に於いて重要なのかがよく判る事例ですね。捨てられた方がまだマシだったかも知れません。
甲;ヘンリーはその狂った母親を自らの手で殺害し、刑務所に収監されるのですが、当時泥沼化していたベトナム戦争へ出兵させる為、更正の見込みがあるととして仮釈放審議会に駆り出され、その場で、「釈放されたら、自分は必ず人を殺します。」と嘯き、それはジョークと受け取られそのまま釈放させられ、その言葉通り、刑務所を出てすぐ数ブロック先で本当に殺人を犯してますね。
乙;母親の言っていた科白を忠実に再現し、或る意味、正直ですね。
甲;そーゆー問題ぢゃねぇーよ!
乙;そんなヘンリーも、実は殺人を繰り返したのには訳があって、刑務所に入れば何とか喰いっぱぐれないと思い、仕方なしに殺りまくっていて、その後、自らの良心の呵責に気づき改心、真面目に生きようと思ったら捕まったそうです。皮肉なもんですね。
甲;だから、それも、そいつぢゃねぇーつってんだろ?離れろよ!それに、こいつが改心なんかする訳ねぇーだろ!