ぐうたらら

毎日、幸せに埋もれているのかも。

電話

2012-03-27 00:38:29 | Weblog
人間、産まれてくるには父母がいる。
そして、やっかいなオバサンも。

夜のもうすぐ8時、家の電話が鳴るとビクッとする。
携帯では驚かない時間帯も、固定電話は私を驚かせる。
電話を取ると、実の叔母だった。

「どうしたの?」と私が聞くと
「あんた知ってるかぁ?月と惑星が3つ並ぶんやって!」と言われた。
「・・・知っているけど」と私は言った。

私は電話に、驚かされたからちょっとムッとしていて
だから、実は知らないけれど、知っていると言いたかった。
だいたい、そんな甘い会話は旦那にでも言いなよ!と思っていた。

「そうかー いまなぁ、おばちゃん観てきてんけどさ、きれいやったで!
あんたら8時までやから、見に行っといでよ!」と言われた。
嬉々とした叔母の声に、申し訳ない気がして
「8時までね、ありがとう」と言って電話を切った。

時計を見ると、残り時間は10分程度だった。

叔母は私からすると、お節介で、難しい。
私だけに言われるのは、どうだっていいのだけれど
人の恋人の髪の伸び具合までコメントを言うので、お節介だと思う。
人のことはいいでしょ!と言えば、そうですか、言うとけばええねん!と言われる。

今日の電話も、なんだったんだろうか?と思って考えていた。
そうですか、で返したら残念そうだったなぁ、と考えていた。

時計を見ると、8時5分。間に合うだろうか。

まだ間に合うかなぁ、と思って外に出た。
玄関を開けると、白いネコが寄ってきた。
「3つ並んで、綺麗なんだってさ」と言うと、私の足に頭をこすりつけた。

空を見上げたら、上弦の月ひとつ、星がひとつ、だった。
ひとつ星は、見逃した。
たしかに、2つでもそれは綺麗で、誰かに教えたくなる光だった。
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2012-03-22 01:03:43 | Weblog
17日に大学を卒業した。
4年は短いようで、やっぱり短かった。
1日は長いのに、1週間も長いのに、4年と思うと短い。

4年間、メモを取っていて、今日は少し読み返していた。
そのときは真剣に悩んでいたはずなのに、
いざ読み返すと、恥ずかしいのが、おかしい。
本人は真面目に悩んでいるのだけど。

大学初日は期待していたことが、今じゃその道を選ばない自分がいる。
大本はそれほど、人間として変わってはいないのに。
「ぐうたらら」というブログも、長く書いているのでロングスパンで見ると
とても恥ずかしいような、だけど、人間としては変わっていないところがわかる。

メモのなかに、奇妙なメモがある。
メモって、自分が重要だとか、必要だとか思わないと取らない。

どうでもいいような、だけど大事なメモがあった。
恋をすること、髪を肩まで伸ばすこと、ユルフワ巻きで!なんていうもの。

18歳で完成していると思いこんでいた私に、彼女が言ったこと。
それがメモされていた。

聞いてみたい。
いま、彼女が私に言ってくれること。
それほど親しくはなかったから、今どうしているかは知らないけれど。

もっと、もっと、女で楽しみなさいな〜、ということだと思っていた。
当時の私には、理由がわからないから、意味がないからと、避けて逃げてた。
よくよく思い返せば、苦手な女性だと思っていたくらい。

あの頃、女性という人種は、キラキラしていて苦手だった。
流動的で落ち着きがないし、そこに私が免疫もない。
あれになるなんて、とてつもなく、イヤだった。
何よりも、女性としての枠に添えない自分が曖昧すぎてイヤだった。

言葉は、タイムカプセル。
言いたかったことは、今なら少しわかる気がする。
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イキイキ

2012-03-20 21:57:04 | Weblog
吸って、吐いて。呼吸を人間はしている。
息吸って、息吐いて。

梅の美しいところに、行ってきた。
たくさんの人、梅畑に出入りして
美しいね、綺麗だね、と笑顔で出てくる。

遠くから見ても、その一体はピンクと白が
霞がかってみえていて、雲みたいだと思う。

日本人は、昔は中国の影響があって
梅の方が好きだった、と古典の先生に教えてもらった。
あの頑なに長く花を咲かせ、寒さに耐える様子が日本人にも受けていたそうだ。
梅を見ると、いつも思い出してしまう。

梅は桜より、遙かに香りがする。
花の香り。甘いような、スッキリしている香り。
香水なども好きだけれど、香水とは違い、草木の香りは鼻に残ってくれない。

だから、いつまでも吸わなくちゃいけない。
この香りを吸う為に、この香りを肺にいっぱいにしたいと思ったら
ずっと、ずっと、息を吸うばっかりにしないといけない。

私も人間だから、吸ってばっかりもいられなくて
息を吐くんだけれど、香りが感じられない。
自分の中で香りがしない時、私は息を吐いているんだ、と感じる。
普段、何気なく息をしている時よりも、呼吸を感じる。

吸っている時にしか、人間って香りを体の中に入れられない。
あ、閉じこめたい、って思うけれど
ぜんぜん、体の中に留まってくれなくて、息を吐いているときは
目でしか、梅を感じられない。

当たり前のことに、ふと気が付く。
梅は目の前にあって、でも息を吸い込まないと
私は梅の香りを感じることができない。
梅を肺の限り、吸い込んでいた。
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明るい存在

2012-03-13 00:22:55 | Weblog
たしか一年ほど前に会った時、彼女はまだ何も言わなかった。
大きな目がこちらをのぞき込み、早速泣いた。
あ、泣いてしまった・・・と思いながら眺めていた。

一年後に会ったら、目線を会わせて挨拶すると
私がしていたネックレスの石に反応した。
指でいじりながら「これなに?」と言った。

抱っこしてほしいんだろうか、子供だからだろうか、体で向かってくる。
気が付いたら、体がぴったりついてくる。
子供って、何でこんなにぴったっと寄り添うんだろう。
大人だったら、嫌なことが、子供だと許せるのは、なんでだろう。
私がそうやって考えている間にも、彼女はネックレスが気になるらしい。

「これ、石やで」と私が答えると、自分の世界にまた一つ
不思議な物が増えたらしく「いし?・・・いし?」と言った。

そして、小さな小さな手が、私の手を掴んで、いこ!と言った。
どうやら気に入られたらしい。

一年の月日は、大人になるとわからなくなってくる。
大人はそれほど、老化以外は変化をしない。

子供の頃は、毎日が変化の連続で傷ついて生きている。
人の子供でそれを見ている。大人は子供がいないと、年月を感じられない。
大人は賢くって、子供ほどは傷つかないで生きられるからかもしれない。

年月を感じさせてくれる子供達は、光から生まれてきたように笑うし
こわいよぉ、と母である友人や、私に泣きつく。

アンパンマンのキャラが恐いなんて、とても可笑しいので、笑ってしまうけれど
子供の頃の変な怖さを、笑うことができない私が大人になってもいる。
暗い廊下の隅っこには、トロールが住んでいると思って疑わなかった。
だから、駆けてきた彼女を、私は大丈夫だよ、と言いながらギュッと抱きしめる。

いま、生きているもの。
そのエネルギーが弾けている子供たち。
生きているもの。進み行くものには、希望がある。

大人だって、生きているんだけど、忘れてしまったのかもしれない。
暗い廊下の隅っこのトロールは、今はどうしているんだろうか。
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ジャムを煮ていた。

2012-03-06 21:58:02 | Weblog
ジャム製作にハマっているかのように
果物達が私にジャムに作れと言っているかのように
果物をもらうと、いまのところ、ジャムになってしまう。

果物をトントンと切って
鍋にいれて、砂糖も入れて。
最後の仕上げは、レモン汁。

言葉にすれば簡単だけれど、作っている間中、聞いていた。

どうすれば、美味しいジャムになりますか?
あなたは、どこから来たの?あ!いまかき混ぜます。
人間へ伝えるなら、そういう文字起こしになるかもしれない。

鍋から聞こえる音、ほんのちょっとの香りの変化。
木べらに伝わる重さ、パンに乗せた時のおいしさ。
まだ熱いジャムの不味さと、冷めた時の甘さ。

ときどき頭の中で流れる、いちごジャムの歌。
ショートケーキにはなれなかったから、
かわいいリボンを、付けなければならない。

注意することって、今まで何か、わかっていなかったかもしれない。
鍋をのぞき込んで、ぐつぐついう音に耳を澄まし
木べらに乗る塊をかき混ぜてほぐして、香りが変わるのを知る。

これを1時間くらいかけてすると、体力がいる。
目の前の物を、どうやったら美味しく仕上げられるのか。
最初の料理は手探りで、わくわく、どきどきする。

ジャムの全てが知りたくて、なんども聞くけれど
いろいろあるらしくて、それをまだ感じとることができずにいる。
物に触れただけで、イメージが湧いたあの頃とは違う感覚で、
いままた、ジャムを煮ている。
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初めてのアルバイト

2012-03-06 17:10:37 | Weblog
アルバイト先に、新人さんがやってきていて
いろいろと、教えることが山積みなんだなぁ、と話しながら考える。
今まで一番、下っ端だったから、教え方が解らなくて困る。

当たり前にしていることを、言葉にするのは、むずかしい。
知っている人にあったら、挨拶する、とか、そんな感じになっている。

教えやすい人もいれば、何を教えて良いのか、わからない人もいる。
質問をしてくれると、教えやすい。
ひとまず、ペンとメモは持ってくるように、言っている。

結局は、習うより慣れろ、なんだけれど
きっと手順が覚えられないので、その辺から考える。

朝の準備、夜の掃除の手順、なにもメモをせずに覚えられるなんて
私には思えないので、メモをつくらなくてはいけないと思う。
でも、やらされてるだけでは いけないから、
可愛いペン持ってたら、テンションあがってええやん〜、とか言っている。

そうして新人さんを任されていると、お客さんからは
「3ヶ月、やな。新人指導は難しいけれど、3ヶ月経ったら
どんな子でも、覚えて、できる。それまで大変やけど、がんばりや」と言われた。
彼女は居酒屋のベテラン店員さんで、毎週、来てくれる人だった。

そうやってお店に来てくれる人と、話すことも仕事。
仕事感はなく、素直に「そうですね」と答える。
いろいろ、新人さんから学んでいます、と答えられる。

人の背景を知っていて、話を聞いて、ということができるのは
ある程度、お店に出ていないと、わからないもの、だと思う。

それができたら、楽しいけれど、それをできるまで、最短3ヶ月かかる。
もっと長い年月をかけても、私の楽しみは、わからないかもしれない。
でも、3ヶ月かかって、また違う楽しみに出会ってくれていたら
それはそれで、とても良いことのように思う。

楽しいことまでに、3ヶ月かかる。
私は、3年いても、まだまだ楽しい。
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