いづもさんBLOG

関東の出雲さんから日々の出来事をお届けします

タブノキ

2006-07-27 21:43:16 | 樹木紹介
ここでちょっとタブノキについて紹介しましょう。
タブノキはクスノキ科の常緑高木です。丹後の方ではタマノキともいい、古代において神事の対象となった大きな木が霊(タマ)の木であり、それがタモ、タブと変化したという説があります。
『万葉集』では「都万麻(つまま)」と言う名で登場します。
磯の上の つままを見れば 根を延(は)へて 年深からし 神さびにけり(大友家持)
 タブノキは、この辺りの「ふるさとの木」の一つです。「千年の杜」の項でも少し触れましたが、その土地本来の「ふるさとの木」(これを「潜在自然植生」と言います)は、大地にしっかりと根を延ばし、地震を始め様々な災害を防ぎます。この和歌からは、日本本来の木であるタブノキの神々しさが伝わってきますね。
 さすがクスノキ科だけあって、実はいい香りがします。一度手にとって匂いを嗅いで見ると良いでしょう。

 写真は、兼務社である名古木(ながぬき)「御嶽神社」にある樹齢約500年ほどのタブノキです。
写真からもおわかりのように樹形がとても綺麗ですよね。毎日のように写真を撮りにくるファンもいるくらいです。現地調査に訪れた宮脇昭先生も感激しておられました。
もちろん、この木の実も採取してあります。
将来立派なタブノキになると良いですね。

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1 コメント

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タブの木の発芽 (溝口宏子)
2008-05-22 16:45:56
うちには2本のタブの木がありますが、今まで何もしてないので1本の幼木も発芽してません。出来れば種を取り発芽させ育てたいと思うのですが、教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。
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