南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

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2月25日 バックカントリーツアー講習

2017-02-26 11:41:55 | 

今回のバックカントリーツアー講習には、宇都宮からWさんにお越しいただきました!

ツアー装備を背負い、南郷スキー場バックカントリーへ入っていきます。(もちろんこの場合も、スキー場パトロールには登山計画書を提出しています。)

目の前に広がる伝上山オープンバーンを滑る、と想定し積雪内部を観察します。気温はー1℃。積雪深はおよそ220㎝。

入山前、私とWさんで付近のアメダスデータ(南郷さかい)の過去10日程度の記録を検討し、現地の雪の状況を予想しておいた。

そして、実際に現地の積雪内部を確認する。

積雪内部は過去の天候の履歴が残されている。特に「急激な・大量の・強い…」などの形容詞の付く天候に注意したい。今回は、気温上昇と降雨の日、大量の降雪、強風の日がそのまんま積雪層に現れていた。しかし、予想より雪温が高く降雨がしみこみザラメ化しており、予想していた結束の弱さは見られなかった。でも、この逆パターンもあり、予想していなかったウィークインターフェースが存在していることもある。

山では仲間やお客さまを待たせピットチェックに時間を掛けたくないし、効率的に行動したい。そのためにも過去の気象を把握してある程度の予想を立て、現地で答え合わせ&隠れた情報を得られるようにしておきたい。

午前中は小雪の天候だったが、午後からは日差しが強くなってきた。もう2月下旬にもなると、日差しが強く暖かい。春を感じます…。

さて、午後は吹き溜まりの斜面を使い雪洞を掘ってみることにしました。

大人二人が横になれるスペースを確保したい。場所を選べば雪の排出にわざわざシートやツェルトを使う必要もない。

通常、2時間は掛かるとみて逆算し、日没を考えて早々と掘るかどうか決めたい。大汗をかいたまま夜に突入したくはないので、掘削中の服装・オーバーグローブやゴム手袋を使うなどして濡れに気をつかう。

スコップ、スノーソーを使って二人で1時間20分でほぼ完成。

スキー場に戻り、今夜の常宿山口屋旅館へ移動です。

近くの温泉で汗を流し、宿でもマンツーマンでみっちり座学です。

明日登る予定だった三ッ岩岳の天候、雪の様子を予想します。

今日、南郷バックカントリーでやったように三ッ岩岳に近い檜枝岐アメダスのデータをもとに雪の様子を予想。高層天気図や登山に役立つ専門サイトを照らし合わせながら、明日の三ッ岩の気温、風を予想します。そうすることで、明日の装備も若干変わるし、どの滑降ルートにするか選択します。

また、滑るルートを検討し視界不良時にルートを間違えないようポイントごとにベアリング角度も出しておきます。ここ南会津の場合、ルートを間違えると気持ち良い尾根が最後には峡谷に落ち込むこともしばしば。沢も怖いが尾根も気持ちよさに油断はできない。

とまあ、ビールとスルメをかじりながら…、座学は終了。お互いのテレマークや人生を語りながら、静かに眠りにつくのでした…。

Wさん、この度は三ッ岩に行けず残念でした。次回、ぜひ行きましょうね。

この度もお越しいただきありがとうございました 

3月4日ー5日 国内最大 テレマーク&AT試乗会 「フリーエ」 和泉屋AK.Tも参加します!

3月12日 第4回南郷クラシック  参加申し込みは和泉屋AK.Tでも受付けております。

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