おんべ

小正月の1月15日。今年も木伏の「おんべ」に行ってきた。

雪灯りがいざなってくれる。

今年の恵方は北北西とのこと。五穀豊穣、無病息災、家内安全を祈って、北北西に向かって「おーい！おーい！おーい！」と3回叫んで鳥追いの儀式を行った。

その後、火入れ。

木伏の人たちが毎年秋に唐倉山のふもとからカヤを刈り集め乾燥させ、こうしてこの時期にりっぱな「おんべ」を準備してくれている。

いわゆる「どんど焼き」なのだろうけど、「おんべ」の語源はわからない。同じ南会津でも田島では「歳ノ神」（さいのかみ）。

めらめらと燃え上がる炎に向かって、棒を差し出す。

餅を焼く人もあれば、スルメをあぶる人もいる。

炎を眺めていると、なぜかぼーっと無言になる。

今年は面積も増えることだし、がんばって沢山おいしいトマト作るぞ

雪は断続的に降り続け、庭の積雪計は150㎝に達した。これでようやく平年並みの最深積雪となる。

1月10日までのあの暖かさはなんだったのだ。なにがカメムシ大発生だ！喜ばせやがって！と、雪の薄いゲレンデで天に文句を言いながらやっとやっとレッスンをしていたが、今や「はい、すみませんでした…」とカメムシに謝ろうかどうか、悩む。

昨シーズンは1回しか出番のなかった老いぼれ除雪機、ジーサン。今は毎日フル稼働だ。

今日は危ない目に遭った。なかなか落ちない屋根の雪と氷を、しびれを切らして2，3度スコップで突いた瞬間…。

ドドドドーっと、太ももほどの高さの雪の塊が重低音とともに落ちてきた。とっさに頭から滑り込んで逃れ、スコップは完全埋没。

ひ～、こわ！

周りは軽く雪の壁となった。これからもっと雪増えるのかなあ。

屋根の雪には十分気を付けよう。子供たちにも言い聞かせないと！

2016-17　テレマークスクール＆スキーガイド和泉屋AK.T