語りかける花たち

角島 泉(かどしまいずみ) 花日記
 ~石川の四季、花の旅、花のアトリエ こすもす日々のこと


初秋の風わたる

2011年09月28日 | 庭の花たち

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庭のコスモスと花時間

2011年09月26日 | 庭の花たち
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長引いた暑さのせいか、

遅れていた庭のコスモスが ようやく咲き始めた。

ところが これからという時に台風が来て、

バッサリなぎ倒されてしまった。

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台風の季節に咲く定めの花、

倒れた茎からすかさず根を出し、

途中から90度曲がって、

また太陽を目指して伸びていく。


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花を支える茎たちの攻防すさまじく、

おかげで庭は混線状態だが、

主役の花たちは、素知らぬ顔で

優雅に揺れている。


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このように私の庭は、秋になると

コスモスの天国になるという話を

去年の今頃、ここでも書いたのだが、

先日発売された雑誌「花時間」に

詳しく紹介していただいた。

庭のコスモスをいろんな器に生けて遊んでいるところや

アトリエの様子など、8ページにもわたって

心のこもった記事と

たくさんの写真が掲載されている。

花時間専属のカメラマンさんが

花のいい表情をとらえてくださっているので、

本屋さんで見かけたら、ぜひ手にとってみて下さい。


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「花時間」は創刊から20周年だそうだ。

今回がその記念号ということで、

創刊号からの表紙がすべて掲載されている。

何を隠そう私は会社務めをしていた20年前に、

その創刊号を買い求め、それがきっかけで

花の仕事に転向することになったので、

この節目の特別号に、

私の一番思い入れのある花で特集を組んで頂いたのは

とても光栄なことであり、不思議な導きを感じている。




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花屋をはじめて15年。

毎年くりかえしコスモスは咲くけれど、

いつも初心にかえって

一輪一輪と向き合っていきたいと思っている。


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秋の夜のリュート演奏会

2011年09月23日 | 作品展、コンサートなどのイベント
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秋色の草花につつまれて、

リュートの演奏会を催します。

日本に数えるほどしかいないと言われる演奏家の一人、

高本一郎さんの美しく繊細な音色をお楽しみ下さい。


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 高本一郎 リュート演奏会 

 とき 2011年10月16日(日) 夜7時~(6時半開場)

 場所 花のアトリエ こすもす

 料金 2,500円(予約制) ?076-222-8720





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リュートは中世ヨーロッパで広く愛され、

「天使の楽器」とも呼ばれるその音色は、美しく繊細で

やわらかい光が紡がれるようです。


あのエリザベス一世も眠れない夜は、

おかかえのリュート奏者の演奏を聴きながら

安らかな眠りについたのだとか。

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リュートの先祖は、古代ペルシャ時代、

中央アジアで弾かれていた「バルバット」と呼ばれる楽器で、

東へ伝わり、日本の「琵琶」など、

西へ伝わり、中近東や地中海沿岸の「ウード」、

さらに「ウード」がヨーロッパへ伝わって

「リュート」が生まれたと言われています。

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宮廷での祝宴から、農民の祝祭まで、

広く親しまれた楽器、リュート。

その表現力は、微妙な感情を

言葉の代わりに語ってくれるようです。

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そんな天使の音楽を伝承する高本一郎さん、

本場フランスのルーブル美術館などでのソロ演奏や、

オーケストラアンサンブル金沢との共演など

国内外で活躍されています。


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秋の花たちとどんな音楽を交わすのか、

この夜かぎりの、貴重な演奏会にどうぞお越し下さい。


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コメント (2)
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枯れてもなお

2011年09月23日 | 思い出の花
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十日町に住むくみさんから、こんな美しい写真を添えて

メールが送られてきた。

「エキセアナ・グリーンジュエル、
 花瓶に生けてずっと楽しんでいたのですが、
 立ち枯れて秋色にいい感じになりました。」

8月の終わりに、くみさんのお庭で咲いていた花、

そんな長い名前の花だったのか。

“ エキセアナ・グリーンジュエル "











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北への旅~出会った風景、花たち(北海道編)

2011年09月22日 | 旅日記
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旭川から富良野への道程は、

なだらかな丘陵にそって、

広い農地や牧場が、パッチワーク状に続いていく。


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田には稲が実り、

芳醇で懐かしい香りにつつまれていた。

大雪山の伏流水のおかげで

この辺りは、おいしいお米が穫れるのだそうだ。


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家々に美しい花があふれ、

迫りくる冬までに命を燃やしつくそうと、

艶やかに光を放っていた。










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またある日は、大雪山系に沿うように、北へ向かった。

工藤さんもお気に入りの場所という、

広いお庭のあるカフェ「だいせつ倶楽部」へ。


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おいしいコーヒーをいただいた後に

ご夫婦でコツコツ作ってきたという広い広い庭園を散策。

運よく訪問者が私だけとなり、

奥様のみどりさんがお庭を案内してくださった。

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それはもうたくさんの種類の植物が育ち、

手入れはされているのに、ナチュラルで、

心なごむお庭だった。



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「特別好きな花の種は、庭中にばらまくんですよ。

 気に入った場所から芽を出して咲いてくれる。」

といって、歩きながら庭中に蒔いていた。

私も蒔きながら散策した。

おまけに金沢で蒔く分もたくさん頂いてきた。


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ご主人は、ファーム担当で、

カフェで出す料理の材料となる、

有機無農薬の野菜や果物を栽培する。


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畑で、トマトをもぎ取り、食べさせてくださった。

単独で植えてあるのと、

バジルと一緒に植えてあるのとでは

同じ品種でも、味が全く違って驚いた。

どちらも甘くておいしいのだけど、

バジルと一緒のトマトの方が断然深い味だった。

「料理にして相性のいいものは、畑でもそうなんだね。」

ご主人の言葉が心に刻まれた。


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さて、最後に、小樽の風を。




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色づきかけたナナカマド。

葉も実も、真っ赤になる頃を見てみたい。

さぞかし青空に映えるのだろうな。


すずばらの実は、ひと足先に秋色に。

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運河は、美しい光を浴びていた。

紺碧の空と赤いレンガの倉庫群。

秋のはじまりの風が、静かに海から吹いていた。






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