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5Sと見える化 第3回

2016年11月07日 | ブログ
清掃・清潔

 5Sとは職場をきれいにすること。そのためには、毎日の掃除が欠かせない。そのきれいな状態を保つことが清潔なので、清掃と清潔はワンセットとなる。掃除と仕事の相関関係が証明されているという事実は聞かないけれど、昔から「掃除のきちんとできる人は仕事もできる人だ」とか、「掃除の仕方を見れば、その人の仕事の能力も見えてくる」とか言われたりしていることは確かだ。

 9月からのテレビの連ドラに「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS火曜日夜10時)があって、10時台のドラマにしては結構高い視聴率を上げているらしい。私もラブコメディーは好きなジャンルなので毎回楽しませてもらっている。ただ、題名とその内容の関連性は分からないし、他人の家に家事代行で出向き、掃除や食事の世話があれほど立派にできる、しかもかわいい女性(当世の人気若手女優が演じているから当然か)が、大学院まで出て就活ですべてアウトだったのは納得がゆかない。

 企業の求める人材の価値観が、見事に変化している現実の一端をドラマで表しているとも取れるが、それなら現代企業の面接官は何を見ているのか。その能力を疑うし、多くの企業がそのような無能な面接官、否、間違った価値観を持ってしまったというなら、この国の産業界に明日は無いことになってしまう。所詮テレビドラマだからといえ、ドラマは時代を映す鏡でもある。

 企業における「清掃」、具体的には「掃除」は、職場を見た目に綺麗にするだけでなく、「点検」という役割がある。掃除は見えないところまでやることが重要といわれ、トイレの掃除なども臭いの元を絶つためにも、見えないところまで綺麗にする必要がある。加えて機械・設備の掃除などでは、勿論稼働中の機器の手入れは、安全に十分配慮が必要なのだけれど、埃や油で汚れた奥まった所や裏側まで綺麗にする必要があるが、これはまさに機器の点検となる。

 そこで、掃除のし易い事務所や工場を考えると、事務机や機器の配置、職場のレイアウトにも心配りが必要なことが分かる。また、ものづくりの環境が埃まみれでは、生産品の品質が保証されないことは自明である。最近、ある会社の魚の缶詰に金属片が混入していたとのことで、数千万個回収という品質トラブルがあったようだが、現場で細かいところまで設備・機器の点検清掃がされておれば、防げたかもしれない。

 5Sを企業が謳うとき、それは直接間接を問わず、短期、長期に関わらず、業績につながるものでなければならないが、品質トラブルは一挙に費用を増大させ、信用を落とすから、それを防げれば効果は大きいことになる。5Sが行き届いた職場は訪問者にも好印象で、百の営業トークにも優る見える化でもある。

 加えて清潔には、作業服に作業靴、各種保護具などの適切な着用とそれを清潔に保つこともある。汚い作業服で品質管理は出来ない。5Sと軽んじべからず、少ない投資で、業績向上に確実に結びつく活動でもある。その一歩が日々の清掃・清潔である。



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