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時事散歩Ⅴその6

2016年05月16日 | ブログ
ゴールデンウイーク

 4月の昭和の日から土、日と続き、憲法記念日、みどりの日、子供の日と祝日が続いた。2日と6日に休暇を取って、10連休という人も多かったのではないか。この時期と年末年始にお盆の時期、長期休暇を取る習慣のない日本人勤労者のせめてものまとまった休養期間ではあるが、家族サービス週間でもあり、却って疲れる方も多かろうと思う。

 各地の行楽地、遊園地やテーマパークも賑わったことであろう。相変わらず高速道路などの渋滞状況がテレビ画面に映し出されていた。

 テーマパークといえば、一時期東京ディズニーランドの一人勝ちのように聞いていたが、この頃では、大阪のユニバーサルスタジオもハリーポッターの館が受けたようで、人気を博し、長崎のハウステンボスも倒産(会社更生法)まで経験したが、新たな経営者を得てから、諸々の改善策が功を奏し盛況と聞く。

 旭山動物園の新たな動物の展示方法が注目を集め大ブームとなったのは10年も前だったけれど、その後各地の動物園や水族館などもこれを見習い、新たな取り組みが次々と現れ集客に寄与しているようだ。良い意味の競争効果であり、手本を得た学習効果であり、大いに結構なことである。

 一方このゴ-ルデンウイークには、目に余る交通事故が多発した。相変わらず運転者の意識が飛んだ繁華街での暴走があり、渋滞で停止している車に中型トラックが突っ込んで一家3人が亡くなる悲惨な事故もあった。バスと正面衝突して親子が亡くなった事故。道路に落ちて来た大きな岩に直撃されて亡くなった女子大生。赤ちゃんを背負ったお母さんの自転車が車と接触して、赤ちゃんが亡くなる事故も聞いた。

 交通事故で亡くなる方(24時間以内)は年間4000人余り。1日に全国で11人余りの人がなくなっている勘定になる。昨年連休8日間の交通事故死亡者数は86人とある。今年もその程度だったようなので、特に大型連休だから交通死亡事故が増えているわけでもない。

 わが国では、毎年自然災害によって亡くなる方も相当数に上るが、文明の利器による交通事故死は、航空機事故や原発事故と異なり、個人の注意義務で、当事者の過失責任によるものとして片付けられ、生活の利便性と産業育成の面からその普及は進んだが、事故の抜本的対策が遅れる傾向にあった。

 また、道路の渋滞解消策も、基幹道路のバイパス建設などで進んでいるようにも見えるが、まだまだの状況と診る。ひとつは、国民の自由と、所有権を守ることが最優先され、交通規制や道路建設のための土地の確保が大幅に遅れるケースがあまりに目立つ。

 交通渋滞が見込まれる幹線道路は、ナンバープレートNo.による規制を全国に事前通達し、通行できない車両では初めからドライブを諦めて貰い、列車やバスを利用して貰うようにするなどの対策は打てる。

 公共事業のためとはいえ、立ち退いたり、先祖伝来の土地を手放すのは忍びなかろうが、これも約束事として極力不公平が出ない施策を考えて実施することで、国民の土地などの所有権は制限を与える方向で検討してもいいのではなかろうかと思う。




コメント
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