ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気

2017-10-10 | 映画 ハ行


ニュージャージー州オーシャン郡。20年以上、警察官という仕事に打ち込んできた正義感の強い女性・ローレルは、ある日ステイシーという若い女性と出会い、恋に落ちる。年齢も取り巻く環境も異なる二人は、手探りで関係を築き、郊外に一軒家を買い、一緒に暮らし始める。家を修繕し、犬を飼い、穏やかで幸せな日々が続くはずだった…。しかしローレルは病に冒されてしまう。自分がいなくなった後もステイシーが家を売らずに暮らしていけるよう、遺族年金を遺そうとするローレル。しかし法的に同性同士にそれは認められていなかった。残された時間の中で、愛する人を守るために闘う決心をした彼女の勇気が、同僚やコミュニティ、やがて全米をも動かしていくことになる…。

ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 2015年/アメリカ/ピーター・ソレット





実話なんですねー。
2002年ということは15年前の出来事ですが、地域にもよるのでしょうが、まだまだ同性間の恋愛は認められないものだったんですね。
でも逆に、この15年の間に、随分と理解され、認知されたという印象も持ちました。

お話としては、同性間の恋愛というよりも、平等ということをとても意識させられました。
異性であろうとも同性であろうとも、愛する人に出会い大切な存在として生涯を共に暮らすパートナーに、同じ権利が与えられないのはおかしな話だなと思います。
どうして異性は良くて同性はダメなんだろう?と今は当たり前に思えるようになったことがよかったと思うのと同時に、社会がここまでになるまでには、ひたすら隠して生きるしかなかった人達の苦悩を思うと切なくなりました。

ただ、パートナーにも遺族年金が受給されることが決議されたのは、議員たちが複数の年金を受給することを公表されたくないから…という、ちょっと卑怯だなーと思うところもありますが、世論を動かしたことが何よりプラスに働いたのだと思いました。

ジュリアン・ムーアは、戸惑いながらもステイシーに心を開く様子、病気が重くなっていく様子、いずれも素晴らしかったです。
そして、エレン・ペイジ、彼女自身、同性愛を公表しているようですが、だとしても、感情の微妙な出し入れが見事で、すごく伝わってくる演技だったと思います。

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