ただの映画好き日記

勝手気ままな映画の感想日記です。
※TB、コメントは承認制です。
※リンクが貼られているコメントは表示しません。

神の子 上・下 / 薬丸岳

2017-05-19 | 本 薬丸岳


  神の子 上・下

  薬丸 岳 著     光文社文庫 / 2016.12



  少年院入所時の知能検査でIQ161以上を記録した町田博史。
  戸籍すら持たぬ数奇な境遇の中、他人を顧みず、己の頭脳だけを頼りに生きてきた。
  そして、収容された少年たちと決行した脱走事件の結末は、予想だにしなかった日々を彼にもたらすこととなる。
  一方、闇社会に潜み、自らの手を汚さずに犯罪を重ねる男・室井は、不穏な思惑の下、町田を執拗に追い求めていた。

  身許引受人の町工場で働きながら、大学に通いはじめた町田。
  知り合った学生たちの起業を手伝うことにもなり、他人と過ごす時間が彼の心を少しずつ解きほぐしていく。
  だが、忌まわしい過去は、彼を易々と手離しはしなかった。
  ふたたび町田に接近する室井の真意とは……!? 
  吉川英治文学新人賞作家が描く、エンタテインメントの醍醐味を存分に詰め込んだ圧倒的傑作!






読み応えありましたー。
プロローグから辛すぎる展開で、この先、どうなっちゃうんだろう…と思いましたが、
薬丸さんらしい設定ではありつつ、今までと少し違う雰囲気がありました。

薬丸さんはそもそもミステリー作家だと思うのですが、少年犯罪をテーマにした重いお話というイメージの方が強いと思います。
今回も、もちろん少年犯罪が軸にはなっていますが、ミステリー要素も多く、最後までグイグイと読ませてくれたと思います。
こういう雰囲気も新鮮でいいなーと思いましたが、やはり、不幸な少年少女たちを一人でも減らすには…と
考える部分がもう少し多かったら…と思いました。

ただ、ラストは、希望に満ちたもので、明るい気持ちで読み終えることができました。
ムロイや雨宮姉弟はこれでよかったのか…と、少し引っかかるものが残ったのも確かです。

また、知能指数とか会社設立とか、若干、現実味が無くもなく、とすると、少年たちの不幸も現実味が薄まりそうで、
若干、思い入れるのが難しかったかなと思います。
と言いつつ、本当に読み応えがあって、夢中になって読みました。
薬丸岳さん、ありがとう!という気分です。
『本』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« アリス・イン・ワンダーラン... | トップ | 選挙の勝ち方教えます »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。