ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

わが命つきるとも

2017-03-17 | 映画 ワ行


1528年、英国。ヘンリー8世は皇后キャサリンと離婚し、若く美しいアン・ブーリンと結婚しようとしていた。しかし、カトリックの英国では離婚にはローマ法王の許しがいる。王の再婚を法王に弁護できるのは国中にただ一人、信仰心篤く人望のあるトーマス・モアだけだった。王はなんとか法王に離婚の承諾をもらえるようにトーマスに頼み込むが、彼はそれを拒否。1年後、トーマスは大法官となり、王に忠実を誓うが、離婚には賛成しなかった。ついに王は怒り心頭に達し、ローマ法王への忠誠を破り、自らの主義を捨てようとしないトーマスに死刑を宣告する。

わが命つきるとも 1966年/イギリス/フレッド・ジンネマン




重厚です、観入ってしまいました。
正直、家族を悲しませてまで信仰を貫く必要はあるのか?と思いました。
台詞でもありましたが、言葉では違うことを言っても、心でしっかりと信仰を貫けば…と私も思いました。
もしも、トーマスではなく娘が信仰を貫く立場だったら、トーマスも娘に懇願していたのでは?と思いました。
処刑されることを知りつつ、それでも、死(信仰)を選ぶ…ことが信仰なのだとしたら、うーん、だんだん訳がわからなくなってきました。

王の怒りや理不尽で馬鹿げた意地は、そういう人格なのだから…と思えますが、トーマスももしかしたら意地を張ってたりして?と思えなくもないです。
とは言っても、その後、王も、トーマスを陥れた関係者たちもあっけなく死を迎えたことを考えると、そこに視えない力を感じます。
でも、死をも恐れず信仰を貫く者に対する視えない力なら理解できますが、貫いた本人以外に及ぶ力となると、それは罰なんでしょうね。
うーん、果たしてトーマスは罰を望んだかなー?と思うので、やっぱり、訳が分からなくなってきました(笑)。

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