ただの映画好き日記

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ヴィンセントが教えてくれたこと

2016-10-12 | 映画 ア行


アルコールとギャンブルに溺れるちょい悪オヤジのヴィンセントは、ひょんなことからお隣に引っ越して来た、いじめられっ子オリバーの面倒を見ることになる。小学生相手に容赦なく毒舌を連発し、行きつけのバーや競馬場にも連れ歩き、ヴィンセントはオリバーに注文の仕方、オッズの計算方法、いじめっ子の鼻のへし折り方など、一見ろくでもないことを教え込んでいく。最初は最悪だと思っていたオリバーだが、ある日ヴィンセントが介護施設に立ち寄り、認知症の妻に愛おしげに接する様子を目の当たりにする。

ヴィンセントが教えてくれたこと 2014年/アメリカ/セオドア・メルフィ





泣けました〜。
『あなたのまわりの聖人』発表会の日、ヴィンセントの“夜の女・ダカ”が「破水した!」と嘘をつきヴィンセントを学校に連れて行くあたりから涙がドバーッと溢れてきました。
発表会にはオリヴァーの両親の他に、ヴィンセントの身近な人達も招待されていて、「絶対に来て!」と必死にお願いしたであろうオリヴァーの姿が目に浮かび、そんなオリヴァーと、オリヴァーのお願いを快諾したであろう人々の優しさも想像できて、もー、もー、涙涙でした。
そして、オリヴァーが丁寧かつ真っ直ぐな気持ちでヴィンセントのことを取材し、尊敬と親しみのこもった発表をヴィンセントはどういう気持ちで聞いているんだろうと想像すると、涙が止まりませんでした。

私も最初、ヴィンセントを見て、こんな老後は嫌だなーと本気で思ってしまいました。
オリヴァーの面倒を見るようになったヴィンセントですが、確かに、お酒ばかり飲んで言葉も動作も乱暴…。
でも、オリヴァーのことを見ていないようできちんと見てあげていて…。
競馬やバーに連れて行くのはダメだけど、でも、悪い行いは教えておらず、それは、相手が子供だからというよりも、オリヴァーという少年を見極めた上でのことなんじゃないかと思いました。
お酒、ギャンブル、借金など、嫌われ者のヴィンセントだけど、きちんとした眼を持っているんだなと感じました。
更に、施設に入居している妻のお見舞いを欠かさず、妻の認知症にも優しく広い心で対応し、徐々に見直すことができてよかったです。

テーマはもちろん、どの人物も違和感がなく、盛り上がり方も素晴らしく、私としては文句のつけようがありませんでした。
ただ一つだけ、妻を高額な施設に入居させるに至った背景が描かれておらず、分不相応な高額な施設は見栄なのか、それとも、何か事情があるのか、そこが少しだけでも描かれていたら、更にヴィンセントを好きになれたかもしれません。

冒頭、オリヴァーの母が、「俺の何を知っている」とヴィンセントに言われるシーンがありますが、そうだなー、人を見かけやその行動だけで判断してはいけないなーと思いつつ、でも、知りようがないので何とも…だとも思うので、人と付き合うのは難しいなーと今更ながら思いました。
『勇気 犠牲 慈悲 人間性こそ聖人の証』、オリヴァーがヴィンセントを見て感じた聖人の定義、それを子供に気付かせる大人(ヴィンセント)は凄い人物なのだと思いました。
オリヴァーの発表を聞いているであろう大人たちの顔がとても印象的でした。
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