ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

素晴らしきかな、人生

2018-01-10 | 映画 サ行


ニューヨークの広告代理店で成功を収めていたハワード。しかし彼は最愛の人を失い、深い喪失感に見舞われ、プライベートも仕事もやる気なし。会社も危ない。同僚たちもそんなハワードと会社を心配していた。そんなある日、人生ドン底のハワードの前に3人の奇妙な舞台俳優が突然現れた。不可思議な言動をハワードに投げかける年代も性別も異なる3人。しかし、その出会いによってハワードに徐々に変化が…。

素晴らしきかな、人生 2016年/アメリカ/デヴィッド・フランケル






邦題が、ちょっとどうなの?と思ってしまうのですが、でも、いいお話だったと思います。
しかも、信じられないくらいの豪華キャストで本当にビックリしました。
ウィル・スミス、ヘレン・ミレン、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ケイト・ウィンスレット、凄い面々でした。

わずか6歳の娘を病気で亡くし、そのまま時が止まってしまった父親のハワード。
共同経営の会社は倒産寸前で、でも、ハワードはどうにかしようとも思わず、無心でドミノを組み立てる毎日。
ハワードの気持ちを会社(現実)に向かわせようと同僚たちが思いついたのが、ハワードに現実を見せるのではなく、ハワードの世界に合わせるために俳優たちを雇い、一芝居を打つことでした。

残酷なことをするなーと思いましたが、でも、成功しても失敗しても、きっと立ち直るきっかけにだろうと思いました。
大切な家族を失う悲しみは経験しないと解らないものだと思いますし、哀しみの深さや大きさも他人には理解できないものだろうと思います。
立ち直りたくても立ち直れず、何かきっかけがなければどんどんどんどん沈んでいくばかり…。
荒療治だったかもしれませんが、ハワードには大きなきっかけになったことは間違いないと思います。

冒頭の、溌剌とした姿から3年後、一気に沈んでしまったハワードの表情がとても印象的でした。


この記事についてブログを書く
« パシフィック・ウォー | トップ | ドクター・ストレンジ »

映画 サ行」カテゴリの最新記事