ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ドラゴン・タトゥーの女

2012-06-13 | 映画 タ行


スウェーデンを揺るがせた財界汚職事件の告発記事を書きながら名誉棄損裁判で敗訴したミカエルは意気消沈の日々を送っていた。ある日、彼のもとにスェーデン有数の財閥ヴァンゲルの元会長ヘンリック・ヴァンゲル老人から家族史編纂の依頼が舞い込む。実はヘンリックの真の目的は40年前に起きた親族の娘ハリエット失踪事件の真相究明だった。ヴァンゲルはハリエットが一族の誰かに殺害されたと信じていた。
40年前に一族が住む孤島から何の痕跡も残さず消えた少女。
成功の陰に隠された一族の血塗られた過去に気づくものの手がかりの掴めないミカエルは、一族の弁護士から天才的な資料収集能力の持ち主であるとして、ある人物を紹介される。リスベットという名の、顔色が悪く、拒食症患者のように、がりがりに痩せた女。この小柄な女の肩口から背中にかけて、龍の刺青(ドラゴン・タトゥー/ルビ)が異彩を放っていた。
意外なことに彼女はこの事件に異様な関心を示す。そして彼女はハリエットの日記に記された聖書にまつわる数字が、ロシアの国境付近で未解決のままとなっている連続猟奇殺人事件と関連があることを突き止めるのだった…。

ドラゴン・タトゥーの女 2011年/アメリカ/デヴィッド・フィンチャー





『ミレニアム』の記憶が蘇ってきました。
同じシーンがたくさんあって、きちんとオリジナルを尊重している気がしました。
だけど、私の記憶として、ミカエルとリスベットが手を組むまではありありと記憶が蘇ったのに、組んで以降、なぜか記憶が蘇りませんでした。
もしかしたら、この辺りから『ミレニアム』とは違う感じなのかな?とも思いますが、これはもう一度『ミレニアム』を観てみないと判りません~(笑)。

で、こちらのデヴィッド・フィンチャー監督の方が記憶に残ると思います。
なんせオープニングから雰囲気が最高!
どんよりとした寒く暗い雰囲気がいいですね~。
ストーリーもとても判りやすいですし、ラストもモヤモヤさせられず、長いワリに好印象です。

全編通して、男ってなんなのさっ!という印象を植え付けられると言いますか、リスベットの新しい後見人に始まり、事件の真相が判るにつれ、父親が娘を日常的にレイプし、父親が死んだ後は兄が妹を日常的にレイプし、更に更に、父親も兄も猟奇殺人者…、どうしてバレなかったのかが不思議なくらい、やりたい放題の異常者の父と息子に驚愕ですね。

ラストは、リスベットがお金は独り占めしてしまうのが微妙なのと、いくら破綻していたとはいえ、ミカエルに妻がいることは承知のはずですしね、ミカエルと妻の仲の良さそうな姿を見かけてショックを受けるのはどうかと思いました。

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