ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

天と地

2012-06-12 | 映画 タ行


ベトナム戦争が勃発すると同時に、レ・リーの運命と呼ぶにはあまりにも壮絶な戦いが始まった。二重スパイ容疑による残忍な拷問、仲間からの非常なレイプ。村から逃亡したレ・リーは、サイゴンで不倫の恋に落ち、妊娠、出産する。子供を抱えて生きるレ・リーの前に、米海兵隊のスティーブ・バトラーが現れる。スティーブはレ・リーにとって希望の灯だったのだが。

天と地 1993年/アメリカ/オリバー・ストーン





レ・リーがこの先どうなっていくのかがとても気になり、あっという間にラストを迎えました。
産まれた場所と時代によって、これほどまでに人生が翻弄されるのかと、それはベトナムに限らずですが、どの土地でもどの時代でも、その運命に驚きを感じてしまいます。

スティーブの苦しみもとてもよく伝わってきて、それを受け止めたいと思うレ・リーの気持ちも伝わります。
それは特に、ベトナム仏教の僧侶の言葉が大きく左右していると思いました。
自分が許されるためには相手を許すこと…、それが因縁。
このような境地に達するには、90歳まで生きても私には無理だろうなと思わずうつむいてしまいました(笑)。
ただ、怒りの気持ちが湧いた時に、思い出せるようにしたいと思いました。

ベトナムの人々が受けた残酷な仕打ちをなかったことにはできないけれど、2度と繰り返されないように、ただただそれだけを願います。

この記事についてブログを書く
« 狂っちゃいないぜ | トップ | ドラゴン・タトゥーの女 »

映画 タ行」カテゴリの最新記事