ダニー食堂

右往左往の日々。

昼寝する間がある幸せ

2012-06-30 | もう1品
退院6日目。

ダニーは痛みと戦いながら一生懸命自分のやり方とペースを模索することに専念。

あたしはその補助に徹しています。

我々にそれが出来ているのは物質的にも精神的にも色んな人から助けを得ているからなのは明確でして。

もう感謝感謝の毎日ですわ。

問題があった薬や医療品の配送ミスもほぼ解決。

最初の数日こそ雑用に追われて忙しかったけど、昨日なんて1時間くらい昼寝しちゃったし。

今日はダニー、初めて外出をしました。
行き先は電気屋さん。

ほら、誰かさんが事故を起こしてデジカメ失くしちゃったしね。
ちなみにGPSと携帯も。

っもー。

外出するにあたり、我々が一番懸念していたダニーの車への移動は驚くほどスムーズになりました。
練習の成果ね。

そして今、何が最もしんどいかというとあたし担当の車椅子のお世話なの。

外出前にダニーを他の椅子に移して家用のタイヤから外用に変える。
そしてダニーを車椅子に戻す。

車の前まで来たらダニーを車内に移すお手伝いを済ませ、再びタイヤやその他の部品を外して折りたたんでトランクへ。

目的地に着いたら折りたたんでた車椅子にまたタイヤを装着して部品を付けてダニーを乗せる。

用が済んだらまたその反対の作業。

帰宅してまたその作業。

玄関先でダニーを別の椅子に移らせタイヤの交換。

グッタリしたわ。
午後3時半からビールを開けたほどにグッタリしたわ。

晴れてればいいけど、雨の日とかどうなっちゃうのかしらね。
想像しただけで眉間に皺が寄るじゃない。

あたし一人で汗かきながら作業してるっていうのに、隣でダニーが何もせず座っているからまた神経に障るのよね。

そしてやっと気づくの。

あっ、もう前とは違うんだ。
この人は何もしないんじゃなくて出来ないんだったって。

もー、ちーちゃんまいっちんぐ。

こういう何かを組み立てたりする力仕事ってそもそもあたしの担当じゃないのよ。

でもまぁとりあえず何とかやってます。
さっきご近所さんから夕飯が届けられました。

ありがたやー。



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最大の要因はいつもアレ

2012-06-26 | もう1品
退院の日。

「いつ帰ってもいいよ。朝イチでも居たければ夕ご飯食べてからでも好きなようにしていいからね」と病院側で言われた退院日。

「じゃ、お昼ご飯を頂いてからにしましょう。渋滞も避けられるでしょ」と計画していたんだけどね。

結局オーダーした車椅子が届かないとか、外の薬局で薬を貰うための処方箋が出来ていないだとか、「何で今頃そんなことで揉めてるの?」というようなしょーもない病院側のミスで夕方まで居る羽目に。

「しかも、もう一泊していってもいいよ。明日の朝8時半には確実に全部揃うと思うから」ってはぁ??

待ちくたびれていた我々は「寝言は寝て言え」とばかりに車椅子は自分たちで取りに行くことを決意。

そして薬関係の手続きが完了するのを待って病院を後にしました。

無事に車椅子が置いてあった場所へ到着して、病院から持ってきたものと交換。

そして次は薬局へ。

「ここなら全部揃うから」と病院で指定されて行った薬局なのに5種類中3つしか揃わず、しかもそのうちの一つは保険適応外とやらでとんでもビックリな金額を請求され、運転手ちーちゃんグッタリ。

適応外なわけがないのに!!

この時点で既に夕方6時を回っていたから薬局のオネーチャンも何も出来ないのは理解できた我々。
病院に電話して確認する気力も無く家路に着いたわ。

ダニーは調子悪くなってウトウトし始めて、とりあえず貰えた薬を車内で飲む始末。

家に着いたのは夜8時。
本来の帰宅日に事故を起こしたダニーにとって2ヶ月ぶりの帰宅は随分惨めなものになりました。

そーしーて、今日!!

病院側が自宅に郵送手配をしてくれていた向こう2か月分の医療用品の中身が違うじゃないの!!

病院の担当者に電話するも出ない!!!

他の人に文句言っても「私に言われても困りますぅ。とりあえず担当者の折り返しを待ってください」と生ぬるいことを言ってくるので怒っちゃった。

そしたら担当者のオフィスまで見に行ってくれたらしいその人。
「今、他の電話に出てるからあなたの電話に出ないからもう少し待ってみて」だって。

結局、ことがスムーズに済んだのは自分たちで手配したダニー用の便座とシャワーベンチだけ。

ちなみにこの2つ。
病院で「保険適応外」と言われたからAmazonでオーダーしたもの。

結局、退院2日前に「ごめん、保険利いたみたい。もう買っちゃった?」と言われて損した気分だったけど、病院側に頼っていたら何が送られてきたか分かったもんじゃないわね。

あー、ストレスだわ。

自分のことなのに本人が怒るばっかりで何もしないのが腑に落ちないのよね。
まぁ調子悪いから仕方ないんだろうけどさ、自分で電話して聞いてよって思うわけ。

だって何が一番ストレスって、英語なんだもの(←結局はそこ)!


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段差と物乞い

2012-06-23 | もう1品
2時間で戻ることと、(イベント中で混雑しているから)ゲイエリアには行かないことという条件付で、外出許可が降りました。

事故以来、初めて2人だけの外出。

若干緊張しながらも電車でサンフランシスコの繁華街へ向かった我々。

ダイソーを見つけたり、お天気も良く絶好調。

途中、横断歩道で信号が変わりそうだったから急ぐために強めに車椅子を押してたのよ。

そしたら軽くクリアできると思った歩道に上がる手前のちょっとした段差でなんと前輪が引っかかり、ダニーが前につんのめるという事態が!

びっくりしたわー。
周りの人もびっくりしてたわ。

慌てて後ろから上半身を定位置に戻し、車椅子から落ちるに至らずダニーも一安心。

今までは背中の手術跡に響くから段差に気を使っていたんだけど、こういうこともあるのね。

そして「良い経験になった。今後は気をつけよう」と気を取り直して散策を再開。

それから一つ気が付いたことが。
車椅子だとホームレスから小銭をせびられない!

それどころか、「神の御加護を!」とか「良い一日を!」とかむしろ温かい言葉を投げかけられるの。

それに対してダニーは適当な返事をしてたけど、嫁のあたしは微妙な心境だったわ。

物乞いしている人に励まされるって一体・・・みたいな~。


退院まであと2日。
明日は何が待っているやら。


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屈辱を感じる

2012-06-22 | もう1品
セラピスト2人同伴で、地下鉄に乗って靴を買いに出ました。

前回のバス同様、車椅子でどう公共交通機関を乗りこなすかの練習ね。

今まではエスカレーターがあっても敢えて階段を使っていた我々。
これからは一生懸命エレベーターを探す人へと変わりました。

不本意極まりないわ。

ホームレスのおいちゃんが寝ていたホームの一番奥まったところにあったエレベーター。

乗るとまずキツイ芳香剤の匂いが鼻についたわ。
理由は大体想像がつくけどね。

これだけで、あたしをしょんぼりさせるに十分な要素があったのに、帰りのエレベーターでは決定的でした。

背景が悪そうな若い子3人と一緒になって、そのうちの一人が言ったのよ。

「中国人(恐らく私とベトナム系のセラピストのこと)がいるなんてスラム街にでもいるみたい」って。

そもそも西海岸の都市部でそういう発言をすること自体が「どこからいらしたの?」なんだけど、だから誰も何も言わなかったのだろうけど、少なからずあたしは悲しかったわ。

いつも通り階段を使っていればこんな思いをせずに済んだのにって考えたし。

多分、冷ややかな目線であたしがその子を見下ろしていたのね。
エレベーターを降りてからもずっとその子があたしのことを振り返り見てたわ。

え?場所的に時期的にオカマと間違えられてたかも?

今週末はゲイプライドなんとかで、この辺一帯が混雑するようです。
せっかくだからパレードでも見てこようかな。


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乗車賃:あたしは2ドル、ダニーは75セント

2012-06-20 | もう1品
正式に退院が6日延長されたと思ったのも束の間、「6日も必要ないべ。あんた上手い具合にやってるよ」と4日延長に縮まりました。

最後の2泊3日は病院に設置された車椅子専用アパートみたいな部屋で擬似日常生活を送る予定です。

一応、キッチンが付いていたりするのだけど食事は今まで通り病院食。
擬似日常生活と言えども好き勝手な外出も許されません。

要は着替えもお風呂もトイレも基本のストレッチも全部自分たちで判断してやってみてね。
分からないことや問題点がある場合はいつでも呼んでねっていうヤツ。

そんなら別に今の病室で出来るじゃん。
部屋の引越しするだけ手間なんですけど~って心の中で不満をタレながら、今日は車椅子でバスに乗る練習をしてきました。

病院から10ドルのお小遣いを貰い、セラピスト2人が同行してのお出掛け。
バスを降りてお店に入ったりしたのだけど、出発前からダニーの調子が思わしくなく1時間足らずで終了。

でもサンフランシスコの、特にレインボーの旗が閃く辺りの方々は非常に親切で有難かったです。

自宅周辺でもそうだといいんだけど。


明後日は電車に乗って靴を買いに行く予定。
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延長か?

2012-06-18 | もう1品
6週間の入院予定が、あと6日の延長を打診しているとのこと。

まぁ、保険会社次第だから病院側が何と言おうと、まだ分からないんだけどね。

とにかく「でしょうねぇ。どう考えても早すぎますよね」とあたしは納得してるんだけど、退院を楽しみにしていたダニーはガッカリ。

だから教えてあげたの。

あたしたちは言わば野生に戻される前の動物園の動物だって。

事前に十分なトレーニングを受けてから森に返されるのならいいけど、人間に育てられたのにいきなり野生に放たれたらどうなるか。

すぐに弱って死んじゃうんだよって。

そうならない為に、1日でも長くここにいて生きる術を学ぶ必要があるんだよと。


そしたら、少し考えてからダニーが言ったわ。



分かったよ。

6週間も、6週間と6日も大して差は無いもんね
って。



いやいや、

納得の仕方がおかしいだろう。


車椅子より高い位置へ移動する練習



こうやって、木の板をお尻の下に差し込んで


いちにのさんっ





間違いなく先は長い。


神業にしか見えないこんなことも出来る日が来るのかしらね






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とりあえずやってみようと思う。

2012-06-16 | もう1品
食事も喉を通らない時期は過ぎ去り。

空腹が紛れれば何でもいい・・・という時期も過ぎ。

適当に好きなものを手当たり次第に食べているいま。

昨日、大好物のサーモンのお刺身を漬丼にするべく下準備を済ませ、お友達のおうちへお喋りに行ったら帰りにこちらでは貴重なシソの葉を分けて貰いました。

サーモン丼の薬味はワサビと青しその千切り、そしてビール♪

含み笑いが止まらない最高のご馳走でしたわ。


うわぁ、お腹いっぱい・・・というタイミングで今度は焼き魚とひじきとラッキョウが届けられ、再び幸せをかみ締めるあたし。

ありがたやー。

そしてご飯が美味しいと思える健康に感謝。

日本で独身の頃、色々疲れて主食がビールだったとき、行き付けの焼き鳥屋で牡蠣鍋を無理矢理食べさせられた事を思い出したわ。


今日は隣のビリーおじいちゃんが、「どうだい、お宅の亭主は少しは歩き出したかい?」とやって来ました。

大概のアメリカンジョークは面白くないけど、これはジワジワ来たわ。

「ダンを運んだり力仕事が必要の時は朝でも夜でもいつでも呼んでくれ」って。

それから、

「君が日本に帰ろうなんて考えていなきゃいいけど」って言うから、「そりゃ考えるさ」て即答してやったわ。

そうだよなぁ~とビリー。



今現在ダニーがいる「医療関係者に守られた施設」から出ることを恐れていたけど、「始まっちゃえば何とかなるかもしれない」とちょっとだけ思い始めた午後。



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介護者の品格 ~まだ始まっていないのにゼロ

2012-06-14 | もう1品
車椅子を携え病院からセラピスト2名がやって来ました。

2つあるお手洗いのうち、最も車椅子での出入りが楽であろうという方のトイレの便座を外し、代わりにダニー仕様のを設置。

人生で便座を外す作業が発生する時はウォシュレットを設置する時だと信じ込んでいたのだけど、想定外にも程があるわね。

お風呂はもう一つの方が適していると判断され、今まで快適だった夫婦別々のバスルーム生活に終わりが告げられました。

更にはどちらの出入り口も微妙に狭い為、解決策としてドアが外されプライバシーまでもが無くなりました。

これじゃ人が来た時に困っちゃうから洋服売り場の試着室みたくカーテンでも付けるしかないわね。

実際、ドアを外した後になってセラピストが「ちょっと今からトイレ使うからこっちの部屋には来ないでね」って感じでやってたわ。

しかし本当に来週の今日に退院なの?
事故から僅か6週間よ?
足の骨折とかじゃないよ?
脊髄ガーっ取ったんだよ?
精神的にも不安定なんだよ?
ねぇ、本気なの?
不安要素しか出てこないのはあたしがネガティブ過ぎるの?

いつだか病院でコップにまだ半分も水があると思うか、半分しか無いと思うか、事は考え方次第って語られたけどさ。

う○こ味のカレーか、カレー味のう○こかっていう話にしかあたしには聞こえなかったわ。

あっ、これじゃネガティブ云々でなく品格の問題ね。



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怒って帰宅

2012-06-13 | もう1品
担当医師に亭主退院後の不安を個人的に打ち明けていたら不覚にも泣いてしまいました。

不安要素がありすぎて何を言われてもその場しのぎの慰めにしか聞こえません。

アメリカ人特有の、二言目にはカウンセリングだしさ。

カウンセラーに会うより楽しいお喋りとビールの方が効果大だと思うんですけど!

大体、あと1週間で何が解決するっていうのよ。
あと1年リハビリ入院するっていうなら話は分かるんだけどね。

そんな不安に駆られるあたしと、色んな意味でイライラが募るダニーとで昨日の朝から衝突。
こんな日が来るのは分かっていたけどさ。

もう疲れて今日に至っては予定を8時間繰り上げて帰ってきちゃった。
しかも、意地悪く洗濯物も敢えて持たずに。

そしてマッサージ行っちゃった。
昨夜は一人で寿司を食べに出たし。

そんな余裕は我が家に無いのだけど、あたしもしんどいのよ。
ダニーも頑張ってるけどさ。

あー、これからだっちゅうのに既に限界を感じる・・・・なーんて思いながら帰宅すると、合鍵を渡しておいたあの子のお父さんが芝刈りをしていました。

それから玄関前と家からガレージへ繋がる箇所の段差にスロープが設置されていました。

お礼を言って家に入ると、作業を交代するでもなくランチの用意をするでもなく冷たい飲み物を差し出すでもなく、ドアを閉めて昼寝に突入したあたしは他人に甘え慣れしてきたと思う。

良いんだか、悪いんだか・・・。


明日は普段お世話になっているセラピストが、まだ長距離ドライブに耐えられない本人に代わって車椅子持参でお家訪問に来ます。

一通り計測して画像で渡してはいたけれど、これで家の中のアクセス問題、主にお風呂やお手洗い事情の最終確認をするってわけ。

とはいっても1週間前ですし。

結果がどうあれ今さらジローなんだけどね。
まぁ事前に知らされるというのは、心の準備が出来るので良しとして。

感謝と反省と不安の大波小波が寄せては返す日々です。


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中肉中背なのに3人掛かりだった

2012-06-11 | もう1品
ベッドから車椅子に移ろうとしている最中、お尻が滑り落ちダニーが床に不時着する事態が発生。

幸い、付いていたナースが即座に手を差し伸べたことと、本人がベッドの手すりに掴まった事で大事には至らなかったんだけどね。

時々まだリフトを使うのだけど、大抵はスライディング・ボードと呼ばれる木の板一枚で自力で車椅子への移動を図るダニー。

そもそも、この21世紀の(一応は)先進国であるアメリカで木の板???とあたしは不信感いっぱいで、関係者に尋ねたのだけど両腕が使える人は本当に皆さんこれを使っているし、他に無いとの回答。

さらには「慣れてくるとこれすら不要になる」んですって。

Youtubeでいかに負担を軽く患者を持ち上げるかという動画をいくつか見たあたし。

何週間か前にセラピストに質問したのよ。
「Youtubeでこういうの見たんだけど、介護者が床から車椅子に戻す最適な方法を教えてくれ」って。

だけど「お宅のご主人みたいに若くて腕力がある人には不要だ。そういう介護が不必要なトレーニングを我々は彼にしている。ゴールは自立した生活です。」みたいなことを言われてあたしも黙っちゃったのよね。

そこで、今回の事態。
あたし的には「キター!!」って感じよ。

必死にもがくダニーとそれを手助けするナースとあたし。
たまたま通りかかった別のナースの手を借りてようやく無事にベッドへ。

前回とは全く面子が違うから、別の回答が得られるだろうと同じ質問をしてみました。

床から椅子に戻す術で効率的な方法は無いのか。
万が一の時のために学んでおきたい、いや知っておくべきだという旨も付け加えて。




即答してくれたわ。





「911ね」(日本で言うところの119番)







その後、障碍者の子を持つナースがそっと教えてくれました。

「911するとその都度400ドル取られから近所の人を呼びなさい。うちの子も重いから私一人じゃ無理なのよ」って。









きびすぃ~
(※お父さんとお母さん、厳しいっていう意味ね)




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