居酒屋舞子ブログ

富山県富山市の居酒屋舞子の女将ブログです。

輪島で出会ったお店

2016年09月27日 01時29分05秒 | 居酒屋舞子
先日、輪島の朝市に行って参りました(^.^)。

祝日が絡んだ連休の時でしたので、睡眠もバッチリで5時半に起きて(°∀°)。

高岡インターから乗る、氷見経由の高速が無料なので、能登に行くのが便利になりましたね(´ω`)。

輪島の朝市は実際には2度目でした。前回は小旅行で輪島の民宿を利用した時。
でも残念なことにその日は台風であまり朝市を満喫できなかったので(-_-)。

意気揚々と出掛けたのでしたが残念なことに、この日は出ているお店の数が少なかったようで…(>_<)、

そして若かったあの頃と比べると、アタシの魚介類を見る目が変にスレてしまっていて……(;´д`)、思った程には満喫できなかったのでした。

流し見していた出店たちを素通りしたらあっという間に端っこまで来てしまい、何だか物足りない(^_^;)。

ふと、「あっちにもお店あるみたいよ」と言われて進んでみるとーーーー、まばらにある古めの飲食店の前に、朝市に来るお客さんを狙ってなのか、モーニング的なメニューが掲げてあるお店があったり、古い喫茶店があったり(T_T)。

ーーーそんな商売よりも出店で80歳くらいのお婆ちゃんが売っていた、バクダンおにぎりの方が魅力的だと心の中で思い、これまた素通りしようとしたのですけど……(._.)_、連れの方は「せっかく来たから」と、座って食事がしたかったようで。。

あまり気乗りしないまま(-_-)、1軒のスナック風なお店の店頭に掲げてあるホワイトボードに目をやり、入ってみるコトに。

そおっとドアに手を掛けると、何やら中で賑やかな話し声。

「お客さんいっぱい?」と、小声で言いながらドアを開けると、「ガラガラですよ~♪」と、5人程の常連さん風の人々がソファーに(~o~)。

確かにお客さんらしき人はそのテーブルだけで、他にはお客さんは居なさそうだったのでカウンターへ。
……お店の人は見えない(´Д`)。

「お客さんだぞー!」と、常連風の人が声を出すと、キッチンからママさんらしき女性が(^.^)。

座って改めて見渡すとやはり、古いスナック風の雰囲気( ̄▽ ̄;)。
ママさんは森公美子さんのような風貌の人で、忙しいのかぶっきらぼうな塩対応で紙オシボリとお水を(^_^;)。

メニューはそこそこ壁の小さな黒板に書いてあったけど、時間的に「モーニングメニュー」なんだろうなと思って眺めてた。

迷うアタシをよそに、勝手に家族が「干物定食を2つ!」と、頼んでしまった。ちょっと残念な気持ち(^_^;)。

常連さんのテーブルにもお水しか出てなくて、ママさんらしき人は額に大粒の汗をかきながら、忙しそうに行ったり来たりしておられるーー(--;)。

常連さん風なグループがママさんに何か言うと、ちょっと悪ぶった風なキツめの返し方(# ゜Д゜)。

誰かバイトさんが来ることになってるのか、
「だから!ちょっと誰か電話でもして早く来るように言ってよ!!」
とかって言ってた(笑)。

キッチンが狭いのか、カウンターの側に角盆を2枚並べてる。
あれ?常連さんの食べ物はいいの?とか思いながら見ていたら、手際良く干物定食が2つ出てきた(゜ロ゜)。

ご飯、茄子の入ったお味噌汁、ミョウガのお漬物、小鉢には角煮風の豚バラと大根。それとアジの開き(*゜Q゜*)。

驚きなのは、値段が500円だと言うこと。食べてみると、どれも丁寧で優しい味付け。ちゃんと手作り。素晴らしいクオリティ Σ(-∀-;)。

これで大丈夫なのかとドキドキしながら、ピカピカの新米を炊いたご飯を頬張っていたら、バイトさんらしき人が買い物袋をぶら下げて入ってきた。

ママさんは小声で何かをぶつぶつ言いながら、待ってましたと袋から食パンを取り上げてキッチンへ。

少ししたら、すんばらしいボリュームの、サンドイッチが常連さんのテーブルへ。それも丁寧に切り揃えられた、見るも美しいサンドイッチ(´Д`)。

バイトさんが来てくれてホッとしたのか、待たせてた常連さんに、サービスのサンドイッチを出して、「これ、特別な具を入れといたから(´ω`)」とか言ってて、常連さんが嬉しそうにしていた。

ちなみに会話から察すると、「日替わり定食」は、カキフライだったみたい。800円だったような…。

凄く興味が湧いてきて観察していると、ママさんの優しさがアチコチから伝わってくる感じがしたお店でした( ´∀`)σ)∀`)。
夜のお酒のメニューも壁に書いてあったので、(このお店何時間営業なんだろう…)と、余計な心配までしてしまうほどです。

美味しい干物定食をキレイに平らげてお会計をお願いすると、ママさんは深々とお辞儀をして、「ちょうど1000円です。ありがとうございます」って、税込だったの!?

お金を受けとると「これ、お1つずつ、お土産にどうぞ」って(゜ロ゜;ノ)ノ、塗り箸をいただきました。もしかして、お店は古い感じだけど、開店して間もないお店だったのかも。

「凄く美味しかったです。ご馳走さまでした」と、アタシが言うと、とても嬉しそうな笑顔で、額に汗を光らせながらペコッてするママさんと(^∧^)、少し離れた場所から、振り向き誇らしげに見守る常連風なお客さんが、とても印象に残るお店でした(^∧^)。

お腹もいっぱいになったけど、心が満たされたお店でした。
優しい味付けは、今もしっかり覚えています。

汗をかいて仕事するあのママさんの姿は、とても神々しいと感じた朝のドライブでした。

素晴らしい出会いに、感謝。

かなめ
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