「奨学生の卒業式」 2009年4月16日
IYAMANの奨学生でBenguet State Universityを卒業するSAFERAとMARIBELの卒業式に出席しました。フィリピンの卒業式には日本と違う点が多々あります。
まず、はじめに出席するには卒業生からチケットをもらわないと式の会場内には入れません。なぜなら来場者が多いため会場に入りきらないことが予想されるためだそうです。私達は幸いにも奨学生の子達からチケットを受け取り、入場することができました。大学構内に着くと入り口付近には卒業生に渡す花束やコサージュを売る人たちであふれていました。来場した人達がそこで花を買って卒業生にプレゼントするのです。卒業生は黒いガウンと帽子を身にまとっています。ガウンは大学からのレンタルで、それぞれの学科ごとに決められた色柄がガウンの中心と、帽子に添えられています。ガウンの下にはブラウスを着ていたり、華やかなドレスを着ていたりと皆違っていました。しかしこのような時に女性がいつも以上にメイクアップしている点では同じです。屋外には式の入場を待つ卒業生とその親(両親どちらか一人)がペアになって列を作り並んでいます。式の入場までは親とペアになって歩いていくのです。卒業生は親と肩を寄せ合って写真を撮ったり、とても親しげにしています。一緒に入場する親以外にも兄弟や祖父母なども来ており、この光景がまた日本では考えられないことでした。そのことをMAYAに話すと「なぜこんなに喜ばしいことを親とわかちあわないのか?」と言われ、本来はそうあるべきなのだと気づかされました。
体育館にて式が始まり、学長の話や歌があり、卒業証書授与が一人一人日本と同じように行われます。ここで特徴的なのは学生の名前を呼んだ後に出身地、奨学生であれば奨学金をどこからもらっていたのか、が述べられることです。さらに優秀な学生には様々な賞が授与され、盛大な拍手と歓声が沸き起こります。IYAMANの奨学生二人も順に証書を受け取りました。
式が終わると日本でいう「卒業生退場」はありません。二階ギャラリーで観覧していた親兄弟達がいっせいに卒業生のところに降りていき、写真を撮り、喜びを分かち合い会場は大混雑になります。
奨学生達が会場から出てくると私達も一緒に写真を撮ったり喜びをわかちあいました。この時、奨学生達は私達に両親を紹介し、両親も彼女たちの卒業を心から喜んでいる様子でした。
何も問題がなく順調に学業を続けていれば、大学卒業は20歳ですが、小学校まで道のりが遠く険しいため、通学路を歩けるようになってから入学する場合や、金銭的な問題で学業を一時的にストップした場合、村の過疎化の問題で、小学校が開講しない学年があったり、在学中に結婚、出産し、その後復学する学生もいるため、様々な年齢層が見られました。
また、卒業式終了後には日本で学生が行う謝恩会などはなくそれぞれが家族と自宅へ帰るそうです。そして夜のディナーでお祝いをするそうです。なぜなら昼食は家族総出で参加しているため準備が間に合わないからだそうです。
この卒業式に参加して、フィリピンの学生は親をとても大切にしており、でもそれは本来当然なことであり私達日本の学生も見習いたい姿勢だと感じました。
IYAMANの奨学生でBenguet State Universityを卒業するSAFERAとMARIBELの卒業式に出席しました。フィリピンの卒業式には日本と違う点が多々あります。
まず、はじめに出席するには卒業生からチケットをもらわないと式の会場内には入れません。なぜなら来場者が多いため会場に入りきらないことが予想されるためだそうです。私達は幸いにも奨学生の子達からチケットを受け取り、入場することができました。大学構内に着くと入り口付近には卒業生に渡す花束やコサージュを売る人たちであふれていました。来場した人達がそこで花を買って卒業生にプレゼントするのです。卒業生は黒いガウンと帽子を身にまとっています。ガウンは大学からのレンタルで、それぞれの学科ごとに決められた色柄がガウンの中心と、帽子に添えられています。ガウンの下にはブラウスを着ていたり、華やかなドレスを着ていたりと皆違っていました。しかしこのような時に女性がいつも以上にメイクアップしている点では同じです。屋外には式の入場を待つ卒業生とその親(両親どちらか一人)がペアになって列を作り並んでいます。式の入場までは親とペアになって歩いていくのです。卒業生は親と肩を寄せ合って写真を撮ったり、とても親しげにしています。一緒に入場する親以外にも兄弟や祖父母なども来ており、この光景がまた日本では考えられないことでした。そのことをMAYAに話すと「なぜこんなに喜ばしいことを親とわかちあわないのか?」と言われ、本来はそうあるべきなのだと気づかされました。
体育館にて式が始まり、学長の話や歌があり、卒業証書授与が一人一人日本と同じように行われます。ここで特徴的なのは学生の名前を呼んだ後に出身地、奨学生であれば奨学金をどこからもらっていたのか、が述べられることです。さらに優秀な学生には様々な賞が授与され、盛大な拍手と歓声が沸き起こります。IYAMANの奨学生二人も順に証書を受け取りました。
式が終わると日本でいう「卒業生退場」はありません。二階ギャラリーで観覧していた親兄弟達がいっせいに卒業生のところに降りていき、写真を撮り、喜びを分かち合い会場は大混雑になります。
奨学生達が会場から出てくると私達も一緒に写真を撮ったり喜びをわかちあいました。この時、奨学生達は私達に両親を紹介し、両親も彼女たちの卒業を心から喜んでいる様子でした。
何も問題がなく順調に学業を続けていれば、大学卒業は20歳ですが、小学校まで道のりが遠く険しいため、通学路を歩けるようになってから入学する場合や、金銭的な問題で学業を一時的にストップした場合、村の過疎化の問題で、小学校が開講しない学年があったり、在学中に結婚、出産し、その後復学する学生もいるため、様々な年齢層が見られました。
また、卒業式終了後には日本で学生が行う謝恩会などはなくそれぞれが家族と自宅へ帰るそうです。そして夜のディナーでお祝いをするそうです。なぜなら昼食は家族総出で参加しているため準備が間に合わないからだそうです。
この卒業式に参加して、フィリピンの学生は親をとても大切にしており、でもそれは本来当然なことであり私達日本の学生も見習いたい姿勢だと感じました。