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12月のテレホン法話「絵馬(えま)」(12/1~/15)

2015-12-18 09:30:17 | 法話
「絵馬」
 様々な願いが叶(かな)うように神佛(かみほとけ)に奉納されるもの、といえば、絵馬(えま)に止(とど)めを刺すのではないか。今は小さな板ばかりになってしまったが、かつては本物の馬が奉納されていたという。いわゆる、神馬(しんめ)である。
ちなみに、下達谷の日光(にっこう)権現社(ごんげんしゃ)の参道には、ほぼ等身大の石の馬が鎮(ちん)座している。生きている馬よりも高価であろうが、未来(みらい)永劫(えいごう)の奉納にしたかったに違いない。
余談(よだん)ながら、御引き物、引き出物も、もともとは宴(うたげ)の結びに、寝殿造(しんでんづくり)の庭先で馬の手綱を引いた故事(こじ)に由来(ゆらい)するという。現代なら自動車といったところだろうから、将に最高の贈り物だったのだろう。
高価な馬が適(かな)わなくなったのちも、暫(しばら)くは大きな馬(うま)絵(え)が奉納されていたが、近年は、図柄(ずがら)も係(かかわ)りのない、多くは社寺の縁起物(えんぎもの)に因(ちな)んだ絵馬が奉納されている。また、これを御守りとして求める御仁も、じつに多いそうだ。
我(わが)達(たっ)谷(こく)西光(せいこう)寺では、窟の毘沙門様には七曜(しちよう)の星の絵馬、姫待の御不動様には剣の絵馬が、それぞれの願いを込めて御宝前に奉納されているのであるが、平成26年に蝦蟇ヶ池辯天堂が御修復なったのちに、辯天様に絵馬を奉納したいと申し出る参拝者が引きも切らないのである。
そんなわけで、秋口から奉納(ほうのう)絵馬を作る算段を始めることにした。あれこれ図案に悩んだ末、表(おもて)には辯天様の御使いの白蛇と、佛説即身貧轉(ぶつせつそくしんびんでん)福徳(ふくとく)円満(えんまん)宇賀神将(うがじんしょう)菩薩(ぼさつ)白(はく)蛇(じゃ)示現(じげん)三日(さんじつ)成就(じょうじゅ)経(きょう)に説く転貧雨宝、すなわち「貧しきを転じて宝を雨(ふ)らす」との目出度い文言(もんごん)を朱(しゅ)書(が)きすることにした。
11月に待望の絵馬が完成したので、去る23日に祈禱を行った。併(あわ)せて、願い事を記すための、赤い御机(おつくえ)も一緒に新調したから、是非御参りに来てほしいと希(ねが)うのである。
秋も深まり、当地を訪れる参拝客もめっきり少なくなったが、参道を進み、三之(さんの)鳥居(とりい)から辯天堂を望むたびに、祷(いの)りを込めて奉納された絵馬が、一枚二枚と増えていくのが嬉(うれ)しいのである。辯天様もきっと御歓びであるに、違いない。
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