花粉症やら変則開催やらで今まで使い物にならなかったよこてんです。なんか、今までで最悪の4月でした・・・。
私のは杉花粉じゃないと思うんですけども、なんかの花粉です。ずっと“自分は花粉症じゃない”と思っていたのであまり気にしてなかったんですが、よくよく考えてみると小学生くらいの頃からずっと花粉症だった可能性があるんですよね。1週間くらいで酷いピークが終わっていたので「季節の変わり目は調子悪いなあ」くらいに思っていたんですが。
★
えー、書く事はいっぱいあるんですが、まずはより新しいネタから。5月2日の能力検査にワイルドサイレンスが登場しました。その話題からいきましょう。
ワイルドサイレンスについて改めてご紹介します。この馬は父サンデーサイレンス・母ワイルドピルエット、門別は白井牧場の生産馬です。父は言うまでもないですね。母は社台ファームの生産馬で、産駒は社台RHの募集馬となってきました。初仔がガントレットという馬、と言えば「あ~、あの馬の」という方がけっこういるんじゃないでしょうか。
血統も生まれも『超』良血馬のそれなのですが、なぜそれが岩手に、というと、写真を見ていただければ一目瞭然、鼻が大きく曲がっているのです。
先天性の、おそらくお母さんのおなかの中でぶつかったか蹴られたかしてしまったのではないでしょうか。いずれ右側の鼻腔はほとんどふさがっていて、左側も半分くらいなんだそうです。
血統は何たってサンデー直仔だし、馬体そのものもそんなに悪くはない。という事で、この馬を中央でデビューさせようと努力はされてきたようですが、これだけの変形ではJRAの馬体検査を通らないという事もあって結局あきらめられ、その後ワイルドサイレンスは福島の斉藤さんという方に引き取られます。
斉藤さんはワイルドサイレンスをこのままにしておくのは惜しい、なんとか競走馬としてデビューさせたい、と受け入れ先を探し、彼は佐々木修一調教師のもとへやってくる事になったのです。
こういう馬が来るよ、という話は去年から聞いていたのですが、私が初めて彼にあったのは2月、厩舎に入ってからです。まあ聞いて想像するのと実際に見るのとは大違いというもので、彼が飼い葉桶に突っ込んでいた顔をパッと上げた時、私もさすがに驚きましたです。
この頃、既に関東系のスポーツ紙や福島の地元紙が取材していたそうで、福島民報かな、福島の新聞のコピーを見せて頂きながら「こんな事情でもあるし、ダメもとでがんばってみるよ」という佐々木修一調教師のお話を聞いておりました。
★
とにかく能力検査を通過しない事にはダメだから、まずはそこを目標に、というお話でしたので能検が近づくたびに「次はどうですか?」と伺ってみたりしていましたが、いよいよ5月2日の能検に出してみる、という事になり、私も水沢まで見に行く事にしました。
そして能検本番。彼は3歳未出走馬ですから、これに合格しないとレースに出る事はできません。・・・なのですが、結果を先に言うと不合格でした。それも同走馬に大差で離されての・・・。
まあ、普通なら黙って一周してきてもタイムオーバーで落ちる馬はほとんどないのですが、ワイルドサイレンスに関してはそうもいきません。現状では全力で走れるのはせいぜい800mくらい、それ以上となると・・・という状況。あとは馬の根性に期待、でしたが、やっぱり厳しかったようです。
今回は落ちる覚悟。もう一度能検を使ってダメなら手術を考える、と言っていた佐々木修一調教師も1300mで1分41秒、1400mの能検よりも遅いタイムでは再検討せざるを得ず、最終的に即時手術を選択されました。
この手術というのは、ふさがっている右鼻腔を拡げようというものです。もちろん、左側も正常ではないですから、右側を手術したといっても正常になるわけではないのですが、とにかく少しでも良い状態にしたいという事で、手術をして牧場に戻し、秋以降の再起を目指す事になるそうです。
★
ワイルドサイレンスの写真を見て「なんでこんな馬を走らせるんだ」と思う方もいらっしゃるでしょう。でも、彼を競走馬に、というのは今の所有者である斉藤さんの「馬に罪はない。この馬にだってレースを走れるという事を証明したい」という意志ですし、佐々木修一調教師も、話題作り・血統の魅力というある意味、欲もあるけれど、やはり一番はその斉藤さんの気持ちに応えてみよう、ということで預かっているわけです。人間のエゴなのかもしれませんが、馬に走る気があるのなら、そのための舞台を用意してあげてもいいんじゃないかな、と私は思いますね。甘いのかもしれませんけど。
「第二のハルウララに」なんていう話もあるようですが、どうなんでしょうね。いずれデビューしていない以上、ハルウララと同じ舞台にも立っていない訳ですし。第一、手術がうまくいったとしても、そこから先がまだまだ長いですよ。まだまだ。
でもですね、佐々木修一調教師は「体はサンデー産駒らしさがあるし、走れるようになったら“ただ回ってくるだけ”でもないと思うんだけどなあ」とおっしゃるんですが、私にもそういう期待がないわけではありません。これからもワイルドサイレンスを取り上げていきたいと思います。
えー、ワイルドサイレンスの写真を、ブログにアップできる分だけでは彼がどんな馬かはっきり分からないと思いますので、こちらにアップしました。よろしければご覧下さい。
私のは杉花粉じゃないと思うんですけども、なんかの花粉です。ずっと“自分は花粉症じゃない”と思っていたのであまり気にしてなかったんですが、よくよく考えてみると小学生くらいの頃からずっと花粉症だった可能性があるんですよね。1週間くらいで酷いピークが終わっていたので「季節の変わり目は調子悪いなあ」くらいに思っていたんですが。
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えー、書く事はいっぱいあるんですが、まずはより新しいネタから。5月2日の能力検査にワイルドサイレンスが登場しました。その話題からいきましょう。
ワイルドサイレンスについて改めてご紹介します。この馬は父サンデーサイレンス・母ワイルドピルエット、門別は白井牧場の生産馬です。父は言うまでもないですね。母は社台ファームの生産馬で、産駒は社台RHの募集馬となってきました。初仔がガントレットという馬、と言えば「あ~、あの馬の」という方がけっこういるんじゃないでしょうか。
血統も生まれも『超』良血馬のそれなのですが、なぜそれが岩手に、というと、写真を見ていただければ一目瞭然、鼻が大きく曲がっているのです。
先天性の、おそらくお母さんのおなかの中でぶつかったか蹴られたかしてしまったのではないでしょうか。いずれ右側の鼻腔はほとんどふさがっていて、左側も半分くらいなんだそうです。
血統は何たってサンデー直仔だし、馬体そのものもそんなに悪くはない。という事で、この馬を中央でデビューさせようと努力はされてきたようですが、これだけの変形ではJRAの馬体検査を通らないという事もあって結局あきらめられ、その後ワイルドサイレンスは福島の斉藤さんという方に引き取られます。
斉藤さんはワイルドサイレンスをこのままにしておくのは惜しい、なんとか競走馬としてデビューさせたい、と受け入れ先を探し、彼は佐々木修一調教師のもとへやってくる事になったのです。
こういう馬が来るよ、という話は去年から聞いていたのですが、私が初めて彼にあったのは2月、厩舎に入ってからです。まあ聞いて想像するのと実際に見るのとは大違いというもので、彼が飼い葉桶に突っ込んでいた顔をパッと上げた時、私もさすがに驚きましたです。
この頃、既に関東系のスポーツ紙や福島の地元紙が取材していたそうで、福島民報かな、福島の新聞のコピーを見せて頂きながら「こんな事情でもあるし、ダメもとでがんばってみるよ」という佐々木修一調教師のお話を聞いておりました。
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とにかく能力検査を通過しない事にはダメだから、まずはそこを目標に、というお話でしたので能検が近づくたびに「次はどうですか?」と伺ってみたりしていましたが、いよいよ5月2日の能検に出してみる、という事になり、私も水沢まで見に行く事にしました。
そして能検本番。彼は3歳未出走馬ですから、これに合格しないとレースに出る事はできません。・・・なのですが、結果を先に言うと不合格でした。それも同走馬に大差で離されての・・・。
まあ、普通なら黙って一周してきてもタイムオーバーで落ちる馬はほとんどないのですが、ワイルドサイレンスに関してはそうもいきません。現状では全力で走れるのはせいぜい800mくらい、それ以上となると・・・という状況。あとは馬の根性に期待、でしたが、やっぱり厳しかったようです。
今回は落ちる覚悟。もう一度能検を使ってダメなら手術を考える、と言っていた佐々木修一調教師も1300mで1分41秒、1400mの能検よりも遅いタイムでは再検討せざるを得ず、最終的に即時手術を選択されました。
この手術というのは、ふさがっている右鼻腔を拡げようというものです。もちろん、左側も正常ではないですから、右側を手術したといっても正常になるわけではないのですが、とにかく少しでも良い状態にしたいという事で、手術をして牧場に戻し、秋以降の再起を目指す事になるそうです。
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ワイルドサイレンスの写真を見て「なんでこんな馬を走らせるんだ」と思う方もいらっしゃるでしょう。でも、彼を競走馬に、というのは今の所有者である斉藤さんの「馬に罪はない。この馬にだってレースを走れるという事を証明したい」という意志ですし、佐々木修一調教師も、話題作り・血統の魅力というある意味、欲もあるけれど、やはり一番はその斉藤さんの気持ちに応えてみよう、ということで預かっているわけです。人間のエゴなのかもしれませんが、馬に走る気があるのなら、そのための舞台を用意してあげてもいいんじゃないかな、と私は思いますね。甘いのかもしれませんけど。
「第二のハルウララに」なんていう話もあるようですが、どうなんでしょうね。いずれデビューしていない以上、ハルウララと同じ舞台にも立っていない訳ですし。第一、手術がうまくいったとしても、そこから先がまだまだ長いですよ。まだまだ。
でもですね、佐々木修一調教師は「体はサンデー産駒らしさがあるし、走れるようになったら“ただ回ってくるだけ”でもないと思うんだけどなあ」とおっしゃるんですが、私にもそういう期待がないわけではありません。これからもワイルドサイレンスを取り上げていきたいと思います。
えー、ワイルドサイレンスの写真を、ブログにアップできる分だけでは彼がどんな馬かはっきり分からないと思いますので、こちらにアップしました。よろしければご覧下さい。
以前に別のスポーツ紙でワイルドサイレンス号と馬主の斉藤さん・佐々木調教師のことは知っていましたが、能検に出走していたんですね。
とりあえず、彼が走っている画像が見れただけでもうれしいです。
ありがとうございました。
またのぞきに来ます。
ワイルドサイレンスについては7月発売のテシオで記事を書く予定です。
復帰した時の能検も、もちろんお伝えしたいと思っていますので、また来て下さいね。
ワイルドサイレンス、本当に頑張ってもらいたいです。
私のブログでも紹介させて下さい。
また来ますね。