いわて呼吸作業療法研究会通信

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実施報告:H28年度第2回定例勉強会

2016-06-01 21:10:00 | 主催勉強会
当研究会事務局Sです。

5月24日(金)、40名の方々にご参加いただいて今年度の第2回定例勉強会を開催いたしました。

テーマは「重度要介護者の呼吸リハビリテーション 実技編その1~体位管理のしやすい可動域~」。

内容は(1)体位交換が必要な理由、(2)下側肺障害と無気肺、(3)体位交換を嫌う患者さんの特徴(2例提示)、(4)実技:側臥位可能な可動域を作る、の4部構成としました。

前半の(1)と(2)は基礎知識。

(3)は側臥位保持のしづらい患者さんの典型例を2例提示しました。
1例目は寝たきりのpusher症候群の患者さんで、抗パーキンソン薬の処方がないため(精神興奮があったので)に可動域を治すのに1か月かかった事例。
2例目は抗パーキンソン薬を処方していただけたため2週間の徒手治療で可動域を改善出来た事例。

どちらも脊柱と肩関節と股関節の可動域改善後は側臥位誘導がラクになり、側臥位保持が安定して体交枕も不要になったことをご紹介させていただきました。

(4)の実技では、具体的にどこをどう治せば側臥位がラクになったのかをご説明し練習していただいたのですが、肩関節だけ取ってみても方法がたくさんあるでしょうし、皆さんこちらが圧倒されるくらい熱心に取り組んで下さいましたので、またあらためて実技練習の機会を作れたら良いのかも、と感じました。


(研究会事務局S)

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