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エキストラの方向けの要約です。楽譜に書かれていない「お約束事」のみ抜粋しています。Breitkopf & Haertel Clive Brown 校訂版 (PB 5232)を使っていますが、パート譜は旧版のままです。その重要な違いもここにまとめています。
第1楽章
8-9 Vn2 3拍目裏の8分音符は3拍目表
27 Vn 最後の音はHではなくB
36 Va Vc CB >
40 Va Vc CB >
42 Va Vc CB >
47 f
58 Fg Va Vc CB <
60 Fg Va Vc CB <
70 <
95 Fg Va Vc CB 2拍目裏のDはDisに、4拍目のDはDナチュラル。
105-107 弦のcresc.は、16分音符の最初にアクセントをつけ、階段状にcresc.
140 Va,Vc,CB >
141 Vn1 <>
142 Vc,CB 頭に軽くアクセント付け、>
143 Vn1 cresc. molto
144 Vc,CB 頭に強いアクセント付け、>
145 Vn1 頭にアクセント付け、<
D(146) Vn >
147 Vn < 以下同様
148 Va Vc CB >
149 Va Vc CB <
206-211 Vn2 fff
242 <
264 Fg Va Vc CB 4拍目の裏のEはEisに、267の2拍目裏のGはGisに、4拍目はGナチュラル。
第2楽章
6-7 間にコンマ
99 poco rit.
100 a tempo
157(E-1) poco rit.
E a tempo
263~ poco a poco rit.
第3楽章
Trio poco meno
Da capo前最後2小節 poco rit.
第4楽章
50-51 Vn1 f
98 Fg Vn1 f
100 Fg Vn1 mp
102 Fg Vn1 mp しかしdescres.しない。
161 sempre piu f
179-180 molto cresc.
181-E poco rall.
E a tempo
282 Fg Vn1 f
284 Fg Vn1 mp しかしdecresc.しない。
287 Vn1 sempre piu p
316 f
326 f
330-333 cresc.
366-G sempre piu p
402-414 animato
419 G.P.の小節 は小さいフェルマータ
423 G.P.でフェルマータ
420-421 cresc.
毎回の練習毎に更新している詳細はこちらです。
エキストラの方向けの要約で、楽譜に書かれていない「お約束事」だけを抜粋しています。
第1楽章
8 最後3拍 poco rit
11 2拍目の前にコンマ
15 2泊目の前にコンマ
28 最後3拍でrit
D~ poco a poco rallentando
157 a tempo
177 agitato 少し前へ
290(I-4) rit.
I a tempo
319(K-2) poco rit
K Allargando
339 Pesante
L a tempo
486~ poco rit.
506 rit.
さらなる詳細はこちらです。
第2楽章
62(C-1) poco rit.
C(63)~66 poco a poco meno mosso
87 Vn Va espressivo
122 poco rit. 3拍目の前にコンマ。3拍目からmeno mosso
最後のフェルマータに入る前にコンマ
第3楽章
111~ rit.
144~ poco a poco rit.
152 rit.
第2、第3楽章のさらなる詳細はこちらです。
第4楽章
Adagio 8拍/小節振り
19と20の間にコンマ
20からテンポ早くなる。
B Piu Andante 4拍振り
90~ animato
114~ 2拍振り
182(H-1) rit.
186 Tempo I
207~211 poco stringendo
216~K poco stringendo
265(M-1) rit.
M~ pesante
279 meno mosso
285(N) Piu Andante
301 animato 2拍振り
Breitkopf & Haertel Urtext der neuen Brahms-Gesamtausgabe版
本日の更新部分は赤で示します。
注意点
第1楽章 Un poco sostenuto 6拍振り テンポ84
1-8 CB pesante の弾き方は部屋の響きに大きく左右されますが、あまり短くならないように。Vn 弓を返す直前で弱くならないように。ずっと張りつめた音が必要。5拍ワンボウでも2拍ワンボウでも全弓幅を使って勢いの違いを出します。
8 最後3拍でpoco rit
9 2拍目に飛び込まないように。pizzのテンポも周りに合わせて。走らないように。木管の旋律の「間」を感じてあわせる。
11 2拍目の前にコンマ
15 2拍目の前にコンマ
28 4-5-6拍目でpoco rit
Allegro 2拍振り テンポ100
1-8 Vn Vc ワンボウが5拍だろうが1拍半だろうが、弓は目いっぱいの幅を使い、圧力と角度でf espressivo ee legatoになるように弾くと、音色に変化が出る。ここも小節線をまたぐタイの音は特に強く。
9 1拍目のスタカートは、アクセントの意。pizzは一つ一つの音を確認するつもりで。
11 2拍目の前にコンマ(息を合わせて、弓先から弾くので一瞬待つ。あわてなくて大丈夫。)
15 2拍目の前にコンマ(息を合わせて、弓先から弾くので一瞬待つ)。
15-16 <>は弓スピードで強弱をつける。
17~18小節の間も<>。
42 Vn1 3拍目のEsの音はアタックをはっきりと。
44 Vn1 2拍目にアクセントがあるが、1拍目はあくまでも強拍なので、弱くならないように。前の小節からの<の終りとして強く!4分音符の長さで
49-50 Vn1 ここも1拍目が強拍。
51-59 ここも1拍目が強拍。短くならないように。
51-53 確かに2拍目(スラーの始まり)が強いが、小節の頭(強拍)が弱く息抜きにならないように。ターアンタターアンタターのアン(1拍目)に重みです。ターンッタターンッタターではありません。まじめに弾くとめっちゃしんどいはずです。
53-55 Fl Ob Cl Vn 小節線を越えてタイのかかっている音は、小節の頭1拍目に重みを置くことを忘れずに。
59~の Vc CBも同じく。Vn Va pesante 意識しましょう。
B(70)-76 Vn,Va スタカートの弾き方をそろえる。
84-86 ここも1拍目が強拍。
86-87 弦 スタカートでも8分音符と4分音符の長さは違います。ギャロップのように跳ねないように、ひとつずつ地面に突き刺すように!です。気持ち的に2拍目と5拍目に8分休符が入ってしまわないように。
97(C)-103 弦 一つ一つの音を鋭く、ぴたっとまわりに合わせるつもりで。
97-100 ここは8分休符が入っています。その代りにくさび型スタカートです。ものすごく鋭いアクセントスタカートです。
D~156 テンポはだんだんと緩んできます。遅くしていくのではなく、自然に遅くなっていく。無理やりインテンポにしないということ。
157 a tempo Va p はあまり意識しないで主張するようにします。
157-160 このパターン、一人一人が正確にリズムを取る必要あり。特に最初のVaのリズムで後がうまくいくかどうかが決まります。
177 Vn Va (特にVn1) agitato 少し前へ。
189(2カッコ) B majorの音をとれるように。
215 C majorになる。
223 C minorに戻る。音程!
232 Gフラットmajor(Ges Dur)になります。壮大なコラールのテーマがはじめてあらわれる大切な箇所。音程命!フレーズ全体をレガートに。
273(H)-274 Vn 小節線をまたぐタイに<>。275-276も。276-277は音が変わるのでつけない。以下同様。
273(H)~294(I) テンポはだんだんと緩んできます。遅くしていくのではなく、自然に遅くなっていく。無理やりインテンポにしないということ。Vn Va 長いフレーズを意識して。
293 rit
294(I)~ テンポは少しずつ緊張感を持って速くなっていきます。
293-294(I) Vc CBも小節線をまたぐタイに<>。294(I)-295のVn1も同様。
308あたりからはスラーのひと固まりの頭のアーティキュレーションを硬くしていく。
316あたりからはアクセントがつくくらい。
319~ poco rit
K テンポ少し遅く(重く)する。
342(L-1)がこの楽章のピークです。
L a tempo
352-354 decres があるが、小節の頭の音は次の2拍めに向かうエネルぎーが必要。
458~475(P) 絶対に走らないように。最低限インテンポで。できれば、足枷をはめられてもがくようなテンポ。
Meno Allegro 2小節前からrit し、Meno Allegroからテンポ52
本日の更新部分は赤で示します。
第2楽章 Andante sostenuto 3拍振り テンポ52
1-2 やや<>。豊かに響かせるp 。強いメッセージを込めて!背景描写音楽ではありません。
3 静けさのpp 。3拍目から4小節目>。ここ膨らんでしまわないように注意!
5 Vn2 Va 2拍目の音は十分に出てくるべき音。<はみんなの気持ちを一つにして作るものです。
6 Vn1 最後までf
6-8 低弦の3連と高弦の附点のリズムはお互いの信頼と各パート内でテンポ感をまとめること、そして指揮で確認することであわせられます。「他のパートを聞くとわからないから聞かない」では合いません。チェロの3連符を聴いてしまって、付点のリズムが3対1でなく2対1になってしまわないように。
9-11 3回同じことを繰り返さない! 9はf からのdim、10はp dim なので音色も9とは変える。11はdolce なので10とも雰囲気をがらっと変える。音色を変えるためには、弓の寝かせ方や弦の弾く位置など変えないといけません。そしてmolto cresc.でrf 。rf はsf とは違います。暖かい炎で包み込むような感じ。ベートーヴェンのsf のように乱暴にならないように。
13-17 espressivo はビブラートが命です。もっと深みのある音がほしいです。
25 rf 乱暴にならないように、弓のスピードとビブラートで表現する。
29-33 Vn1はVn2とVaのリズムに合わせる。お互いにあわせる気持ちがあれば合います。今日あうようになったでしょ!30の1拍目はクレッシェンドした頂点なので、弓をたっぷりと使って、響かせる。
38 sf これももっと重たくしっかりと出してほしいです。ヴィブラートかけましょう。右手だけでのsf 表現にはこういった場合限界があるでしょう。
39(B)- 弦の伴奏は、旋律のOb, Clにあわせる。
62 2拍目からpoco rit
63(C)~ 少しずつ遅くなっていく。わざとritするのではなく、旋律がもっているキャラクターそのものが遅くなっていく。67小節目からの第3部は冒頭よりはだいぶゆっくりのテンポになります。
81 Vn1 Gis-Cisはsul Gでお願いします。87も。
122 3拍目の前にコンマ入ります。そしてquasi meno mosso。Vcから始まるpizzの3連プもこのテンポで行きます。
最後の小節に入るときには、コンマが入ります。管楽器が十分ブレスをとるので、弦も切ります。
第3楽章 Un poco Allegretto e grazioso 2拍振り テンポ80
テンポと表情はどうせよ、とブラームスは書いていますか? Andanteでもないし、Allegrettoでもないですね?
1~ Cl ここはさりげなく。でも背景でもない。
19(A)~ 弦 長いフレーズを意識して。ボーイングの都合でへんにならないように、むしろ強弱が自然につくように。でもべたーっとさせて、「言葉」がわからにようになってはいけません。
41-44 この4小節間のリズムがきちんとできているかどうかで、Bに入ってからのリズムがうまくかみ合うかどうかすでに決まっています。
45(B)~ 管のメロディー インテンポで練習しておいてください。
D 2小節前からほんのわずかrit し、Dでa tempo 。B major (H Dur)です! 6/8になって、1拍目が8分休符で2, 3拍に8分音符があるパターン、1拍目と2拍目の間を待ちすぎないように、インテンポで。頭抜きの3連符は、食いつきが遅れて後ろでつまってしまいがちです。食いつきを前へ、そして中でゆったりと。
111-113の頭の音まで 弦はf のまま。
E 4小節前からrit し、Eでa tempo 。
144 p espressivo よくイメージしてください。やはりヴィブラートは必要でしょう。特にVn1は白玉音符でespress.ですから。ここやはりもっとたっぷりと表現してほしいですね。
154 (double bar) 2小節前からrit し、double barからテンポ60。