池内 昌彦 東京大学教授
レントゲンで変形性膝関節症と診断されても、痛みを伴うものはわずか20-40%程度で、
X線学的膝変形の重症度と痛みの程度は乖離している。
軟骨が摩耗あるいは骨が増殖した状態そのものは、かならずしも痛みの発生とは関係しない。
Woolheadらは、夜間安静時の痛みは大部分(81%)の患者が訴えており、
変形の病期とは関係がなく手術適応の指標として疑問であると報告している。
安静時や夜間痛が主体の患者においては、膝関節局所の炎症が主因のことが多いが、
中枢神経系の感作の要素が深く関与していることもあり注意を要する。
膝関節の慢性的ないたみは、筋肉や骨などの深部組織由来の痛みと共通する性質を有している。
すなわち、皮膚の痛みと比べると局在がはっきりしない、鈍い、不快、長引きやすいといった
特徴がある。
同じような画像所見を呈していても痛い膝と痛くない膝がある。
その違いはなにか?それは末梢感作とこれに続発する慢性重症例の中枢感作および
心理社会的要因と考えている 。
膝関節局所の構造異常と痛みを短絡的につなげることは危険であり、
神経系の変化および心理社会的背景にも眼を向けることが重要である 。
(「文献斜め読み」より引用)
レントゲンで変形性膝関節症と診断されても、痛みを伴うものはわずか20-40%程度で、
X線学的膝変形の重症度と痛みの程度は乖離している。
軟骨が摩耗あるいは骨が増殖した状態そのものは、かならずしも痛みの発生とは関係しない。
Woolheadらは、夜間安静時の痛みは大部分(81%)の患者が訴えており、
変形の病期とは関係がなく手術適応の指標として疑問であると報告している。
安静時や夜間痛が主体の患者においては、膝関節局所の炎症が主因のことが多いが、
中枢神経系の感作の要素が深く関与していることもあり注意を要する。
膝関節の慢性的ないたみは、筋肉や骨などの深部組織由来の痛みと共通する性質を有している。
すなわち、皮膚の痛みと比べると局在がはっきりしない、鈍い、不快、長引きやすいといった
特徴がある。
同じような画像所見を呈していても痛い膝と痛くない膝がある。
その違いはなにか?それは末梢感作とこれに続発する慢性重症例の中枢感作および
心理社会的要因と考えている 。
膝関節局所の構造異常と痛みを短絡的につなげることは危険であり、
神経系の変化および心理社会的背景にも眼を向けることが重要である 。
(「文献斜め読み」より引用)
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