かんだ

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観光立国の是非

2017-06-20 13:18:44 | Weblog

 スペイン、カナリア諸島で山旅を楽しんできた。帰途、マドリードで乗り継ぎ時間調整のための市内観光があった。その時、現地のガイドさんが「スペインの人口は約4700万人、昨年スペインを訪れた観光客は6千数百万人、今年は7000万人を越えるだろう」と言っていた。

 我が国でも観光客誘致に頑張っていて、5月末頃のテレビで早くも2000万人突破と報じていた。昨今やたらと外国人が目につく。ホームでもお店でも富士山でも・・・。昨夏、上高地から新島々に帰るバスは半分が外国人だった。ウェルカムではあるのだが、やたらと目につくという状況はうっとおしい。2000万人を越えただけでこんな状況なのに、7000万人を越えそうな勢いのマドリードではあるが、外国人がやたら目についてうっとうしいという気分にはならない。

 東京では、日本人と外国人という対立が生じるのに、マドリードでは自分も外国人に含まれるからというのが、うっとうしいと感じるか感じないかの違いになるのであろうか? スペインの人たちは7000万人を越えようとする外国人観光客を、どのように感じているのだろうか。

 と、ここまでは午前中に書いていたのだが、この日(6月14日)の夕刊には「京都 観光客爆増に悲鳴」という大きな見出しが踊っていた。「急増する外国人観光客が日本屈指の観光都市・京都に押し寄せ、住民の日常生活に思わぬ影響が出始めている。バスは満員、違法民泊も増え、『もはや限界』『観光公害』という声が出るほどだ。その陰で人口が減り、行く末を憂える地区もある。国が進める『観光立国』に死角はないか」、とある。

「政府は2003年、年間500万人余だった訪日外国人を倍増させる『ビジット・ジャパン・キャンペーン』を開始。人口減で経済が縮む地方にも世界の旅行需要を取り込む『観光先進国』を目指しており、16年には2000万人を突破、今年4月には1ヶ月で257万人と過去最高を記録した。目標が実現すれば、20年に4000万人、30年には6000万人の外国人が日本にやって来る」とも報じている。

 前述したように、2000万人を越えただけでも外国人観光客がやたら目についてうっとうしいというのに、オリンピックの年はどうなるのだろうかと、心配するのはぼく一人ではないだろう。外人観光客が7000万人を越えようとするスペインの人たちは、どのように感じているのだろうかと書いたが、ぼくが感じるようなうっとうしさを感じることはないように思われる。カナリア諸島のラ・ゴメラ島やラ・パルマ島では、観光客誘致にはそっぽをむいている。爽やかな印象があった。外国人観光客はそこにいる人に気を遣わざるをえない。わが国の場合、外国人観光客にしっぽ振るような、政府主導の押しつけがましい観光立国に問題があるのではあるまいか。

岩崎登山新聞 http://www.iwasaki-motoo.com/home.html
無 名 山 塾 http://www.sanjc.com/

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