3月27日(火)
朝6時にホテルを出る。国道から見上げるトルーカ山群は真っ白。
昨晩降った雨が、山では雪だったのだ。登山口に向かうダートの道に
入ると、林床に雪がマダラ状に残っている。森林限界を越えると、林道
は雪道。スタッドレスタイヤもチェーンもないこの国での雪道走行は、
運転手さんの腕にかかっていた。登山口に到着。標高は4,200m、
目指すトルーカ山北峰は4,620m。準備体操をやり、10時15出発。
幅広い緩やかな道は新雪に埋もれている。ゆっくり登って、尾根上
のコルに立つ。
ここは外輪尾根、トルーカのお鉢の上だ。目の下のお釜のそこには、
太陽の湖、月の湖がある。お釜の向こうに聳える主峰、トルーカ山
南峰は、その雄姿を太陽の湖に撮している。絶景だ。北側に、目指す
トルーカ山北峰も岩山で、空に鋭く突き出している。
前進、前衛峰を越え、11時過ぎ、北峰直下の鞍部に到着。マリオ
さんに偵察して貰うと、その先の急な雪面は、下が凍っていて危険、
その先の岩場も雪が付いているので、下りを考えると危険、という
ことで、登頂は断念、ここから引き返すことにした。
空が次第に暗くなる。時々アラレがパラつく。15時、登山口に戻って
車に乗るや、空はさらに暗くなって、雷、雨混じりのミゾレがフロント
ガラスに叩きつけてくる。あの時あの場所での下山の決断に拍手。
山では良く体験することだが、「禍福はあざなえる縄のごとし」だ。
トルーカ山北峰登頂ならずではちょっぴり悔しいから、きょうの
行動に、「トルーカ山北峰前衛峰4,520m登頂」というタイトルを
付けてやった。
岩崎登山新聞 http://www.iwasaki-motoo.com/home.html
無 名 山 塾 http://www.sanjc.com/












