ヨーロッパ旅行記1972

学生時代に行った初めての海外旅行の思い出を書きます。
題名の通り1972年のヨーロッパです。

ジーザスクライストスーパースター

2006-03-08 07:33:01 | ロンドン3日目

開演のベルが鳴る。
この劇場には幕はなく、突然、劇ははじまった。私はこの劇の踊りも音楽も気に入ったが、舞台の構成がすてきだった。
中央の上方にネオンがあり、場面が変わるとエルサレム○月×日などと表示される。
また中央には上下二段(上段は舞台の奥の方だけだが)になっており、左右の両端からは下段(つまり舞台)に降りる急な坂が作られている。
この坂はゴムなどで造られているためか、決してすべらないようになっており、その坂の上でも踊りが振付けられ迫力があった。
そのこう配のさらに端の方にはドラマー、ピアニストがおり、がんがん耳に響くような音楽を奏でている。
全然予想外だったのがキリスト役の人の髪型で、パンフレットでは俗にいうキリスト風だったのが、実際にはくしゃくしゃのすずめの巣のようで、映画をいたことのなかった私は、その人が全身を真っ白な服でまとい裸足であったにもかかわらず、あの人はキリストかな、それとも他の人なのかなと考えてしまった。
配役の中で素敵だなと思ったのは悪役ユダの役の俳優で、黒人でどこかシドニーポワチエに似ていた。
他には黒人の子役の子が抜群に踊りがうまかった。


実はジーザスクライストスーパースターはつい何年かまえ劇団四季の公演で見に行った。ロンドンでこの時見たときは本当に時代の先端をいっているような感じであったが、この四季の公演はちょっと昔のものだなって感じがあった。

この時は本当にここでこの公演を見ることができてラッキーだったと思う。


ジーザスクライストスーパースター

2006-03-06 14:01:13 | ロンドン3日目

劇場はジーザスクライストスーパースターと一種独特のネオンが飾られており、上演を待つ人で外もにぎわっていた。
ここではじめてジーパンなどはいてきてはいけないと感じた。
日本ではこのような劇場に来るのはほとんど若者であるが、それは決して外国では通用しない。
私の隣の席の人は白髪の老夫妻でご主人はきちんとスーツを着ていたし、若い人もおしゃれをしていた。
私たちが中にはいった時はまだそれほど人はいなかった。
案内の人がせきを教えてくれたにもかかわらず私たちは6番目と7番目の席を間違えて座った。(
これは一番前の席を座席の番号にいれないためだ。)
ここはこじんまりした劇場だが、円形劇場だ。イギリスという感じがする。



こういう芝居を見るのはこれがはじめてだった。
イギリスではこの何年かあとKing and Iも見ることができた。
すべてはこの時の影響だったかもしれない。



タクシー

2006-03-05 18:20:01 | ロンドン3日目

駅前広場のベンチでFumiはオレンジを食べた。
どういうわけかFumiは神田さんの物まねがとてもうまくなって、オレンジを食べながらものまねばかりしていた。

ここからホテルへ行こうと思っていたが、違う方向の地下鉄に乗ってしまった。
私たちが降りた所は名もない田舎駅だった。
地下鉄が地上にでてしまい、ホームにはかわいい屋根がついている。
反対方向の電車に乗るために随分待たされた。
苦労してホテルに戻るとロビーがなにかざわざわしている。
他の班との合同お別れ会だそうだ。
私たちはそれを横目に部屋に戻る。
ジーザスクライストスーパースターにいくのにセーターとジーンズに着替える。
ホテル近くのウィンピーで昼と同じようなハンバーガーを注文した。

ここから今回の旅行の最初で最後のタクシーに乗る。
運転手さんに劇場の名前を見せると乗っていいといわれる。
タクシーの中にはいり大きさにびっくりする。
向かいあって座れる席だ。
進行方向と反対側を向いている席は補助席になっている。
運転手席からは完全にガラスの窓で遮断されており、プライバシーが守られている。
料金メーターがどんどん上がっていくようであったが、それでも地下鉄より70円程しか高くなく、このタクシーが気に入ってしまった。

いつもいつも2人で歩いていたので、グループの他の人たちのことは
ほとんどわからなかった。
お別れ会とかまったく知らなかったし、そんなのは私達だけだったみたいだ。

ロンドンのタクシーはこの時はじめて乗ったが、大きくて楽だ。
今、旅行するのだったら、タクシーなくしては動けないと思う。




キングスロード

2006-03-04 19:13:18 | ロンドン3日目

実際はここはケンジントン駅だった。
ホームがどちら側かと迷っていると、背が高くてきれいなウェーブを肩までたらしている子と小さくってどこか間が抜けているような顔をしている2人の若者に
「どこに行くの?」
と聞かれた。
「KingRoad」
と答えると、こっちだよと教えてくれた。
それはいいのだが、階段に座っていたら、この2人はずっと横に立っていて、地下鉄が来たからすいているところに乗ろうと後ろの方にいったらついてくる。
ちょっと頭にくる。
私達は地下鉄は乗り換えなしだと思っていたが、途中でこの若者たちはここで乗り換えだという。
あまりしつこいのでしかたなく降りて、駅員さんに聞いた。
すると本当にここで乗り換えだった。
階段をおり、別のホームへいかなければならないと聞いているときでも、彼らはしつこく、
「こっちだ、こっちだ」
と言ってくれるので、ため息まじりにサンキューと言った。
私たちがキングスロードで降りると思っていたとおり、彼らもそこで降りた。
そして私たちの先を行くふりして隠れていた。
しかし彼らは少々どじだった。
私たちの目の前でないしょ話しをしたり、かくれたりしてもろ見えだったり、彼らがちょっと先にいった時に私たちは文房具やにはいってしまって、そのままわからなかった。
この文房具やはとても大きく、隣の本屋とつながっていた。
この本屋でまた挿絵のかわいい本を買った。
キングスロードは有名な通りだが、私はここで歯ブラシを一本買っただけだった。(どういうわけかこの日の朝、歯ブラシがなくなっていた)
それからイースターの卵のお菓子も買った。



スイスでもこのようにつけられたし、やっぱり若かったんだなあって思う。
今だったらすりにあっても若い子につけられることは皆無ですもん。

イースターのお菓子は日本ではあまりないころだったのでめずらしかった。



ケンジントン

2006-03-02 12:54:31 | ロンドン3日目

ビクトリア駅からケンジントンズブリッジに行く。
ケンジントンで私たちが歩いたところは右手にハイドパーク、左手は高級住宅街のマンションの列が続く道だった。
ハイドパークからケンジントンガーデンまで歩いたのだが、途中の緑は本当に美しかった。
また2階建てバスや黒いタクシーもたくさん通りロンドンだと感じさせてくれる。
まだそれほど暖かくはないが花壇には花が咲いており市民の憩いの場だ。
ケンジントンハイストリートにはいる。
少しにぎやかになったところでウィンピーというハンバーガーやにはいる。
東洋人のボーイさんがいた。
このお店が便利なのはメニューに絵がかいてあること。
ジスワンと頼めば、それでいいのだ。
私が頼んだものは長いソーセージを丸い花形にして、その間にジャムのような甘ったるいソースをかけたものだった。
若い人向けのお店にみえるのだが、隣は2人の紳士だった。
その一人はオーストラリア人らしく、トウデイをトウダイと発音していた。
おなか一杯になって店を出る。
道を渡ってすぐのところにマーケットがあった。
ここの外観はギリシア彫刻の女神像のような柱になっている。
しかし中は骨董品ばかりで私たちに買えるものはなかった。
一番奥にはカフェがあり、赤い電車がおかれておりそれはおもしろかった。
さらにケンジントン通りを先にすすむとケンジントンハイマーケットがあり、中にはGパンの専門店、アクセサリー店、アフガンコート店(とても安い)、ぎんぎらぎんのブーツ屋、かばんやなどがあった。
ここで一番驚いたのははっぴがあったことだ。
東洋ブームなのか?
また通りを歩く。
ビバというデパートがあるはずだが見つからない。
しかたがないので、同じ道をひきかえし、地下鉄の駅へ。
「ここ何駅だろう?」
Fumiは答えた。
「Under Groundって書いてあるよ」

ケンジントンは緑の美しいまちだった。
たった一日で何もわからないはずなんだけど、ロンドンの美しさをこのケンジントンで感じた。






バッキンガムパレス

2006-02-28 21:51:48 | ロンドン3日目

ここからバッキンガム宮殿へ行く予定だったが、時間があったので、国会議事堂とウェストミンスター寺院を見にいく。
地下鉄を降りたところにぱっとビッグベンが見えた。
左手はテムズ川だ。近くのおみやげものやさんに入った。
ここでブリキのボタンやペンダント、ベルトを買った。この旅行中にジーパンが伸びてしまって(どれだけ酷使しているかわかる)それでベルトを買ったのである。
国会議事堂の横にウェストミンスター寺院はある。
アン王女の結婚式がおこなわれたところだ。
この結婚式はテレビ中継がされそれを見たがすばらしかった。
しかしこの日は日本の農協の団体ががやがやうるさく中を見学中だった。
すぐにでてきてしまったので、後から内部の写真を見てもどこだかわからない。

バッキンガム宮殿にたどりつくのはたいへんだった。
駅を降りたところには何もない。
緑が多いほうが宮殿だろうと、見当をつけながら行ったが行けども行けども塀ばかりだ。
かなり歩いたところでやっとすごい人が集まっているのを見つけた。人垣のなかには日本人と思う人もいっぱいいる。
坊主頭で学生服を着ている男の子もいた。
バッキンガム宮殿の衛兵交代ははじめは楽隊がはいり、続いて兵隊がはいる。
儀式そのものは何をやっているのかよくわからなかったが、そのうち楽隊がミュージカル「キャバレー」の曲を演奏しだした。
この交代式がおこなわれている間、背の高い兵隊と背の低い兵隊が宮殿にそっていったりきたりしていた。
よく見ると2人の口は常に動いていた。
(つまりまっすぐ前をみながら話しをしていた)
この交代の間にも反対側の道を馬に乗った兵隊が通りかかったが、おもしろい帽子をかぶっており、その帽子だけが塀の向こうを走っているように見えて奇妙だった。
よくロンドンの兵隊を写真でみると赤い上着に黒いズボンだが、グレーのコートをきていてそれが残念だった。
交代式を見ている私たちの場所があまりよくなかったので、途中でひきあげた。


少しスピードアップしようと思う。

ロンドンの衛兵の交代は有名だ。
でもコートを着ている写真はまったく見たことがなかったので、制服が変わったと思っていた。

有名なところばかりいっぺんにまわっているって感じだった。



コベントガーデン

2006-02-27 23:01:53 | ロンドン3日目

地下鉄でコベントガーデンへ。
ベーカーストリート駅でWomenという雑誌をもらった。
コベントガーデンの駅で降り、みんなの歩いていくほうの出口に行く。
突然みんないっせいに止まった。
どうしたのかと思っていたら、床が動きだした。
それはなんとエレベーターの中だったのだ。
こんな広いエレベータが世の中にあってもいいのか。
エレベータが地上に着くと乗ったのとは反対側の出口から降りる。
外に出ると一面果物、野菜の山だ。
つば入りの帽子をかぶりジャンバーを着た人でにぎわっている。
なんとなく築地の市場に似ている。
オペラハウスはこの市場のはずれにあるのだが、このような市場とオペラハウスという組み合わせがおもしろい。
オペラハウスはマイフェアレディの映画で見たよりもずっと小さい感じがした。
市場に比べ何も公演のない朝のオペラハウスは魅力がなかった。
市場は本当に来てよかった。
活気がありにぎやかで、それでいてどこかイギリス的なところがある。
写真をとっていると近くの人がアイムソーリーといって自分からどいてくれた。
歩いていると後ろからオレンジがころがってくる。
何かとても楽しいところだった。


このコベントガーデンの市場は今はもうないと思う。
ここでマイフェアレディーの映画がとられたということが
わかっていたのでおもしろかった。
しかしよくこういうところにいったなあと思う。



地下鉄

2006-02-22 09:09:38 | ロンドン2日目
オックスフォードでベイカールーラインに乗り換えたがここの線はものすごく混んでいた。
まわりの人は大きくぎゅうぎゅうつめられ大変だった。
降りるとき私がいたほうと反対側から降りるのだが、ドアがなかなかあかず、やっと開いたときはパードンの連発で人をおしわけてやっと降りた。

部屋にはいるとごろっと横になりFumiが11時ごろ戻るとまた本格的にねた。

ロンドン三日目

 外はものすごい霧でさすがロンドンと思わず叫びそうになる。
朝早いためか食堂はすいていた。
ここの朝ごはんにはオレンジジュースがついている。
缶入りのジュースのようだったがおいしかった。


ずっと一緒だったFumiとは別れ、ひとりでロンドンの地下鉄に乗る。
これがFumiにも私にも海外で一人で歩いた初めての経験になっている。
このあと、学生時代にアメリカにも行くがひとりで歩くということは楽しかった。
それは今でも同じだ。


ジーザスクライストスーパースター

2006-02-21 16:24:18 | ロンドン2日目

ここからコベントガーデンのオペラハウスへ。
博物館をでるとすぐのところにガールスカウトの旗がかけられている家を発見。Fumiは感激する。
中にはいるとガールズオンリーと書かれている。
ここの売店でアン皇女の日記」という分厚い本を買った。
ここの隣はボーイスカウトの家でこちらも見てみた。
売店にはアーミーナイフなどが売られていた。

チャーリングクロスロードに来たとき、ジーザスクライストスーパースターの看板がかかっている劇場をみつけた。
そこの劇場から日本人の青年がでてきたのでチケットがかえるかどうか尋ねる。
窓口にいかなければわからないが、たぶん買えるだろうということだ。
なんと明日のチケットがここで手にはいる。
ここの劇場の隣にプレイガイドもあるというのでFumiはそこにいき今夜の寄席のチケットも買った。
私はとにかく疲れていて今夜はパスだ。
ここで私たちは別れる。
オペラハウスも明日だ。



ジーザスクライストスーパースターの劇場を偶然見つけ、しかもチケットが手にはいったということは奇跡に近い。
旅行も最後になっており、毎日毎日歩いていたのでかなり疲れたいた。
しかしFumiは元気だったなあ。



大英博物館

2006-02-20 09:10:34 | ロンドン2日目
大英博物館はロゼッタストーンで有名だ。
この石のことを中学の時に習ったときからずっとみたかったのだ。
この博物館はまず建物がものすごく素晴らしい。
ただ閉館まぎわだったので、急がなければならなかった。
係りの人はお金はいらないと私たちをさっさと中にいれたのでびっくりした。
ここでレンブラントの家で会った人とまた会い、イギリスは労働党に政権が変わったので、美術館や博物館は学生はただになったということを聞く。
ロゼッタストーンを探す。係員に聞くと
「ほらあそこです」
と目の前の机をさした。
ものすごく大きなものだと思っていたが、それほどでもなかったことに驚く。
ほしかったこの石の絵葉書は売店がしまっていて買えなかった。



この時は売店がしまっていて何も買えなかったのだが、30年後、
息子がヒエログリフのスカーフをここで買ってきてくれた。
私が行った年よりも息子は4歳若くしてここを訪れた。
このスカーフ宝物です。