岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

日野原重明氏の<死をどう生きたか>

2016-05-24 17:24:44 | 感動した書籍
<死をどう生きたか>とは、日野原重明氏の著書名です。不思議な題名です。

臨床医として担当した著名人が、死の前、死の直前にどう生きて、その生き様から死後に日野原重明氏が学んだことをまとめています。

日野原重明氏の分析の柱は、一つは臨床医として診療、もう一つは聖書の教えです。死に様とは、別の見方をすれば、生き様の最終章です。担当した患者さんの死に様から触発された内容が、詳しく書かれています。

To cure sometimes
To relieve often
To comfort always

時々治すために
しばしば和らげるために
常に楽にするために

医療関係者の心掛けの有るべき姿です。なかなか含蓄のある言葉です。

Benevolence, the universal law, benefits oneself as well as others.

利行は一法なり あまねく自他を利するなり(善行は普遍的法則であり、他者と同様に自分自身を利する)

読売グループの正力松太郎氏の好きな言葉として、紹介されています。

<人生とは飽くまで生存を目的とした順応の経過に他ならない。哲学、宗教、科学、文芸、その他百般の人生の現象はただことごとく境遇順応の手段、即ち生活する為に起こったものに過ぎない。この他に意味はない>

石橋湛山元首相の人生哲学です。苦労に満ちたと思っていると勘違いしていた<人生への見方>を一刀両断する、鋭い考察です。

死の間際まで、真摯に生き抜いた高橋俊雄氏の章でも、気になる言葉があります。体調もすぐれず、死期もせまっている時期に、洗礼を受けられました。

<満足とまでゆかなくても、なんとか自分を納得して、生きてきた意義をつかんでから死にたいと思うよ。体中が痛んで苦しいし、不安だし、できることなら何か絶対的な力にすがりたいよ。>

体調もすぐれず、死期もせまっている時期に、洗礼を受けられました。
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数学的な<結婚成功率>

2016-05-13 16:06:14 | 感動した書籍
5月14日付け東洋経済は、「生涯未婚」の特集です。少子高齢化の原因は、若者が結婚しなくなったからです。生涯未婚率は、男性が20.1%、女性が10.6%です。

この特集で、コンサルタント西口敦氏の分析は数学的で、不思議と納得できる分析をしています。

・結婚市場の需給は大きく崩れている。
女性の7割が年収400万円以上の男性を結婚相手として求めている。しかし、実際の男性の賃金動向はこれを大きく下回り、年収400万円以上の男性は25.1%でしかない。また、高学歴・高収入男性は首都圏に一極集中しやすく、地方回帰が少ない。

・生涯未婚率で男性の方が女性より約10%高い要因の一つは、男性の中で複数回結婚している人が増えていること。時間差の一夫多妻制が起きている。

・男女とも理想の相手と自然に出会い、引かれ合うことで結婚に至る確率は。0.24%である。

・この結婚率の計算式は、次ぎの通りです。
見た目でOK率:20%
性格・相性が合う率:30%
相手も気に入ってくれる率:40%
独身率:50% (30代前半男性の平均独身率)
年収でOK率:20% (東京都、年収500万円以上の男性)
<偶然の出会いでの結婚率>=0.2×0.3×0.4×0.5×0.2=0.0024

・もっと結婚率を上げる解決策を重視した場合の結婚率は、次ぎの通りです。
結婚=<出会いの機会>×<交際成功率> の計算で、結婚する率が決まると、考える。
結婚の成功率は、男性のほれさせる力、女性のはれる力、結婚したいという気持ちで構成させる。

・最後に、未婚者への激励も、一面の真実です。結婚市場は悲観的なシナリオであるのが現実ですが、個人の行動においては楽観的であれと言っています。
「相手はたった一人でいい。楽観主義は常に悲観主義をしのぐこと忘れずに」

結婚もこれほど真剣に分析するほど、稀な確率でしかできないものですかね。隔世の感があります。

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現代を象徴するキーワード:VUCA(ブーカ)

2016-05-07 11:08:33 | 感動した書籍
経済雑誌を読むと、先を読むのが難しい時代を嘆き、それを象徴するキーワードをVUCA(ブーカ)と表現しています。不安定、不確実、複雑、曖昧という意味の英語の頭文字をつなげた造語です。

Volatility - 不安定、変動
Uncertainty - 不確実
Complexity - 複雑
Ambiguity - 曖昧

過去の延長で考えたり、歴史に同様の現象を見出したりするのが、一般的です。将来を見通しできることは、難しいのは当然です。ですが、従来にない不測の事態を表現する言葉は<想定外>です。

地震を例に取ると、地震で損傷したり津波が起きて原発事故が発生することは<想定外>だった?活断層があるのを知らないでその活断層の上に原発を建設したのは<想定外>だった?

地震学者も地震発生の予測に自信を失っています。そもそも、発生は予知不能とも、述べています。

VUCA(ブーカ)への対応に関して、次ぎのような記述を見つけました。

1.予測不能な事態や障害は当然起こり得るものと考える (Accept)
2.目標へのシナリオを常に考え、必要に応じて随時書き換える (Think)
3.未来の自分が最良と判断できるように、現在できることを最大限する (Take action)

どのような想定外の事態になっても、せめて自分の心理状態だけでも、安定、確実、単純、明解な状態を維持したいものです。

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世界一低血圧の「アマゾンのヤノマミ族」に学ぶ

2016-04-27 13:58:16 | 健康に関すること
健康番組で見かける渡辺尚彦東京女子医大教授の著作を読みました。高血圧の治療を専門としている方です。その中で紹介されている「アマゾンのヤノマミ族」の生活習慣に学ぶことができます。

アマゾンの内陸に住む先住民族ヤノマミ族の男性は、収縮期血圧が96mmHg程度、拡張期血圧が60mmHg程度しかありません。しかも、加齢による血圧の上昇も認められません。一生、このような低い血圧を保ち続けます。

その秘訣の最大因子は、彼らの塩分摂取量です。1日塩分摂取量は、たった0.08グラムです。食べ物にもともと含まれる塩分しか取らないのです。交易もなく、調味料としての「塩」が存在しないのです。

2014年国民健康・栄誉調査によると、日本人の平均摂取量は男性10.9グラム、女性9.2グラムです。このデータの比較すると、ヤノマミ族の1日塩分摂取量0.08グラムが驚異的であると分かります。

「絶塩」、「ほとんど無塩」の生活をすれば、高血圧という症状が存在しない訳です。

彼らは普段、動物や魚、バナナやキャッサバ(タビオカ)をとって自給自足の暮らしをしています。他の生活習慣として、アルコールや乳製品を飲まないし、精製した砂糖も食しません。豊富な運動量もあって肥満もほとんど見られません。

渡辺教授の評価として、ヤノマミ族の生活は高血圧予防の見本となる暮らしであると述べています。「塩分をほとんど取らない。良く運動をして、お酒を飲まない。余分な糖分や脂質の摂取も少ない。」

一方で現代人は、塩分の多い外食をし加工食品を食べ、運動不足で、お酒をたしなみ、飽食の時代で糖分と脂質もたっぷりと摂取しています。まさに生活習慣病を発症につながります。

世界一低血圧の「アマゾンのヤノマミ族」に学ぶことが、現代人に必要であることが分かります。

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英語で返答する勇気がほしい

2016-04-13 17:36:27 | 日々のこと
著明な米国の矯正歯科医の講演を聴く機会がありました。講演ですので、スライドを見ながら解説を聞きます。英語での解説であっても、専門用語を交えるので、スライドを助けにして内容は理解出来ます。

元より、日常生活で英語を使う機会も少なく、私には英語の自信は全くありません。

講演の最後に、解説してきた内容を理解しているかどうかの確認するように、スライドで患者さんの初診時の歯並びが映されました。

講演者が、「この患者さんの問題点を4点具体的に指摘して、どう矯正治療するか、分かる歯科医は手を上げて答えなさい」と、質問してきました。まるで、私たちの理解度や実力を試すかのようです。

私は躊躇していました。みんなもそうです。何度も、勇気を出して答えて下さいと、催促されます。付き添いの日本人が日本語に通訳して、質問の内容をもう一度説明してくれましたが、みんな沈黙のままです。

私は当てられたら、どういうふうに英語にしてしゃべろうかとも思っていました。誰か答えてくれとも。どうなるのかと思っていましたら、前列に坐っている女性が流ちょうな英語で自分の意見を言い始めました。

日本人の体面が保てて、良かったなと、思ったのは自然な気持ちです。講演者は内容を評価して、2点の指摘は当たっているが、まだ他に2点の指摘が残っているよと良いながら、丁寧に解説をし始めました。

講演後、この勇気のある女性の顔を見て驚きました。英語圏からの留学生だったのです。

・英語での質問の意味が理解できること。
・学問的に正しい回答するだけの知識を持ち合わせていること。
・その知識を英語にして話す表現力があること。
・最後に、大勢の前で自分の考えを英語で発表できるだけの勇気を持ち合わせていること。

私が英語で返答するには、いろんな壁があることを実感した機会でした。質問されても、躊躇せずに返答できる英語力と勇気が欲しいとつくづく痛感しました。

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